耳鼻咽喉科系

実地医家のための 花粉症2024年の予測と舌下免疫療法の最先端

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■講師 松根彰志 先生(日本医科大学耳鼻咽喉科学 教授/武蔵小杉病院耳鼻咽喉科 部長)
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【セミナー概要】
2019年の全国疫学調査(環境省「花粉症環境保健マニュアル2022年3月改訂版」)によると、花粉症の有病率は年々増加傾向にあり、その有病率42.5%で、スギ花粉症については38.8%との結果が報告されています。日本国民の2人に1人は花粉症に悩まされており、もはや国民病です。そして、日々、職場や学校などで不快でつらい思いをし、労働生産性や学習効率の低下につながっています。
来る2024 年春の(スギ・ヒノキ 北海道ではシラカバ)の花粉症につきましては、日本気象協会の飛散予測(第1 報)によりますと、「2023 年の夏の猛暑が影響して例年比1.21.2~2.3 倍に、ただし 前シーズンよりは減少傾向」となっています。これは、「要注意!!」ということです。第一線の医療機関は、花粉症に対する最新の治療法による効果的な対応が求められます。これまで、医療機関を受診することなく市販薬に頼っていたケースや、ネットによる不正確な情報に影響されているケースなども少なくないので、正しい知見に基づく説明と治療が必要です。
現時点で、花粉症に対する保険診療として認められている治療法としては、①オマリズマブ皮下注射も含めた薬物治療、②体質改善を目的とした免疫療法、特に舌下免疫療法、③レーザー治療も含めた手術治療が基本となっています。今回の講座では、現場で役立つ、効果的で、きちんとした知見に基づく花粉症治療についてお話します。特に、体質改善による(舌下)免疫療法については、原理や具体的な導入法について詳しくご説明します。ご参加いただく皆様には、まもなく突入する花粉症シーズンに向けて、有意義な情報の整理と更新をしていただけたらと思います。

午前の部(10:00~12:00) 午後の部(12:30~14:30)
1.わが国のアレルギー性鼻炎、花粉症の傾向
2.2024 年の花粉症の予測
3.花粉症とはどんな病気?
4.おうちでできる花粉症対策
5.花粉症から蓄膿症(副鼻腔炎)になりますか?
6.花粉症の治療
 ①クスリの治療(最新、皮下注射による治療 オマリズマブ)
 ②体質改善をめざす免疫療法(舌下免疫療法のススメ) ③どんな時に手術治療?
7.お子様に対する、舌下免疫療法の期待。
8.花粉症の諸治療法のベストミックス考察
 *舌下免疫を中心とした考え方の紹介
9.花粉症と「老人性鼻漏」、「局所アレルギー性鼻炎」
10. web. hanamizu.jp jp(NPO 花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会 提供)を是非ご活用下さい
 *コロナの時代の花粉症、アレルギー性鼻炎の情報もあります。
 

