循環器科系

実地医家のための高血圧、腎疾患の診断と治療

s00725
s00725

効率よく診療を行うためのTips

■講師 村澤昌 先生(行徳総合病院腎臓内科)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
腎不全を管理するにあたり、高血圧をはじめとする生活習慣病(成人病)全般の理解と、尿異常(蛋白尿・血尿)や急性腎障害(AKI)・慢性腎臓病(CKD)の診療スキルが重要である。
今回の医療技術セミナーでは、まず高血圧の診断と治療をレビューし、AKI・CKDについてじっくり解説していく。その後実地医家に敬遠されがちな進行腎不全患者の実際の管理方法についてもポイントを絞って解説する。超高齢化社会を迎え腎不全患者は増加の一途を辿っていることから、腎代替療法についても理解しておくことが重要である。また、今回は血液透析、腹膜透析、生体腎移植、献腎移植についても概要を解説する。本セミナーの受講後、血清クレアチニン値が高い患者の診療が怖く無くなるはずです。
皆様、奮ってご参加ください。

午前10:00〜12:00
・高血圧の鑑別と治療
・尿異常をみたら
・AKIの診断と治療

午後12:30〜14:30
・CKDの診断と治療
・進行CKD患者の管理の実際
・腎代替療法について

セミナー要綱

セミナーNO. 725
開催日 2023年2月23日 10:00〜14:30
講師 ■村澤昌 先生(行徳総合病院腎臓内科)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■第725回セミナー『高血圧、腎疾患』は盛会裡に終了しました。
2月23日(祝・木)に開催しました第725回医療技術セミナー『実地医家のための 高血圧、腎疾患の診断と治療-効率よく診察を行うためのTips』は盛会裏に終了しました。
講師には、行徳総合病院腎臓内科 村澤 昌 先生をお招きしました。村澤先生は聖マリアンナ医科大学腎臓内科から昨年の4月に現在の病院に赴任されたばかりなのだそうです。また開会前にお話しをお伺いしたのですが、メディカル・コア時代の2009年2月11日に『慢性腎臓病(CKD)と血圧管理の意義と実際-末期腎不全化と心血管疾患の抑制のために』(No.1648)というタイトルでお話しをいただいた記録が有りますが、木村先生は当日、色々な資料をたくさん、ご自分の負担でご用意いただいた上に、時間を超えて熱心にお話しをいただいた記憶がありますが、その木村先生の医局に入られたとのことでした。

当日の講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部
・高血圧の鑑別と治療
・尿異常について
・急性腎障害(AKI)の診断と治療  
午後の部
・慢性腎臓病(CKD)の診断と治療
・進行CKD管理の実際
・腎代替療法について 

講義は、分りやすい言葉で、とっても素晴らしいお話しでした。テキストもDVDの注文もいつもより多くいただきました。

一般に血圧値は日本高血圧学会(JSH)の最新の2019年治療ガイドラインに従って分類されると、診察室血圧と家庭血圧に分かれ、その各々に収縮期血圧と拡張期血圧の範囲が有り、正常血圧が120から80以上、115から75以上と定められ、その他に正常高値血圧、高値血圧、Ⅰ度高血圧からⅢ度まで分類されています。他に(孤立性)収縮期高血圧までの6段階に分けられています。その基準値による患者さんは4300万人に及び、その内訳が①高血圧に気づいていない人1400万人、気づいているが治療を受けていない人450万人、治療を受けているが管理不良の人1250万人、④治療を受けており管理良好の人1200万人とのこと(合計 4300万人)。
患者が一番多い疾患なのではないでしょうか?

スキルアップでは、ここ10年間で、”高血圧”についてはあまり取り上げて来ず、なんとなく「そのうち落ち着く」程度の認識でした。が、実は2011年後に発覚した「降圧薬ディオバン臨床試験疑惑事件」の影響だったかな・・・という気がいたします。一方で、2020年5月に、東京慈恵会医科大学腎臓内科教授の栗山哲先生に『SGLT2阻害薬の腎反故って、実臨床で使えるの?糖尿病性腎臓病(DKD)治療の最新潮流』(#602)というセミナーをお願いし、その終盤で、降圧薬ディオバン事件について触れられ、反省の弁もまた述べられたことがありましたが。後日談としては、現在のところディオバンという薬剤は今日ではあまり使われては居ないようです。

実は、主宰子も1973年の日本高血圧学会の結成時から、2000年の初めての「治療ガイドライン2000」の策定を経て、2003年の国際高血圧学会の準備過程まで、事務局長として役割を果していた立場ですが、私の雇い主であった財団法人日本学会事務センタ-が経営破綻してしまい、事務委託を受けて私が担当していた日本高血圧学会との関与を解消されてしまい、その立場を失っってしまったという関係です。という事情もあり私の中では取り上げにくかった意識もあったようです。もうこういう事情については二度と取り上げる機会もないであろうと考えてここに記しておきます。

■講師 村澤昌 先生(行徳総合病院腎臓内科)
【経歴】
2010年3月 聖マリアンナ医科大学医学部卒業
2010年4月 昭和大学藤が丘病院
2012年4月 聖マリアンナ医科大学病院腎臓・高血圧内科
2014年4月 稲城市立病院腎臓内科
2018年4月 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院腎臓・高血圧内科
2020年4月 聖マリアンナ医科大学病院腎臓・高血圧内科
2022年4月 行徳総合病院腎臓内科(現職)

【資格】
医学博士
日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
日本透析医学会専門医、指導医
日本腎臓学会専門医、指導医
日本抗加齢医学会専門医
日本腹膜透析医学会認定医
難病指定医
臨床研修指導医

【所属学会】
日本内科学会
日本透析医学会
日本透析アクセス医学会
日本腎臓学会
日本抗加齢医学会
日本腹膜透析医学会

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT