脳神経内科系(神経内科)

健康な脳機能を守り、支えるグリア細胞の働き(基礎生物学シリーズ3)

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脳と心の健康寿命を伸ばす

■講師 毛内拡 先生(お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系 生体組織機能学研究室 助教)
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【セミナー概要】
脳が生きているとはどういうことでしょうか。身体の健康寿命が延長する一方、脳やこころの健康についての理解は未だ不十分です。脳が健康で正常に機能しているとはどういうことか改めて問い直す必要があります。
脳研究では、これまで、ニューロンのシナプスを介した速くて精緻なデジタル的な相互作用に関する研究が中心的に行われてきました。しかし、脳の情報伝達には、グリア伝達、神経調節物質の拡散性伝達、広範囲調節系、脳脊髄液と間質液の交換や細胞外電場による非シナプス的な相互作用が重要な働きをしています。私はそれを「脳のアナログ情報伝達」と呼び、その未知なるメカニズムの解明に取り組んでいます。脳のアナログ情報伝達が破綻した場合に生じる病態や、脳のアナログ情報伝達の正常化による治療法等について研究しています。
皆さま、奮ってご参加ください 

できれば、認知症等の治療や予防に結びつくようにと考えております。

(このセミナー企画のアイデアは、第37回講談社科学出版賞受賞『脳を司る「脳」』(講談社ブルーバックス)に詳しく記されております。
https://youtube.com/playlistlist=PLac7ojSuD50_Uj-G_Df1JYOukqvvhELZ6)13:00-15:00  
1.脳が生きているとはどういうことか
2.脳も細胞からできている臓器である
3.シナプス伝達と広範囲調節系
4.脳脊髄液と細胞間質液の交換による脳リンパ排泄機構
5.グリア細胞による脳機能調節
6.ニューロモデュレーションによる脳機能改善

セミナー要綱

セミナーNO. 724
開催日 2023年2月12日 13:00〜15:00
講師 ■毛内拡 先生(お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系 生体組織機能学研究室 助教)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■第724回セミナー『健康な脳機能を守り、支えるグリア細胞の働き』は盛会裏に終了しました。
2月12日(日)に開催しました第724回医療技術セミナー『脳と心の健康寿命を伸ばす-健康な脳機能を守り、支えるグリア細胞の働き;生物科学シリーズ3』は盛会裏に終了しました。
講師には、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系生体組織機能学 助教であります毛内拡(もうない ひろむ)先生をお招きしました。昨年4月以降、生物科学シリーズとして、東京工科大学の佐藤拓己先生に認知症予防を中心とした”脳の栄養””脳の働き”を中心としてお話しをしていただいているシリーズの続編の3として企画しております。毛内先生は、脳を中心に研究され、ご著書もたくさん著わされており、昨年『脳を司る「脳」』(講談社)が、第37回講談社科学出版賞を受賞されました。セミナーの認知度でもひけを取らないどころか、若い研究者を中心に、反って評判が良かった程です。

当日の講義の組立ては,以下の通りでした。
1. 脳が生きているとはどういうことか
2. 脳も細胞からできている臓器である
3. シナプス伝達と広範囲調節系
4. 脳脊髄液と細胞間質液の交換による脳リンパ排泄機構
5. グリア細胞による脳機能調節
6. ニューロモデュレーションによる脳機能改善

特に4項目等で、認知症との関係が深い講義の部分でしたが,リンパ液は脳のゴミを洗い流す役割をしているのだそうですが、こうした機能が認知症の原因物質であると言う割れているアミロイドβという物質の蓄積を防ぐ機能を果させることで、何か良い方向へ進められるのではないかと期待できました。
また、最後辺でニューロンの神経情報伝達機能の箇所で、経頭蓋直流電気刺激法が紹介されておりましたが、現状の到達点で、認知症の治療で経頭蓋で超音波を当てて治療され、成果を上げられている施設や研究者が既におられることも思い出されます。例えば,先の経頭蓋で脳に電気刺激を与え運動機能を回復させようとする治療は慈恵会医科大学のリハビリテーション科で行われておりますし。後者の超音波での予防は国際医療福祉大学成田病院で、まさに認知症の治療と予防に生かされております。他に先日某社より発売された治療薬リカマネブにも通ずるものと考えます。

毛内先生が脳科学の研究を志されたのは、高校時代に東京大学の解剖学の養老孟司先生の講演を聞かれたのが切っ掛けであったとのこと、今後、後に続かれる若者に夢を与えると言うことでは嬉しくなりました。今後の研究のご発展を祈念したいと思います。

■講師 毛内拡 先生(お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系 生体組織機能学研究室 助教)
<専門分野>
神経生理学、生物物理学

<略歴>
東京工業大学大学院総合理工学研究科修了 博士(理学)
日本学術振興会特別研究員、理化学研究所 脳科学総合研究センター 研究員を経て2018年より現職。

主な著書に、第37回講談社科学出版賞受賞『脳を司る「脳」』(講談社)、面白くて眠れなくなる脳科学(PHP研究所)、『「気の持ちよう」の脳科学』(筑摩書房)

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