呼吸器科系

咳症状から考える呼吸器診療 up-to-dateー咳嗽診断から最新治療まで

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保存療法と手術療法

■丸毛 聡 先生(公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院 呼吸器センター部長)
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【セミナー概要】
咳嗽は、外来受診の理由として最も多い主訴の1つであり、QOLや労働生産性を低下させる要因であるため、重要な症候学の1つである。咳嗽の原因は、感染症・アレルギー疾患から悪性腫瘍まで多岐に わたる。その際には咳嗽の持続時間や疫学情報が診断の一助となる。近年、慢性咳嗽において、Unexplained Chronic Cough(UCC)やRefractory Chronic Cough(RCC)といった概念が提唱され、その根底にある咳過敏症候群(Cough Hypersensitivity Syndrome)についてもその注目度が高まっている。
本講義においては、咳嗽診療の基本から応用まで、理論と実践に関して、エビデンスやエクスペリエンスの両面から考察する予定である。また、近日発刊予定の日本呼吸器学会の「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2024」の内容に関しても紹介予定である。 皆様、奮ってご参加ください。

午前の部(10:00~12:00)
咳嗽診療の基本(急性咳嗽~慢性咳嗽、代表的疾患とその治療、
症例提示)」
午後の部(12:30~14:30)
咳嗽診療の応用(COVID-19後咳嗽、UCC/RCC、症例提示)

セミナー要綱

セミナーNO. 778
開催日 024年6月2日(日) 10:00~14:30 ※開場 9:30
講師 丸毛 聡 先生(公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院 呼吸器センター部長)
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月2日(日)に開催しました第778回医療技術セミナー『咳症状から考える呼吸器診療up-to-date-咳嗽診断から最新治療まで』は盛会裏に終了しました。
講師には、大阪の田附興風会医学研究所北野病院院長補佐/呼吸器内科部長丸毛聡先生をお招きしました。約2年振り、3回目のご登場です。これまでは①『実臨床での気管支喘息吸入療法up-to-date-EvidenceとExperienceから考察するBest Practice』(#684;2022年 5月)、②『実臨床におけるCOVID-19後遺症診療の羅針盤-眼前の後遺症患者に出来る最善後策を追求する』(#700;2022年7月)でした。6今回は“咳嗽”、特にいつまでも取れない長引く咳症状ですが、なかなか難しい永遠の課題です。これまでも“咳嗽”を軸に色々なアプローチによりたくさん取り上げて参りましたので挙げてみます。『プライマリ・ケアでの長く続く 止まらない“せき”の診かた』(札幌・田中祐士;2018年3月)、『実地医家が遭遇する長引く咳嗽の診断と治療』(相模原・関谷潔史;#734;2023年8月)、『誰も教えてくれなかった風邪の診かた-風邪という主訴にまぎれた重篤な疾患を見極める』(札幌・岸田直樹;#234;2013年12月)、『withコロナの時代の風邪の診かた』(札幌・岸田直樹;#740;2023年1月)、『日常診療で遭遇する“かぜ”とかぜのようにみえる重症疾患』(京都・山本舜吾;#618;2017年10月).『咳の鑑別を始めとする呼吸器コモンディジーズ』(滋賀・長尾大志;#228;2013年11月) 、『咳嗽・喀痰の“診断ガイドライン”を読み解く』(滋賀・長尾大志;#591;2020年1月)、『重症(難治性)喘息と診断する前にするべきこと、できること-喘息診療の基礎知識・難治化因子・アレルゲンの重要性を含めて』(相模原・関谷潔史;#698;2022年5月)『新時代にむけた COVID-19とインフルエンザ、肺炎診療up-to-date-呼吸器感染症の疫学、病態、治療、予防の最新の考え方と実際』(埼玉・関雅文;#776;2024年5月)、『NTM症と結核治療の実臨床における知識とアプローチ』(東京・森本耕三;#767;2024年3月)、『コロナの時代における好酸球性副鼻腔炎とスギ花粉症に対する生物学的製剤について』(川崎・松根彰志;#670;2021年11月)、『逆流性胃食道炎(GERD)の診断と胃癌検診』(伊勢原・鈴木秀和;#631;2021年4月)・・・とたくさんありました。

