総合診療系

実地医家のための 内科救急のオキテ(総合診療)

s00723
s00723

Hi-Phy-Vi で緊急度・重症度を見極める

■講師 坂本壮 先生(総合病院 国保 旭中央病院救急救命科 医長 / 臨床研修センター副センター長/西伊豆健育会病院 内科 非常勤医)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
患者さんの緊急度や重症度はどのような点を意識して判断しているでしょうか。ベッドサイドで施行可能な検査は限られ、 また診療の場によっては判断にかけられる時間も限られるでしょう。患者さんの多くは高齢者であり、それが故に病歴(History)、身体所(Physical examination)がはっきりしないことも少なくありません。
また、バイタルサイン(Vital signs)も薬剤などの影響で判断が難しいことも少なくないかもしれません。
今回の医療技術セミナーでは, 一見すると軽少そうに見えるけれども、実は… …な症例や、緊急度が高い病態を取り上げ、その日から活きる知識を提供いたします。お楽しみに。
皆様、奮ってご参加ください。

午前の部(10:00~12:00)
・見逃してはいけない疼痛編
クモ膜下出血や心筋梗塞など、外来で見逃してはいけない疾患の見抜き方を、 陥りやすい点を踏まえ解説します。
午後の部(12:30~14:30)
・見逃してはいけない意識消失編
失神・痙攣などの症候への一般的なアプローチ、さらにはアナフィラキシーの初期対応も含め解説します。

セミナー要綱

セミナーNO. 723
開催日 2023年11月3日 10:00〜14:30
講師 ■坂本壮 先生(総合病院 国保 旭中央病院救急救命科 医長 / 臨床研修センター副センター長/西伊豆健育会病院 内科 非常勤医)
診療科目 内科、救急
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月3日(金・祝)に開催しました第723回医療技術セミナー『実地医家のための内科救急のオキテ-Hi-Phy-Vi*で緊急度・重症度を見極める』は、盛会裡に終了しました。(*History taking,Pysical examination,Vital Signsのこと)
講師には、千葉県旭市にあります総合病院 国保 旭中央病院救急救命科 医長の坂本壮先生をお招きしました。初めてですが、坂本先生は『プライマリ・ケア』(プライマリ・ケア学会誌:季刊)に「見逃せない救急・見逃さない救急」というタイトルで連載のコーナーをお持ちで、この4,5年にわたって執筆中であり、“それって本当に○○?!”シリーズで、これまで15テーマを書き残されておりますし、大量17点のご著書もある素晴らしい方です。一方で、医師の初期研修の教育プログラムの講師をお務め中で、全国を飛び回っておられます。たしかに、医師になって初めての実践(教育の第一歩)の場を「救命救急」から始められる方は多いだろうと想像します。
次に、今回のセミナーのタイトルですが推薦のままにご著書からいただきましたが、一見、実地医家(若い頃と違って)と救急医療は結びつかないように思えますが、実地医家各位の日常診療も全場面で実は救急医療と同じ“真剣勝負”であると考えられますので、このタイトルのまま 企画を実現していただきました。

当日の講義の組立ては以下の通りでした。

午前の部 「見逃してはいけない疼痛編」
総論-疫学を知ろう! 救急外来におけるエラー、見逃しやすい疾患、誤診率・認知バイアス
脳卒中・くも膜下出血-オッタワSAHルール、心血管性失神HEARTS、頭痛Spiked-helmet sign
急性冠症候群-主訴10項目、無痛性急性冠症候群の訴え、考えるべき疾患・病態、
大動脈解離-発症時の症状、典型例ばかりではないことに注意
肺血栓塞栓症-リスク・発症条件、疑う3つの所見
絞扼性腸閉塞-胃腸炎の鑑別、満たすべき3つの条件、部位別鑑別必須疾患
壊死性軟部組織感染症-リスク・発症条件、診るべき2つのpoint

午後の部 「見逃してはいけない意識喪失編」
総論-救急診療の心構え
失神Vs.痙攣-失神の分類、心血管性失神HEARTS、突然発症は要注意、外傷と失神、心原性・非心原性、起立性低血圧・食後低血圧、リスク評価は時間を味方に付ける。
痙攣-痙攣診療の心構え、てんかんの診断エラー、てんかんの舌咬傷、浴槽内での突然死、
脳卒中-鑑別すべき病態・疾患     
低血糖と麻痺-低血糖でも4.2%は麻痺あり
アナフィラキシー-7つのルール、薬剤・ハチ毒・食物、アドレナリン・エキペン、グルカゴン

質疑では以下の質疑が行われましたが、ここでは一部の質問のみを記し、回答を希望される方、興味ある方はDVDないし動画をお買い求めいただきまして、ご確認下さい。
質問:Q1.NOMI(非閉塞性腸管虚血)の診断についてですが、腹部圧痛がありますか? 造影CTで診断できますか? Q2.高Ca血症はDimmer値と関係するのですか? Q3.大動脈解離についてですが、初診で「頚が痛い・・・といってこられた患者さん。その時は整形外科に紹介で済んでいたのですが、その後、「A型の大動脈解離」で手術されたということを聞き知ったのですが、“頚が痛い”ではどこまで疑うべきでしょうか? Q4.若い初診で感染症の疑いで来られた患者さんですが、コロナもインフルもどっちも陰性で、採血したら白血球が多くて顆粒球が高かったら、細菌感染の疑いと考えて良いですか? Q5.発熱でこられた患者さん、急性腎盂腎炎と診断はついたんですが、処方する薬剤はキノロン等で良いですか? (以上、午前の部)
Q6.食後低血圧は、どういう場合に、どの程度で戻るものなんでしょうか? また、普段の生活上の注意をお教えください。Q7.アナフィラキシーにつてですが、年に数回、虫刺されを診ることがありますが、ステロイドとの併用について、お教えください。 Q8.今のお答えですと、ステロイドは、特に併用して使わなくても良い・・・ということですね?! Q9.コロナワクチンの接種している時期に、「併用するように・・・」との通達が来たことがあったのですが? Q10.アドレナリンを用いる場合の順序ですが、接種が先ですか? ルート確保が先ですか? Q11.アナフィラキシー2相性反応に対して使う場合、アドレナリンを使わないで経過観察することで宜しいですか? Q12.薬剤 コンバルサンとシンコップを使った場合、尿失禁や失神が起こることはあるんですか? Q13.“てんかん”は覚醒後「もうろう」としていると聞きましたが、どのような感じなんでしょうか? 見たことがないのでお教えいただければ幸いです。(以上、午後の部)
(坂本先生からは、分からないこと、質問がありましたら、いつでもお寄せください・・・との嬉しいお言葉でした。)

■講師 坂本壮 先生(総合病院 国保 旭中央病院救急救命科 医長 / 臨床研修センター副センター長/西伊豆健育会病院 内科 非常勤医)
 
 

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT