総合診療系

実地医家のための 内科領域を中心とした患者の主訴から考える診断確定術5

s00730
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■講師 塩尻俊明 先生(総合病院 国保旭中央病院 副院長/総合診療科 部長)
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【セミナー概要】
ケースカンファレンスでは、美しい診断推論が展開され、なるほどと感じることばかりですが、実際の現場ではどうでしょう。診断を「これだ!」と思いこみ、その後痛い目にあうことは少なくないのではないでしょうか。検査や画像は確かに早期診断に欠かせないですが、どうしても目立つもの(検査、画像)に我々は引き寄せられてしまいます。そのため、発症形式、増悪寛解因子、性質、関連する症状、重症度にこだわった病歴と、その後に展開される診察、検査、画像に「整合性」があるかを振り返っていくことが、診断エラーを回避する近道であると考えています。現場では、真っ白なキャンバスから診断は始まります。診断という「絵」をみなさんと一緒に描いていきたいと思います。
皆様、奮ってご参加ください。

午前の部(10:00~12:00)
1.痙攣した 50 歳女性
2.めまい 57 歳女性
3.手がむくむ 89 歳女性
4.排便後のふらつき 58 歳男性
5.動けない 84 歳男性
6.歩けない 82 歳女性
7.発語がない 77 歳男性
8.右足がしびれて歩けない 90 歳女性
9.背中が痛い 35 歳男性
10.体重が減って腹が痛い 76 歳男性

午後の部(12:30~14:30)
1.眼が見えにくい 34 歳男性
2.だるさと咳 63 歳男性
3.ふらつく 67 歳男性
4.熱と両目の充血 73 歳男性
5.魂がぬけた 74 歳男性
6.手足のしびれ 53 歳男性
7.頭痛 48 歳男性
8.肩で息をして反応がわるい74 歳男性
9.顔がゆがんだ 54 歳女性
10.下痢 15 歳女性

セミナー要綱

セミナーNO. 730
開催日 2023年11月12日 10:00〜15:00
講師 ■塩尻俊明 先生(総合病院 国保旭中央病院 副院長/総合診療科 部長)
診療科目 神経内科、総合診療
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月12日(日)に開催しました第730回医療技術セミナー『実地医家のための 内科領域を中心とした患者の主訴と病歴から考える診断確定術5』は盛会裡に終了しました。
講師には、千葉県旭市の総合病院 国保 旭中央病院副院長で総合診療科部長の塩尻俊明先生をお招きしました。タイトルからも分かりますように5回目です。これまで同名のタイトルで、①#394;2016年11月、②#592;2020年1月、③#634;2020年11月、④#674;2022年3月と、回を積み重ねてきていただいております。その度に、ご提示される症例が実際の症例であるとともに、“臨床推論”としてよく整理されていることが実感されます。実はこのセミナーは中川紘明先生の『一発診断シリーズ』、既に8回が終了済みですが、誰よりも先に病名を当ててやろう・・・と手ぐすねを引いて、毎回開催を楽しみにされておられる受講者もおられるくらいです。自分で考えないと力は付かないから・・・との理由です。その置かれた状況は日常の診療と一緒なんで・・・とのことです。確かに,患者さんは自分の病気や病名を知らずにクリニックに来られる方が大半で、診てもらって、検べてもらって、初めて病名がはっきりして、治療戦略がはっきりするわけですから。 頼もしく嬉しいですね。
今回に提示された症例は以下の通りでした。
1.痙攣した 50歳女性             後部可逆性脳症症候群
2.めまい 57歳女性              フィッシャー症候群
3.手がむくむ 89歳女性            皮膚筋炎
4.排便後のふらつき 58歳男性         卵円孔開存による小脳梗塞
5.動けない 84歳男性             Crowned dens syndrome
6.歩けない 82歳女性             リウマチ性多発筋痛症
7.発語がない 77歳男性            クロイツフェルト・ヤコブ病
8.右足がしびれて歩けない 90歳女性      虫垂膿瘍
9.背中が痛い 35歳男性            敗血症性肺塞栓、膿胸、三尖弁感染性心内膜炎
10.体重が減って腹が痛い 76歳男性      慢性腸間膜虚血(腹部angina)
11.眼が見えにくい 34歳男性         感染性心内膜炎          
12.だるさと咳 63歳男性           ランバート・イートン筋無力症候群 
13.ふらつく 67歳男性            遺伝性毛細血管拡張症(Osler病)          
14.熱と両目の充血 73歳男性         再発性多発軟骨炎
15.魂がぬけた 74歳男性           パーキンソン病
16.手足のしびれ 53歳男性          POEMS症候群     
17.頭痛 48歳男性              脳静脈洞血栓症 
18.肩で息をして反応がわるい 74歳男性    脂肪塞栓
19.顔がゆがんだ 54歳女性          ギランバレー症候群
20.下痢 15歳女性              デング熱
以上の20問についての詳細な鑑別作業と解説が行われ、テキストとしては340頁(3分冊)にもなりました。こんな頁数は初めてでした。また、ディスカッションも熱心に行われ時間いっぱいに20問みっちり行われました(結果として、質疑の時間があまり取れませんでした)。 最終診断名を入れて記録を残すか悩みましたが、今回は“ありふれた疾患”ばかりではないように思いますので、逆に診断名から「遭遇したことがない!」と興味を持っていただけることもあろうか・・・と、えいやっと入れてみました。
質疑では以下の質疑が行われましたが、回答を希望される方、興味ある方はDVDないし動画をお買い求めいただきまして、ご確認下さい。
Q1.プレゾニンの誤用を防ぐためにPMRと鑑別すべき疾患を教えて下さい。

■講師 塩尻俊明 先生(総合病院 国保旭中央病院 副院長/総合診療科 部長)
【専門】 神経内科、総合診療

<略歴>
89年3月 奈良県立医科大学医学部卒業
89年5月 東京医科歯科大学 神経内科
90年1月 鹿教湯病院 内科
90年7月 武蔵野赤十字病院 内科
91年7月 関東逓信病院(現NTT東日本病院)神経内科
96年3月 東京医科歯科大学大学院医学研究科(神経内科学)博士課程修了
96年4月 東京医科歯科大学 神経内科
97年4月 総合病院国保旭中央病院内科
10年4月 総合病院国保旭中央病院 院長補佐 
総合診療内科部長 臨牀教育センター長 教育研修部長 
16年4月 総合病院国保旭中央病院 副院長

<著書>
「手軽にとれる神経所見」 文光堂
「シーン別 神経診察」 日本医事新報社
「内科主訴25の確定診断術」文光堂

<資格>
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
日本神経学会専門医・指導医
日本病院総合診療医学会認定医

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