今回のセミナーの講義の組立ては以下の通りでした。
1.総論:咳嗽の疫学・発生機序   
2.急性咳嗽:かぜ診療up-date   
3.慢性咳嗽総論:変遷する基本姿勢  
4.慢性咳嗽各論①:症例   
5.難治性咳嗽   
6.慢性咳嗽各論②:COVID-19罹患後咳嗽  
講義が始まる前の丸毛先生との雑談で、コロナは再び盛り返してきているようですが、報告も統計もきちんとなされていないようだし詳細は分からないんですよね。GCOVID-19については、δ株までは主に肺がやられて(エクモも酸素飽和度測定装置の名前も聞かなくなった)、致死率も高かったが、オミクロン株以降は、主に咽頭がやられる傾向がある。また、大阪では、薬価が高い薬を使って治療していて、あまり長引くと怒られることも多い・・・とのお話でした。診療環境が大きく違うのだなあと驚いた。
質疑では以下の質疑が行われましたが、ここでは一部の質問のみを記し、回答を希望される方、興味ある方はDVDないし動画をお買い求めいただきまして、ご確認下さい。
Q1.アトピー性咳嗽という喉の部分の病態を具体的にお教え下さい。その時の治療についてもお教え下さい。H1、H2ブロッカー使用について。さらに、Covid-19感染後の上咽頭での後遺症の治療で“上咽頭擦過療法”という新しい療法についても詳しくお教え下さい。また、治療頻度についても。 Q2.睡眠時無呼吸症候群が咳嗽の原因であるという説があるようですが。 Q3.かつてはアトピー咳嗽は再発しないという説があったのですが。 Q4.咳喘息は合併しないという説もあったと思うのですが。 Q5.アトピー咳嗽には抗ヒスタミン薬は効くとも言われていましたが。Q6.基本的な質問ですが、血液培養2セットというのは1回採血した同じ注射器の血液を同じ針で2個の血液培養の容器に分けて入れるのですか?あるいは2回採血してそれぞれ血液培養の容器に入れることですか? Q7.アトピー咳嗽で抗ヒスタミン薬の吸入はダメですか?(インタール?) Q8.咳喘息へ吸入ステロイドを使用すべき期間は? Q9.反射型GERDのFスケールで診断できますか? Q10.コロナ後初めて喘息と診断された症例の ICSは一生継続ですか? あるいは軽快後いったん中止し、再燃時に再開でも良いですか? Q11.CVAへICS投薬すべき期間はどれくらいですか? 

■丸毛 聡 先生(公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院 呼吸器センター部長)
 
<略歴>
02年3月 京都大学医学部卒業
02年5月 財団法人倉敷中央病院内科ジュニアレジデント
04年6月 同 呼吸器内科シニアレジデント
06年4月 京都大学大学院医学研究科博士課程入学
10年3月 同 修了
10年4月 京都大学大学院医学研究科研究員
10年10月 市立岸和田市民病院呼吸器科医長
13年7月 公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院呼吸器内科副部長 兼 吸入指導ネットワーク代表
14年4月 同 感染症科副部長兼任
17年6月 同 ICT 責任医師兼任
19年4月 同 呼吸器内科部長 兼 感染症科部長 兼 感染制御対策室室長
20年4月 同 病院長補佐
現在に至る
<所属学会>
日本内科学会、日本呼吸器学会、日本感染症学会、日本化学療法学会、日本アレルギー学会、日本結核病学会、日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会、日本環境感染学会、日本呼吸器内視鏡学会、American Thoracic Society
<学会資格>
京都大学医学博士、日本医師会認定産業医、日本内科学会認定医・指導医、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本感染症学会専門医、日本化学療法学会認定医、日本結核病学会認定医・指導医、Infection Control Doctor、高齢者医療研修会修了、指導医講習会終了

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