整形外科系

実地医家のための リウマチ膠原病診療

s00733
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■講師 田巻弘道 先生(聖路加国際病院リウマチ膠原病センター センター長)
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【セミナー概要】
リウマチ膠原病領域の疾患に対して苦手意識を持っておられる方と出会う機会が多いと感じます。特に関節炎の診察に慣れていないことが苦手意識につながっている例が多いようです。また、近年の飛躍的な薬物療法の進歩により、治療の面からも複雑さが増して来ています。今回の実地医家のためのリウマチ膠原病診療では、二部に分けてリウマチ膠原病を解剖していきたいと思います。第一部はリウマチ膠原病診断のキホンとして診断のストラテジーを関節炎診察、単関節炎/多関節炎へのアプローチ、検査の解釈にわけて膠原病に対する苦手意識を取り去りたいと思います。第二部では進化していくリウマチ膠原病のマネージメントにメスを入れ、各論として様々なリウマチ膠原病疾患における薬物療法のストラテジーをいかにステロイドをうまく使うか、昨今注目の関節リウマチの非薬物療法ならびに実臨床でのトータルケアに関しても触れ解説していきます。

■午前の部(10:00~12:00) リウマチ膠原病診断のキホン
●リウマチ膠原病とは? ●関節炎の診かた
●単関節炎へのアプローチ ●多関節炎へのアプローチ
●抗体検査の解釈
■午後の部(12:30~14:30) リウマチ膠原病のマネージメントの実践
●リウマチ膠原病の治療戦略 ●関節リウマチを制する
●その他リウマチ膠原病疾患のマネージメント
●ステロイドを使用する際のマネージメント
●関節リウマチの非薬物療法

セミナー要綱

セミナーNO. 733
開催日 2023年6月25日 10:00〜14:30
講師 ■田巻弘道 先生(聖路加国際病院リウマチ膠原病センター センター長)
診療科目 内科、リウマチ膠原病
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月25日(日)に開催しました第733回医療技術セミナー『実地医家のための リウマチ膠原病診療』は盛会裡に終了しました。
講師には、聖路加国際病院 Immuno Rheumatology Center 医長であります田巻道広先生をお招きしました。初めてです。いただいております略歴によりますと、田巻先生は、医学部卒業後は研修先を聖路加国際病院に選ばれた後(3年間)、沖縄の米・海軍病院でインターン(2年間)、ハワイ大学内科レジデント(3年間)、クリーブランドクリニック“リウマチ膠原病”フェロー、“血管炎”フェロー(合計3年間)、その後クリーブランドクリニック系列の上級大学で1年間学ばれた後に聖路加国際病院の現在のリウマチセンターに帰国されておられます。見るところ、かつてリウマチセンターにおられて現在は杏林大学に在籍されている岸本暢将を思わせるご経歴かと思いました。お見えになって、「岸本暢将先生にはこれまで20回近くお出でいただいております」とお話ししましたら、大先輩に当られるようで。すっかり打ち解けていただきました。

今回のセミナーでの講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部  第一部 リウマチ膠原病診断のキホン
 リウマチ膠原病とは?
 関節炎の診かた
 単関節炎へのアプローチ   
 多関節炎へのアプローチ
 抗体検査の解釈    
午後の部  第二部 リウマチ膠原病のマネージメントの実践
 リウマチ膠原病の治療戦略
 関節リウマチを制する
 その他リウマチ膠原病のマネージメント
 ステロイドを使用する際のマネージメント   
 関節リウマチの非薬物療法

田巻先生の講義は終始よく通る大きな声でお話しいただけました。テキストの最初(6頁)に、『リウマチ膠原病』という疾患群については、指やいろんな箇所の関節炎を必須として、不明熱、皮疹、レイノー等を症状とした疾患であり、「抗核抗体関連疾患、(群)」と「血管炎(群)」、「その他の関連疾患(群)」の関係が図式化されて表記されており、大まかな関連がおぼろげに理解できます。関節炎では、よく耳にする疾患としては、関節リウマチ、脊椎関節炎を始めとして、抗核抗体関連では、全身性ループスエリテマトーデス、シエーグレン症候群、全身性硬化症、混合性結合組織炎、多発筋炎・皮膚筋炎/高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、クリオグロブリン性血管炎、IgA血管炎、コーガン症候群/リウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、再発性多発軟骨炎、成人スティル病、IgG関連疾患、好酸球性筋膜炎などが挙げられており、よく聞く疾患ばかりです。
質問:Q1.レイノー現象の人で抗核抗体陰性の場合、全身性硬化症は否定できますか?原因としてどんな疾患を考えれば良いですか? Q2.無症状でck上昇が持続、スタチン内服ない場合で抗核抗体陰性の場合どのような疾患を考えれば良いですか? Q3.心血管疾患リスク上昇はTNF阻害剤、IL-6受容体拮抗剤、CTLA-4阻害剤にもありますか?その際リスクは大きいですか?Q4.BIO製剤、JAC阻害剤使用中は定期的ながん検診が必要ですか?その場合リスクが高いがんは皮膚、血液関連のがんが主体ですか? Q5.MTX使用できない人はTNF阻害剤以外のBIO製剤を使用する理由は何ですか?、他たくさん質問が出て、田巻先生は、その全てに丁寧にお応えいただきました。

ところで、「リウマチ膠原病」は、これまでは「整形外科」領域としてまとめて参りましたが、最近は、そのままでカテゴライズ出来そうだと考えるようになって参りました。

■講師 田巻弘道 先生(聖路加国際病院リウマチ膠原病センター センター長)
<略歴>
05年3月 東京大学医学部 卒業
  4月 聖路加国際病院研修医
08年4月 米国沖縄海軍病院インタ ーン
10年7月 ハワイ大学内科レジデント
13年7月 クリーブランドクリニック リウマチ膠原病フェロー
15年7月 クリーブランドクリニック 血管炎フェロー
16年9月 Cleveland Clinic Lerner College of Medicine of Case Western Reserve University clinical instructor
17年9月 聖路加国際病院 Immuno Rheumatology Center
<専門医>
アメリカリウマチ膠原病専門医、アメリカ内科専門医、 日本リウマチ専門医
<著書>
「1 から始める膠原病診療 」(南山堂)

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