感染症科系

新時代へ向けた 実地医療における COVID-19 とインフルエンザ、肺炎診療 up-to-date

s00776
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呼吸器感染症の疫学、病態、治療、予防の最新の考え方と実際

■講師 関 雅文 先生(埼玉医科大学国際医療センター 感染症科・感染制御科教授)
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【セミナー概要】
新型コロナウイルス感染症はオミクロン株への移行後、病原性はかなり低下してきましたが、まだまだ脅威です。 一方、インフルエンザはいわゆるコロナ禍に終了にともなって本格的に復活、大流行となりました。これらのウイルス感染症への備え、すなわち流行状況の把握、病態の理解、最新の治療法やワクチンを中心とする予防法を知っておくことは今後の実地医療において必須となるでしょう。関連して合併する肺炎についても、その最新のマネージメント法を知っておくことは重要です。
今回はこれらの呼吸器感染症の診療に関して、基本的な考え方、Up to date な情報をお話しする予定です。
皆様どうぞふるってご参加ください。。

午前(10:00~)新型コロナとインフルエンザの疫学、病態、治療、予防
・新型コロナとインフルエンザの流行状況と変異
・新型コロナとインフルエンザの病態の特徴
・新型コロナとインフルエンザの治療(抗ウイルス薬)
・新型コロナとインフルエンザの予防
(mRNA ワクチンと抗インフルエンザ薬の予防投与)
午後(12:30~)新型コロナとインフルエンザに関連する肺炎診療と抗菌薬の使い方
・肺炎ガイドラインの最新の概要
・高齢者のウイルス関連肺炎の病態(誤嚥性肺炎や肺膿瘍を含む)
・抗菌薬使用の最新の考え方
・肺炎の重症化予防(インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを中心に)

セミナー要綱

セミナーNO. 776
開催日 2024年5月12日(日) 10:00~14:30
講師 関 雅文 先生(埼玉医科大学国際医療センター 感染症科・感染制御科教授)
診療科目 感染症、感染予防
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月12日(日)に開催しました第776回医療技術セミナー『新時代に向けた 実地医療のための COVIV-19とインフルエンザ、肺炎診療のup-to-date-呼吸器感染症の疫学、病態、治療、予防の最新の考え方と実際』は盛会裏に終了しました。

講師には、埼玉医科大学国際医療センター感染症科・感染制御科 教授 関雅文先生をお招きしました。今回は初めてのご登場でしたが、想像通りの大きなお体でした。関先生は約1時間前のずいぶん早目に会場にお出でになりまして、スタッフの面々にも親しくお声をかけていただく・・・という程、ずいぶん気さくな先生でありました。その次に、テキストを手に取られ、ああ、立派に出来ておりますね、ありがとうございます。そして既開催の紹介の項では、ああ、丸毛聡先生が出ておられる(『実臨床におけるCOVID-19後遺症診療の羅針盤』(#700;2022年7月;大阪・北野病院呼吸器内科・感染症内科 部長))、皿谷健先生も(『胸部X線/胸部CTで読み解く一般外来で遭遇する呼吸器科疾患』(#705;20220年12月;杏林大学呼吸器内科 准教授))も、岸田直樹先生も(『withコロナの時代の風邪と、コロナ、インフルエンザの診方』(#740;2023年1月;Sapporo Medical Academy代表理事))、大路剛先生(『コロナの次の波の到来と、With coronaの時代の感染対策と診療』(#629;2020年6月;神戸大学感染症内科 准教授))と、色んな方が来られているんですね・・・と感心していただきました。(そうなんです、スキルアップセミナーには、日本における斯界の名のある方が大勢来られているんです)。次に、埼玉医科大学からはコロナ診療にFacebook等を通して、たくさんの情報やご意見を発信して来られた岡秀明先生のご活躍や健康状態を含めての話題で持ちきりになりました。

今回のセミナーの講義の組立ては以下の通りでした。
新型コロナとインフルエンザの疫学、病態、治療、予防
・世界と日本における新型コロナとインフルエンザの流行状況と変異
・新型コロナとインフルエンザの病態の特徴
・新型コロナとインフルエンザの治療(抗ウイルス薬)
・新型コロナとインフルエンザの予防 (mRNA ワクチンと抗インフルエンザ薬の予防投与)
新型コロナとインフルエンザに関連する肺炎診療と抗菌薬の使い方
・肺炎ガイドラインの最新の概要
・高齢者のウイルス関連肺炎の病態(誤嚥性肺炎や肺膿瘍を含む)
・抗菌薬使用の最新の考え方
・肺炎の重症化予防(インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを中心に)

講義の中で印象的だった箇所は、やはり「抗菌薬使用の最近の考え方」でした。抗菌薬の色々な種類について特長や問題点を明らかにされた後に、長期にダラダラと使わずに、大きな容量の薬を短期間にドンと使用する・・・点が肝心であるとの部分が記憶に残りました。

