総合診療系

フィジカルの奥技 partⅣ

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明日からすぐに使える診察のエッセンスを伝授します!

■講師 小林裕幸 先生(筑波大学附属病院水戸地域 医療教育センター センター長/総合診療科教授/水戸協同病院 副院長)
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【セミナー概要】
フィジカルの奥技 PartⅣを開催します。
過去30 年のフィジカルの医学生、研修医の教育経験から明日からすぐに使える診察方法を伝授します。
今回の前半は、皆が苦手意識のある「神経診察」を 行います。一度身につければ、CT 、MRI とならぶ武器になります。時間をかけないで、スクリーニングのために行うルーチーンの神経診察、脳神経所見、腱反射のコツなどを学びます。また、なかなか使い慣れていない、眼底鏡の使い方を伝授します。
後半は、前回できなかった「腰の診察」を行います。 また、EKO を用いて心音診察も行います。
皆さま、奮ってご参加ください。

午前 10:00~12:00 (説明+実技)
 神経診察(ルーチーン、脳神経、腱反射、異常反射)
 眼底鏡の使い方
午後 12:30~14:30 (説明+実技)
 腰の診察
 心音診察(EKO)

セミナー要綱

セミナーNO. 772
開催日 2024年4月21日 10:00~15:00
講師 ■小林裕幸 先生(筑波大学附属病院水戸地域 医療教育センター センター長/総合診療科教授/水戸協同病院 副院長)
診療科目 総合診療、内分泌代謝、循環器、呼吸器、整形外科
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月21日(日)に開催しました第772回医療技術セミナー『実地医家のための フィジカルの奥技 PartⅣ-神経領域の診察/腰痛の診察:明日からすぐに使える診察のエッセンスを伝授』は盛会裏に終了しました。
講師には、筑波大学医学部附属病院水戸地域医療教育センター センター長・水戸協同病院 副院長/総合診療科 部長/教授であります小林裕幸先生をお招きしました。タイトルからご理解いただけますように今回で4回目です。ちなみに、これまでの開催実績の内容は、①『実地医家のためのフィジカルの奥技−明日からすぐに使える診察のエッセンスを伝授;頚部、腹部、胸部診察、婦人科診察』(#697回;2022年5月)、②『実地医家のための フィジカルの奥技PartⅡ-明日からすぐに使える身体診察のエッセンスを伝授;頸部診察(頸静脈拍動、リンパ節)、胸部診察(呼吸音)、胸部診察(心音)、腹部診察、婦人科診察(シミュレーターによる双手診)』(#716;2023年2月)、③『実地医家のための フィジカルの奥技PartⅢ-明日からすぐに使える身体診察のエッセンスを伝授;整形外科領域の“膝”と“肩”の診かた』(#746;2023年9月)でした。

今回の講義の組立ては以下の通りでした。
1. 臨床推論の流れにおける「年齢・性別・主訴」に基づく「診断仮設」と「身体診察」の相関
2. 身体診察のメリット  医者に行っても触ってもくれなかった・・という不満、無駄な検査を減らせる
3. 身体診察の上達のコツ  経験の蓄・集積、

神経疾患の手順と大事な軸
 脳神経スクリーニング検査 Ⅰ
 脳神経スクリーニング検査 Ⅱ
 腱反射(最低限)
 1. 上腕⼆頭筋腱反射, 2. 上腕三頭筋腱反射 3. 腕橈⾻筋腱反射 4. トレムナー兆候 5. ホフマン兆候 6. 膝蓋腱反射 7. アキレス腱反射 8. バビンスキー兆候
 パーキンソン病を疑う日常動作障害
腰痛の診察の手順
 1.触診   2.ROM(可能域の検査)    3.MMT(徒手筋力テスト)   4.整形外科的テスト
 Red Flag 
 1. 発症年齢  2. 時間や活動性に関係のない腰痛  3. 胸部痛  4 がん、ステロイドユーザー、HIV感染の既往  5. 栄養不良  6. 体重減少  7. 広範囲に及ぶ神経症状  8. 構築性脊柱変形  9. 発熱
 部位の確認と診察の仕方(診方)
 棘突起  最長筋  腸肋筋  腰方形筋  多列筋  上後腸骨棘・仙腸関節  上殿皮神経
  大殿筋  中殿筋  小殿筋  梨状筋
 ROM(可動域をチェック)  前屈  背屈  ROMと罹患筋  MMT(徒手筋力テスト)と対象筋
眼底鏡の使い方と検査項目―――眼底診察

上記の「診察のやり方」の盛りだくさんの解説は、若者と高齢者の2名の被験者を相手に、受講者 全員が交代で実地に診察を行った。ある箇所で、高齢者の被験者に問題のある箇所等が随所に発見され、その場で議論をしつつ、進行された。
質疑では以下の質疑が行われましたが、ここでは一部の質問のみを記し、回答を希望される方、興味ある方はDVDないし動画をお買い求めいただきまして、ご確認下さい。

Q1.髄膜刺激症状の有無を発見するための検査では、ネックフィレクションテストとジュレットサイン検査のみでは不足でしょうか?Q2.アームチェアテスト陽性は何の疾患のチェックでしたか?(→緊張型頭痛) Q3.視野を調べる際の注意事項は?(→相手の片目と自分の目の中心視野を合わせて) Q4.トレンダーは神経根症では出ないですか? Q4.メニエール症は、どの位続くものですか?(→3,4時間から半日位;若めの女性に多い)

■講師 小林裕幸 先生(筑波大学附属病院水戸地域 医療教育センター センター長/総合診療科教授/水戸協同病院 副院長)
<略歴>
90年 防衛医科大学卒業
93年- 96 年 カリフォルニア大学 ロングビーチ記念病院 家庭医療レジデント
96年 米国家庭 医療専門医取得 Resident Teaching Award受賞
98年 防衛医大総合臨床部助手、同講師を経て
09年 筑波大学水 戸地域医療教育センター 水戸協同病院総合診療科(現職)
<著書>
診断仮説別 病歴と身体所見〜「聴くべき病歴」と「診るべき診察」〜
<上級クラス> 月刊レジデント 6 巻 4号 内科 の視点で診る 手術前後の入院患者管理 レジデントノート増刊 Vol.18  カラー版 国際診療のための内科アトラス大事典 翻訳編集 パワーズ運動生理学 体力と競技力 向上のための理論と応用 翻訳編集 <学会活動> 米国家庭医療学会専門医、上級会員 日本内科学会プログラム責任者 日本プライマリケア 連合学会 代議員

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