耳鼻咽喉科系

不定愁訴も治ります! 難聴、耳鳴に関する診断と治療

s00774
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理論から実践まで

■神﨑 晶 先生(独立行政法人国立病院機構東京医療センター感覚器センター 聴覚平衡覚部 聴覚障害研究室室長)
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【セミナー概要】
難聴の診断と治療、認知症との関係や、不定愁訴と思われるような耳鳴の症状について、特にかかりつけの内科の先生方・耳鼻咽喉科医ではない先生方も遭遇する可能性のある話についてお話いたします。
難聴の原因として、中耳、内耳、中枢に至るまで多岐にわたります。中耳による難聴は手術治療も含めてお話します。急性発症したものを除く感音難聴の多くは補聴器をお勧めすることになりますが、難聴と認知機能について、補聴器の効果についても言及します。
耳鳴については2019 年に出されたガイドラインを解説し、耳鳴患者に対するアプローチについて具体例を中心に説明します。また新しい耳鳴りの概念や、今後期待される治療についても言及します。皆さま、奮ってご参加ください。

午前の部(10:00~12:00)
1.難聴と耳鳴の機序と診断について(耳鳴と不定愁訴)
2.難聴の治療(薬物治療から手術治療、これから期待される治療)
3.耳に良い食事や生活習慣
4.Q&A
午後の部(12:30~14:30)
1.難聴と認知機能低下・認知症、補聴器の効果について
2.ガイドラインに基づいた耳鳴の治療(カウンセリングから音響療法、これから期待される治療)(具体例の提示)
3.Q&A 