質疑では以下の質疑が行われましたが、ここでは一部の質問のみを記し、回答を希望される方、興味ある方はDVDないし動画をお買い求めいただきまして、ご確認下さい。
Q1.かつて抗ウイルス薬タミフルは12歳以上の中学生/高校生には使用制限がいわれておりましたが、いまはどうなっておりますか? Q2.かつてはラニナビルやパロキサビルを使う患者が出たら県に届け出ていたのですが、今はいかがですか? Q3.新型コロナに罹って治った方で咳が残ってしまう方が多いのですが、理由は何でしょうか? 前のSARSやMARSも同じような事情でしたか? Q4.コロナ発症1日前から感染力が高まる・・・という話がありましたが、いまもそうでしょうか? Q5.コロナ検査は熱が出たらやるというので宜しいでしょうか? 喉が痛いという症状だけで来られた方に“検査はやらないといわれれば”それで宜しいのでしょうか? Q6.講義の中で出てきた「コロナXBBワクチン」はいつ頃使っていたワクチンでしたか? Q7.インフルエンザ罹患時の異常行動の原因はすべてタミフル等の薬剤によるものですか? あるいはウイルス感染により引き起こされる異常行動の発生頻度がタミフルで増加したのですか? あるいは薬剤とは全く関係なく起こるのですか? Q8.PPSVワクチンは一生で2回の接種で宜しいのですか? 3回以上接種する必要はありますか? PPSVワクチン接種後PCVだけ施行して最後のPPSV未施行の場合効果はありますか? Q9.ニューキノロン系抗菌薬の服用前の抗酸菌塗抹検査は1回で良いですか? 他、多数

■関 雅文 先生(埼玉医科大学国際医療センター 感染症科・感染制御科教授)
 
<略歴>
94年3月 長崎大学医学部卒業、同第二内科 研修医
96年4月 長崎大学大学院(第二内科、呼吸器感染症専攻)
99年4月 米国 University of Nebraska 生化学・分子生物学講座 Postdoctoral Fellow
03年4月 福岡 北九州市立八幡病院・救命救急センター 呼吸器内科)内科部長
05年12月 長崎大学大学院 感染免疫学講座(第二内科)助教
08年9月 米国 University of Michigan 呼吸器内科 Visiting Professor
11年4月 大阪大学大学院 医学系研究科 感染制御学 講師
11年10月 大阪大学医学部附属病院 感染制御部 副部長
15年4月 東北薬科大学病院 呼吸器内科・感染管理対策室 病院教授
16年4月 東北医科薬科大学病院 感染症内科・感染制御部 診療科長・部長
17年4月 東北医科薬科大学医学部 感染症学教室 教授
2022年4月 埼玉医科大学医学部 国際医療センター 感染症科・感染制御科 教授
<所属学会>
日本内科学会(認定医、総合内科専門医、指導医)、日本呼吸器学会(専門医、指導医、感染症・結核学術部会プログラム委員、インターネットサーベイ委員、ATS Vaccines and Immunization WG委員)、日本感染症学会(専門医、指導医、ICD、評議員、東日本理事・副代表、呼吸器感染症GL作成委員、インフルエンザ委員、ワクチン委員、医療事故評価委員)、日本化学療法学会(抗菌化学療法認定医、指導医、臨床試験指導医、評議員、MRSA感染症治療GL作成委員、Antimicrobial Stewardship推進委員・GL作成委員、関東地区 感染症・化学療法に携わる人材育成ネットワーク代表世話人)、日本結核・非結核性抗酸菌症学会(認定医、指導医、代議員、専門医認定制度委員)、日本医真菌学会(認定専門医)、日本臨床微生物学会(認定医、評議員)、日本環境感染学会(評議員)、日本渡航医学会(評議員、認定医療職)、日本医師会(認定産業医)、日本ワクチン学会、日本リケッチア症臨床研究会 等。
<役職>
彩の国呼吸器感染症診療ネットワーク (SRIMN)代表世話人、東北ICDアカデミー/大阪ABC(抗菌薬倶楽部)代表世話人/ アドバイザリーボード、「インフルエンザ」編集アドバイザー、J Infect Chemother (Tokyo, Japan) Chief Senior Editor, Internal Medicine (Tokyo, Japan) Associate Editor、Antibiotics(Basel, Switzerland)Editor, International Journal of Environmental Research and Public Health(Basel, Switzerland)Editorial Board等
<受賞歴>
日本感染症学会 北里柴三郎賞( 2010, 京都)、
日本呼吸器学会・結核学会学術奨励賞(2008, 沖縄)、
国際化学療法学会(ISC): Best Poster Award (2007, Montreal, Canada) 等

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