循環器科系

実地医家のための 循環器外来診療アップデート

s00747

リスクの認識から心不全管理まで

■講師 香坂 俊 先生(慶應義塾大学 循環器内科 専任)
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【セミナー概要】
循環器診療において、一次予防の分野では近年、リスク評価の方法が大幅に変更され、個別の血圧値やコレステロール値から、トータルに10年リスクを算出し、そのリスクに基づいた介入を行うことが求められるようになっています。また、冠動脈疾患や心不全疾患などの二次疾患においても、血行再建や薬物治療の方法に大きな変革が起こりつつあります。
今回の講演では、ここ5年間の循環器内科診療におけるアップデートを紹介し、現場においてどのように落とし込むべきかについて、双方向の議論を進めたいと考えています。特に、一次予防リスクの認識や心不全の二次予防管理について、詳細に取り上げる予定としております。本講演を通じて、循環器診療における最新の知見を得るとともに、臨床現場での活用方法について考えていければ幸いです。皆さま、奮ってご参加ください。

午前の部(10:00~12:00)
・循環器疾患一次予防分野におけるリスク評価方法の進展を総括する
・具体的な血圧のターゲットやコレステロール値のターゲットの変遷についても解説
・また、脳梗塞の一次予防(心房細動の抗凝固療法)についても最新の考え方を紹介
・患者介入のありかたについても議論を行うこととしたい

午後の部(12:30~14:30)
・二次予防の領域での進捗として、冠動脈疾患と心不全の管理を取り上げる
・冠動脈疾患については特に急性期のスクリーニングと慢性期の血行再建の適応を扱う
・心不全疾患についても同じく急性期治療の考え方と、慢性期の薬物治療の導入について採り上げる

セミナー要綱

セミナーNO. 747
開催日 2023年5月28日 10:00〜14:30
講師 ■香坂俊 先生(慶應義塾大学 循環器内科 専任講師)
診療科目 循環器内科
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月28日(日)に開催しました医療技術セミナー『実地医家のための 循環器外来診療アップデート:リスクの認識から心不全管理まで』は、盛会裡に終了しました。
講師には、慶應義塾大学医学部循環器内科 専任講師 香坂俊先生をお招きしました。初めてのお招きです。香坂先生については、約10年前、これまた約10年間にわたるアメリカ留学から帰国されてから、慶應のエースとして、ケアネット等で活躍を始められたのは承知しておりましたが、この間、数回は依頼状をお送りしておりましたが実現することはなかったのですが、昨年の8月にお送りしたご依頼が突然に奏功し、今回の企画が実現しましたこと大変喜んでおります。

今回の講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部:循環器疾患一次予防分野におけるリスク評価方法
  リスクの認識①:急性冠症候群  
     胸痛→動脈硬化→プラーク・血液がかさぶた上・血栓→急性心筋梗塞→心電図ではST上昇
     心筋トロポニンの実態、バイオマーカーで測定   問題があると3時間、6時間ご再測定 
  リスクの認識③:安定狭心症  
     きつい運動時、例えば犬の散歩、屋根の雪下ろし等の運動→血管が開く→冠動脈疾患が起こりやすい
  リスクの認識②:危険因子(BP/LDL)の管理 
     血圧の管理、LDP値の測定
  おまけ:心不全の心写真の胸部写真
午後の部:循環器疾患二次予防領域における冠動脈疾患と心不全の管理       
  心不全の管理は病棟から外来へ      
  心房細動の外来診療

<当日寄せられた質問;セミナーの様子がご理解いただけるかと考えて添付します!>
・LDLが元から70以下の患者がACSを発症した場合、スタチンは必要ですか?
・CT後の患者で、リピトール投薬していて、LDLが十分下がっている場合(例えば40とか)、メバロチンに変えても良いですか? あるいは変更しない方が良いですか?
・冠攣縮性狭心症のLDL目標値について。若くて動脈硬化の少なそうな人と高齢者等で動脈硬化的リスクファクターの高い人とで、分けて考える必要がありますか?
・CTで有意狭窄があるひとで、問題のある虚血の有無判断はシンチグラフィーですか? 運動負荷ECGは虚血の有無を判断できますか?
・ACS疑いで、時間をおいてのトロポニン再検査と心電図の再検査で、普通どれくらいの時間をおいての再検が多いですか?感度などはやはり、トロポニン再検の方が代ですよね。心電図再検査で補完出来ないですか?トロップTの2回検査でもダメですよね?
・一般医が心エコー所見から拡張障害の有無を判断するにはどの項目で判断すれば良いですか? E/e‘のみで判断できますか?
・心不全の理学所見で、【胸骨角~内頚静脈拍動上縁≒右房圧?】と言われますが、胸骨角の見つけ方からして自信がありません。その体位、内頚静脈拍動上縁の見つけ方を、中継カメラに向かって、実演していただけませんか?

■講師 香坂 俊 先生(慶應義塾大学 循環器内科 専任講師)
<略歴>
97 慶応義塾大学医学部卒
97-99 在横須賀米軍病院・国立国際医療研究 センター
99-08 Columbia University SLR Hosp Ctr 内科 Resident /Chief Resident
Baylor College of MedicineTexas Heart Institute 循環器内科 Fellow
Columbia UniversityPresbyterian Hosp 循環器内科 Faculty
08 以降 慶応義塾大学病院 循環器内科 Faculty
防衛医科大学・東京医科歯科大学 非常勤講師
東京大学医学系大学院医療品質評価学講座 特任研究員
Stanford大学 循環器内科 訪問研究員
日本医療開発機構(AMED Program Officer)
日本医療開発機構(AMED 評価委員)
<近著>
「極論で語る循環器内科」(丸善)、「もしも心電図が小学校の必修科目だったら」(医学書院)、「循環器急性期診療Critical Care Cardiology 」MEDSI )など

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日本メディカルスキルアップは対面形式のセミナー(会場受講)を重視し、2009年4月より計800回以上医療技術セミナーを開催してまいりました。製薬企業とは無縁の独立系セミナーで、臨床現場、専門領域の第一線で活躍する講師の質と圧倒的な学習時間で医療業界に貢献してまいります。循環器科系の他、さまざまなジャンルのセミナーを開催しております。