皮膚科系

実地医家のための 皮膚科疾患の診断と治療

s00744
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コロナ関連による疾患(帯状疱疹の若年化)と、いつ遭遇してもおかしくない皮膚疾患を中心に

■講師 佐野栄紀 先生(高知大学医学部皮膚科学 教授)
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【セミナー概要】
皮膚は「全身の鏡」と言われています。すなわち、体の内部で起こる様々な変化、変調がもっとも早く、また劇的な「形」で見えてくるのが皮膚だからです。そのため、皮膚病を「見る」だけでなく、正確かつ深く「診る」ことが皮膚科医のミッションであります。それによって、体全体で生起する病態を推察することができます。 今回の医療技術セミナーでは、①2021年COVID-19 mRNAワクチン接種開始以降、それまで見たことがなかったような新規の皮膚病が多発しています。また、いままでの常識では考えられなかったような病型をとった水疱・帯状疱疹の皮膚にスパイク蛋白が染色できたことで、このワクチンが関わる免疫変調・抑制が示唆されました。その他、接種後の全身性、掻痒性紅斑も多発しています。その皮膚にもスパイク蛋白を確認しています。②私の専門分野である乾癬は元来「治らない」皮膚病とされてきました。しかし、2010年以降抗体製剤(バイオ製剤)が登場し、次々に10種類以上のラインアップにより現在では多くの患者さんが治癒状態を保てるようになりました。アトピー性皮膚炎でも同様バイオ製剤により、重症例がほとんどいなくなったと言っても過言ではありません。このように日進月歩の免疫学的治療の開発がパラダイムシフトを起こしています。その他、糖尿病など慢性疾患に伴う皮膚疾患など、皮膚という鏡に映る様々な実態を紹介します。皆様、奮ってご参加ください。

■ 講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断りします)
午前の部(10:00~12:00)
コロナワクチン関連皮膚症

午後の部(12:30~14:30)
乾癬など難治性皮膚病:それら背後に潜む病態を考える

セミナー要綱

セミナーNO. 744
開催日 2023年4月23日 10:00〜14:30
講師 ■佐野栄紀 先生(高知大学医学部皮膚科学 教授)
診療科目 0
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月23日(日)に開催しました医療技術セミナー『実地医家のための皮膚疾患の診断と治療-コロナワクチン接種関連皮膚症/乾癬、アトピー性皮膚炎など難治性皮膚病:それらの背後に潜む病態を考える』は盛会裡に終了しました。
講師には、高知大学医学部皮膚科学講座特任教授/名誉教授、西宮市・佐野皮膚科院長であります佐野栄紀先生をお招きしました。今回のセミナーの企画成立の経過は、一昨年12月24日の午後に、大阪市立大学名誉教授であります井上正康先生に『ワクチンの全貌とコロナ禍終息の処方箋-感染症パンデミックの歴史にも触れて』(#691;120分)と、昨年11月20日に、東邦大学大橋医療センター循環器内科の粟屋徹先生に『コロナワクチン後関連疾患のメカニズムから考える予防法とワクチン後心筋炎の診断・治療』(#725)をお願いし開催しました。その後、他の領域で似たような事例はないかとアンテナを立てていたところ、いつもおいでいただく常連の受講者から『中学生の帯状疱疹』を診たけど、若年化しているのではないか?とお教えいただきました。という流れで、今回のセミナーが成立した次第です。なお、今年1月29日に、札幌市・北海道においてコロナの感染拡大への対策の指揮を執られたsapporo medical academyの代表理事であります岸田直樹先生による『新型コロナの時代の風邪の診かた-コロナ、インフルエンザ、風邪を診る』(#740;200分)も開催しました。

さて、今回の講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部 「コロナワクチン接種による関連皮膚症」 
 ・コロナワクチン接種による皮膚ヘルペス感染症   水痘・成人水痘   帯状疱疹
 ・ワクチン接種後に出現するその他の皮膚病
 ・mRNAワクチン接種後の難治性掻痒性紅斑
 ・今後どうするか?
午後の部 「乾癬、アトピー性皮膚炎など難治性皮膚病:それらの背後に潜む病態を考える」 
 ・炎症性角化症  乾癬
 ・サイトカインシグナルを標的とする乾癬治療
 ・メタボと乾癬について
 ・アトピー性皮膚炎の治療  

先の井上先生のお話は、「コロナのワクチンはキチンと試されてもいない途中のものであり、全面採用は将来にわたり危険だ」とのご指摘でした。佐野先生のお話では、「その後5回までも接種が進められ、感染拡大を抑えられたかに見える裏で多くの死者や薬害と思える被害も出ているし、5年後、10年後、その先も危ない」とのビックリするようなご指摘もありました。また、「そういう危険とも思える接種を3回程度で中止した諸外国とも違い、多く打ち過ぎたし、これからも打ち続けようとしているのは、政府と製薬企業に別の意図があるのではないか」との指摘もあった。問題のポイントは、これまでの弱毒化したワクチンとも違い、mRNAから自分の細胞に作らせたスパイク蛋白を抗原として免疫を誘導する方式でのワクチン?では、スパイク蛋白の蓄積が問題になり、どうやら、特に製造ロット番号により違いが見られるようなので、製造過程で遺伝子が混融した製品があることが考えられ、今後、そういう事情に立ち入って調査をする必要がある、とのことでした。
後半の講義では、乾癬、アトピー性皮膚炎に関しての薬物療法等につき興味深い解説が行われた。

■講師 佐野栄紀  先生(高知大学医学部皮膚科学 教授)
<略歴>
83年3月 愛媛大学医学部卒業
7月 大阪大学医学部附属病院皮膚科研修医
84年3月 大学院博士課程修了
89年7月 大阪大学医学部附属病院皮膚科医員
12月 Research fellow (USA, Albert Einstein Medical College免疫微生物学)
92年4月 大阪市立堺病院皮膚科医長
96年12月 大阪大学医学部皮膚科助手
99年1月 大阪大学大学院医学系研究科皮膚科講師
03年6月 Assistant professor(USA, MD Anderson Cancer Center)
05年9月 住友病院皮膚科部長(05年10月まで)
05年11月 大阪大学大学院医学研究科皮膚科講師
06年5月 大阪大学大学院医学研究科皮膚科助教授
07年4月 高知大学医学部皮膚科教授
17年4月 高知大学免疫難病センター副センター長
22年4月 高知大学名誉教授、高知大学医学部皮膚科特任教授

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