感染症科系

実地医家のためのコロナを始めとする 感染症の最新動向

s00731
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COVID19 パンデミックに対する日本の対応の変遷/梅毒と結核

■講師 大路剛 先生(神戸大学医学部感染症治療内科 准教授)
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【セミナー概要】
COVID-19の全世界的なパンデミックが始まった2020年以降の、日本における梅毒や結核を含めて、感染症の最新の動向についてお話しします。 皆様、奮ってご参加ください。

■午前の部(10:00~12:00)
COVID-19パンデミックに対する日本の対応の変遷
1.SARSCOV2の病態について分かっていること~COVID-19とPCPは似ている?
2.COVID-19の診断~どうやって除外していくか?
3.2020年から2023年にかけての法律上のCOVID-19の変遷
4.COVID-19の予防~ワクチンから抗体製剤
5.COVID-19の治療戦略
■午後の部(12:30~14:30)
2023年に話題になってきている梅毒について本当に怖い梅毒の真の姿 を含めて筋注製剤の使用方法なども含め、お話します。
1.梅毒の診断
2.梅毒の身体所見~実症例
3.梅毒の治療戦略
結核は次第に減ってきたとされますが、いまだに消えてはいません。 プライマリケアの現場で医療スタッフを守りながら、診断していくコツなどを お話します。 1.排菌する肺結核の見つけ方
2.結核検査のオーダーの仕方。
3.外注検査での契約する際の注意
4.結核治療の原則

セミナー要綱

セミナーNO. 731
開催日 2023年6月18日 10:00〜15:00
講師 ■大路剛 先生(神戸大学医学部感染症治療内科 准教授)
診療科目 腎臓、循環器科
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月18日(日)に開催しました第731回 医療技術セミナー『実地医家のための コロナを始めとする感染症の最新動向-COVID-19パンデミックに対する日本の対応の変遷/梅毒と結核』は盛会裡に終了しました。
講師には、神戸大学医学部附属病院感染症内科、神戸大学都市安全研究センター 准教授 大路剛先生をお迎えしました。これでご出演は通算で20回を超えました。また、前回出演のセミナーは、2020年2月頃からコロナの感染が始まり、4月に「緊急事態宣言」が発出されて行動制限が要請?された後、これからどうなるのだろう?と、国民皆が不安に思い始めた時期でありました2020年6月14日に、医療技術セミナー『新型コロナウイルス感染の世界的拡大と終息を考える』を開催して以来であり、ちょうど3年ぶりでした。
この年の2月初旬当時、横浜港に、船内でコロナの感染拡大が始まった「ダイヤモンド・プリンセス号」が寄港したことから、日本の“コロナ感染”への対応が否応なしに始まったといえるかと思いますが、神戸大学の岩田健太郎教授が唐突に乗船・見学され、感染区/非感染区の区画分け・動線等についての日本政府のコロナ対応の甘さに警鐘を鳴らされたタイムリーな事件?がありましたが、象徴的な出来事でした。

今回の講義の組立ては以下の通りでした。なお、テキストは220頁にも及びました。
■午前の部  「COVI-19パンデミックに対する日本の対応の変遷」
1.SARS-COV2の病態について分かっていること~COVID-19とPCPは似ている?
2.COVID-19の診断~どうやって除外していくか?
3.2020年から2023年にかけての法律上のCOVID-19の変遷
4.COVID-19の予防~ワクチンから抗体製剤   5.COVID-19の治療戦略
SARS-COV2、ウイルス感染症の発症と伝搬、2023年の変異株の系統、さらなる変異、Omicron variantとワクチン、
注意すべき変異株、今後の日本の対策、Covid-19再感染、野外のマスク・乗り物、Covid-19治療、モノクローナル抗体、
抗ウイルス薬、ステロイド、諸薬剤、Covid-19ワクチン、5類感染症、後遺症、Long  COVID、中国での大流行、
■午後の部  「梅毒の診療と治療」と「結核の診療と治療」
「梅毒の診療と治療」  
1.梅毒の診断    2.梅毒の身体所見~実症例    3.梅毒の治療戦略
  疫学、用語、自然経過と症状、臨床検査、病期とその特徴、心血管梅毒、神経梅毒、無症候性神経梅毒、先天梅毒、
  治療(初期、後期)、神経・眼・播種梅毒、妊婦梅毒、治療後の経過観察、神経梅毒の治療後
「結核の診療と治療」
1.排菌する肺結核の見つけ方   2.結核検査のオーダーの仕方   3.外注検査での契約する際の注意
4.結核治療の原則
  世界の結核・日本の結核、罹患率とその推移、地域比較、診断(自覚症状)、身体所見、画像、感染臓器ごとの検査、
  肺結核、腸結核、腎結核、眼結核、播種性結核、リンパ性結核、髄膜炎、腹膜炎、人にうつす結核とうつさない結核、
  治療の原則と治療薬、一次抗結核薬と二次抗結核薬、薬の副作用、耐性結核と薬剤、多剤耐性結核、高齢者結核

質疑では、Q1.コロナ感染のPCR検査について(唾液と鼻奥粘膜からの採集方法と結果への疑問)、Q2。EBウイルスや新型コロナが持続感染しているかどうかは一般クリニックではどの検査をすればよい?Q3.超高齢者で施設入所検診でRPR陽性。TPHA陽性が判明し、自覚症状なく、過去の治療歴不明の場合、どうすればよい?Q4.生物学的製剤開始前の結核の有無の検査はt-spot,QFTが必要ですか?Q5.70歳代女性、施設入居の方。精神遅滞で、簡単な日常生活は可。梅毒治療の既往や症状はないですが、偶々骨折のOP時に検査で梅毒(+)。どうすればよい? 他。

千葉から、神戸大学へ岩田教授とともに赴任されて10年が経つそうですが、神戸の地で、すっかり根を下ろされての研究・診療活動を進めておられるようです。素晴らしいです。

■講師 大路剛 先生(神戸大学医学部感染症治療内科 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師 兼 神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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