セミナー要綱

セミナーNO. 766
開催日 2024年2月23日(祝)10:00〜14:30
講師 松根彰志 先生(日本医科大学耳鼻咽喉科学 教授/武蔵小杉病院耳鼻咽喉科 部長)
診療科目 耳鼻咽喉科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月23日(日)に開催しました第766回医療技術セミナー『実地医家のための花粉症2024年の予測と舌下
免疫療法の今日の最先端』は盛会裡に終了しました。
講師には、日本医科大学耳鼻咽喉科学 教授/武蔵小杉病院耳鼻咽喉科 部長であります松根彰志先生
をお招きしました。今回で6回目で、前回からは2年半振りです。これまでの5回は、①『知っていてよかった
!花粉症・アレルギー性鼻炎診療の”落とし穴”−舌下免疫療法も含めて;“患者満足度の高い治療
”』(#439;2017年7月)、②『これから始める実地医家のための花粉症・アレルギー性鼻炎の診断と治療
②−舌下免疫療法の理論と実際』(#475;2018年2月)、③『緊急企画 実地医家のためのこれから舌下免
疫療法を始める!−花粉症・アレルギー性鼻炎の診療に取り組む』(#518;2019年4月)、④『実地医家の
ためのコロナ禍と花粉症治療−抗体治療など最新情報』(#653;2021年3月)、⑤『コロナの時代における
好酸球性鼻副鼻腔炎と重症スギ花粉症に対する生物学的製剤について−ステロイドか生物学的製剤か
など現場目線の論点を踏まえて』(#670;2021年10月)でした。
今回の講義の組立ては以下の通りでした。
1.わが国のアレルギー性鼻炎、花粉症の傾向
  アレルギー性鼻炎と花粉症/副鼻腔炎
  ダニ、スギ花粉、
2.2024 年の花粉症の予測  アレルギー性鼻炎の疫学/飛び始め、飛散傾向、前シーズン比
3.花粉症とはどんな病気?
     アレルギーマーチとダニ感作・発症
4.おうちでできる花粉症対策   ダニ関連物質がよく見られる家庭内の場所
5.花粉症から蓄膿症(副鼻腔炎)になりますか?
6.花粉症の治療   
  1)クスリの治療(最新、皮下注射による治療 オマリズマブ)
  2)体質改善をめざす免疫療法(舌下免疫療法のススメ)
     アレルゲン免疫療法(注射法SCIT)、舌下法(SLIT)
  3)どんな時に手術治療?  鼻中隔矯正術、下鼻甲介粘膜下甲介切除術など
7.お子様に対する、舌下免疫療法の期待   
8.花粉症の諸治療法のベストミックス考察   
   *舌下免疫を中心とした考え方の紹介
9.花粉症と「老人性鼻漏」、「局所アレルギー性鼻炎」 “LAR“という疾患の存在!アレルギー性鼻炎
                     老人性(加齢性)鼻漏;アレルギー性鼻炎ではありません
質疑では以下の質疑が行われましたが、ここでは一部の質問のみを記し、回答を希望される方、興味あ
る方はDVDないし動画をお買い求めいただきまして、ご確認下さい。
Q1.ディレグラの長期処方が問題になった頃があるかと思いますが、どのくらいまで可能だとお考えでしょうか? Q2.花粉症の妊婦さんの治療には、どのような指導をなさっていますか? Q3.副鼻腔炎(蓄膿症)への抗生剤の使用ですが、ニューキノロン等、新しい薬をバンバンお使いのようなイメージを持っているのですが、その辺のお考えはいかがでしょうか? Q4.妊婦さんにはクラリチンをよく使っているのですが? Q5.運転する患者に、オロパタジン等の「運転禁止」と記載された薬剤を処方していましたが、今後は避けるべきでしょうか? Q6.抗ヒスタミン薬とディレグラを同時に処方できますか?(保険診療上) Q7.町の薬局で販売されている薬剤性アレルギー性鼻炎を起こす主成分を教えてください。 Q8.なるほど。LARだったんだなという症性は少なからずいらっしゃいます。早く診断できるようになって欲しいです。現在は、LARの診断名ではSCITは出来ませんね? Q9.3歳以下の小児には抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)を出すは控える・・・との事でしたが、それで宜しいのですか? Q10.歯科医さんから聞いたお話ですが、矯正歯科の治療をやっている間も舌下免疫療法をやっても宜しいでしょうか? Q11.ダニの舌下免疫療法の最中の注意事項として喘息はいかがでしょうか? Q12.ゾレアは耳鼻咽喉科の専門医やアレルギー専門医の資格を持っていなくても保険診療は通りますか? Q13.鳥居薬品の皮下注射薬による「下鼻甲介」の検査で濾紙に染み込ませる濃度は原液で宜しいでしょうか? Q14.寒暖差アレルギーの原因と本質は何でしょうか?

■講師 松根彰志 先生(日本医科大学武蔵小杉病院耳鼻咽喉科学 教授/武蔵小杉病院耳鼻咽喉科学 部長)
<略歴>
84年 鹿児島大学医学部医学科 卒業
88年 同大学院医学研究科 博士課程 修了
88~90 年 ピッツバーグ大学医学部・耳鼻咽喉科 留学
98年 鹿児島大学医学部 耳鼻咽喉科 講師
00年 同大学 助教授 その後 准教授
11年 日本医科大学武蔵小杉病院 耳鼻咽喉科 部長 (現在に至る)
13年 NPO 花粉症鼻副鼻腔炎治療推進会 理事 事務局長 (現在に至る)
15年 日本医科大学医学部 耳鼻咽喉科学 教授 (現在に至る)
22年 鹿児島大学医学部 耳鼻咽喉科学 非常勤講師 (現在に至る)

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