セミナー要綱

セミナーNO. 774
開催日 2024年6月9日(日)
講師 神﨑 晶 先生(独立行政法人国立病院機構東京医療センター感覚器センター 聴覚平衡覚部 聴覚障害研究室室長)
診療科目 耳鼻咽喉科系
DVD価格 5500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■ 6月9日(日)に開催しました第774回医療技術セミナー『不定愁訴も治ります! 難聴、耳鳴りに関する診断と治療-理論から実践まで』は盛会裏に終了しました。
講師には、独立行政法人国立病院機構東京医療センター感覚器センター聴覚平衡覚部聴覚障害研究室 室長であります神崎晶先生をお招きしました。初めてです。昨年の10月頃の朝日新聞の『どうしました』(医療相談)欄で患者さんの相談に乗っておられるのを拝見し 今回の企画となりました。このテーマ、領域でのこれまでの開催実績ですが『実地医家が知っておきたい耳鳴りと難聴の最新医療-耳鳴りは脳のトレーニングで改善できる!』(#305;済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科 科長 新田清一先生;2014年2月)『実地医家が遭遇する耳鳴りと難聴の診断と医療』(#413;済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科 科長 新田清一先生;2017年3月)『ありふれた耳鼻咽喉科の疾患の診断と治療』(#304;JCHO埼玉メディカルセンター耳鼻咽喉科 部長 斎藤晶先生;2015年4月)を開催して参りましたが、以上の斉藤晶先生、新田清一先生は、各々 慶應義塾大学耳鼻咽喉科の先輩と同級生に当たる方々だそうです。偶然ですが、世間は狭いモノですね。他に『帰してはいけなかった耳鼻咽喉科の疾患』(#487;帝京大学溝の口病院耳鼻咽喉科教授室 伏利久先生;2018年5月)の開催実績がありました。
今回のセミナーの講義の組立ては以下の通りでした。
1.難聴と耳鳴の機序と診断について(耳鳴と不定愁訴)   
2.難聴の治療(薬物治療から手術治療、これから期待される治療)   
3.耳に良い食事や生活習慣  
4.難聴と認知機能低下・認知症、補聴器の効果について   
5.ガイドラインに基づいた耳鳴の治療(カウンセリングから音響療法まで 
昼食時の講師への受講者からの質問ですが、officialな質問は恥ずかしい、録画された自分の声を聞きたくない・・・とかいろいろな理由で質疑時間内のマイクを向けての質問には応じてくださらない受講者か間々おられます。こういう方の場合は、一生懸命に質問をメモに取り、こういう開催報告書の質問の項目に後で追加することも多いのですが、この日の質問は最近何かと話題になる『気象病』と耳鼻咽喉科の疾患との関連についてでした。「耳管」という“耳と目と鼻をつなぐ管”があって、そこには目から鼻へ涙が流れたり逆に鼻水をすすったりの逆流のルートになったり、鼻をつまんでフンとすると耳の奥が緩むように空気も流通?したりするわけですが、エレベーターで上下したり飛行機に乗ったりすると耳の奥が詰まったりして聞こえにくい現象が起こる方も多いと思いますが、この現象は、気圧のコントロールに関係していて、中耳炎や片頭痛、メニエール病等の疾患にも関係しているとの解説がアドホックに行われ、盛り上がりました。
一般に、耳が聞こえない、あるいは聞こえにくい、いつも耳の奥で何かの音が聞こえる・・・ということは、日常生活にも支障が出るであろうし、辛いモノだと思います。主宰子の祖母も兄も難聴で、特に60歳を越えてはなかなか会話でのコミュニケーションが取りにくいモノがありました。一般に耳が聞こえにくく、日常生活の中ででも周囲の方と会話が出来ない、成立しない・・・となると孤独にならざるを得ませんし、昂じては認知症の入り口にもなってしまいます。最近では、補聴器も発達し使い勝手に応じたモノがたくさん出回っておるようですし、良いか悪いかの評価はともかくTVやネットでは価格帯が少しだけ低い“集音器”なるものも販売されておりますが、メリット&デメリットも解説していただきました。
質疑では以下の質疑が行われましたが、ここでは一部の質問のみを記し、回答を希望される方、興味ある方はDVDないし動画をお買い求めいただきまして、ご確認下さい。
Q1.音響療法は、半年から一年くらいの期間の継続で効果があるとのことですが、止めるのはどの位ですか? Q2.難聴がある場合の補聴器療法についてですが、言語聴覚士さんのおられるような大きな病院で治療を受けた方が宜しいでしょうか? Q3.良性発作性頭位めまい症(Benign paroxysmal positionalvertigo:BPPV)は耳石の位置によるめまいということですが、解説してください。 Q4.ネットで販売されている集音器ですが、東京都で台東区以外の地域では補聴器への補助はあるのに、台東区では集音器への補助が行われているとのこと、なぜでしょうか? Q5.耳鳴りの治療についてですが、漢方薬での薬物療法についてお教えください。Q6.耳鳴りの治療で、抗てんかん薬のリボトリールを使った治療について耳にしたことがありますが、この件でもお教えください。 Q7.耳鳴りについてですが、一般に誰でも耳の奥で音が聞こえている・・・でも、それが気になる、あるいは日常生活に支障が出るくらいに気になる・・・方がおられるのだと思いますが、いかがでしょうか? 

■神﨑 晶 先生(独立行政法人国立病院機構東京医療センター感覚器センター 聴覚平衡覚部 聴覚障害研究室室長)
  <略歴>
難聴の診断と治療、認知症との関係や、不定愁訴と思われるような耳鳴の症状について、特にかかりつけの内科の先生方・耳鼻咽喉科医ではない先生方も遭遇する可能性のある話についてお話いたします。
難聴の原因として、中耳、内耳、中枢に至るまで多岐にわたります。中耳による難聴は手術治療も含めてお話します。急性発症したものを除く感音難聴の多くは補聴器をお勧めすることになりますが、難聴と認知機能について、補聴器の効果についても言及します。
耳鳴については2019 年に出されたガイドラインを解説し、耳鳴患者に対するアプローチについて具体例を中心に説明します。また新しい耳鳴りの概念や、今後期待される治療についても言及します。皆さま、奮ってご参加ください。

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