呼吸器科系

サイエンス漢方処方シリーズⅡ−9 お悩みに答えてシリーズ 総合内科、消化器内科、内分泌内科、血液内科

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「39総合内科」「40消化器内科」「44内分泌内科」「45血液内科」

上記の番号は、井齊 偉矢 先生の『新・サイエンス漢方処方シリーズ』のDVD/テキスト No.になります。

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
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【セミナー概要】
漢方薬を診療に使いたい医師は多いのであるが、実際に使おうとしたときには、サイエンスに基づかない理解しにくい古典的運用法がネックとなる。歴史的にみると試行錯誤で出来上がった漢方薬が先で、古典的運用法は後付けに過ぎない。古典的運用法によらないで漢方薬を処方することを邪道と非難し認めない漢方の専門家も多い。しかし漢方薬は最近の研究で、薬理学が従来想定していなかった、超多成分の全く新しいタイプの薬剤であると考えないと、漢方薬を服用したあとに患者の中で起こることを説明できないことが明らかになりつつある。
これを踏まえて、今回の医療技術セミナーでは、サイエンス漢方処方という新しい切り口で漢方薬を認識し、新しい運用法によって全ての医師が漢方薬を的確に処方できるようにしたい。
皆さま、奮ってご参加ください。

10:00~12:00 午前の部

10:00 総合内科領域で役に立つ漢方薬~総合内科医からのお悩みに答えて~
 総合内科の日常診療で悩んでいることを1人の総合内科医に伺いました。例えば「Q1. 80歳を過ぎた女性で(肥満の方が多い)肝腎心機能に問題がないのに、下腿浮腫で来院される方が年に数名おられます。漢方薬でなんとかならないでしょうか。」回答例「一般的には、越婢加朮湯で治療可能である。主に女性で色白・ぽちゃぽちゃした感じの人の下腿浮腫には猪苓湯の方が効く場合がある。」

11:00 消化器内科領域で役に立つ漢方薬 〜消化器内科医からのお悩みに答えて〜
 消化器内科の日常診療で悩んでいることを数人の消化器内科医に伺いました。例えば「Q13. NAFLD(nonalcoholic fatty liver disease)やNASH(nonalcoholic steatohepatitis)に有効な漢方薬はありますか。」回答例「どちらも肝内の炎症と微小循環障害という病態が推測されるので、小柴胡湯と桂枝茯苓丸を併用して半年から1年くらいの長期投与を試みる。」

12:30~14:30 午後の部

12:30 内分泌内科領域で役に立つ漢方薬 〜内分泌内科医からのお悩みに答えて〜
 内分泌内科の日常診療で悩んでいることを1人の内分泌内科医に伺いました。例えば「Q3. 加齢男性性腺機能低下症候群(Late-onset hypogonadism:LOH症候群)で、診断基準を満たさない、もしくは合併症等があり、男性ホルモン補充療法ができない患者さんに使用できる漢方薬はありますでしょうか。」回答例「男性機能をパワーアップさせる効果は、桂枝加竜骨牡蠣湯が最も適している。疲労感が強ければ補中益気湯を併用してもよい。」

13:30 血液内科領域で役に立つ漢方薬 〜血液内科医からのお悩みに答えて〜
 血液内科の日常診療で悩んでいることを2人の血液内科医に伺いました。例えば「Q3. 高齢や合併症で化学療法の実施が困難、若しくは再発を繰り返して、有効な治療手段が尽きた後の終末期における「身の置きどころのない」倦怠感に対しては、なかなかよい方法がありません。」回答例「終末期の身の置きどころのない倦怠感に漢方の最終兵器といわれる茯苓四逆湯(近似処方:人参湯+真武湯)を使ってみる手はある。」

セミナー要綱

セミナーNO. 722
開催日 2022年11月13日 10:00〜14:30
講師 ■井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月13日(日)に開催しました第722回医療技術セミナー『サイエンス漢方処方セミナーⅡ-9 お悩みに応えてシリーズ 総合内科、消化器内科、内分泌内科、血液内科 漢方薬の作用機序を数理で解明;東洋医学とは本質的に異なる斬新な運用法』は盛会裏に終了しました。
 講師には、サイエンス漢方処方研究会理事長で、日高徳州会病院院長の井齋偉矢先生をお招きしました。今回で11回目のご出演です。

今回の講義の組立ては以下の通りでした。

お悩みに答えてシリーズ
●「総合内科」のサイエンス漢方
下腿浮腫、心不全、慢性腎臓病+高血圧、他、顔の火照り、痩せたい、朝起きれない、四肢の皮膚表面のピリピリ感、透析患者の立ちくらみ、後頸部痛と血圧上昇、狭心症社の睡眠中の足がぴょんぴょん、冬・手足の冷え、人前で話をすると顔の赤らみとドモリ、化学療法中のしゃっくり、生活習慣病3つの患者肝機能改善
●「消化器内科」のサイエンス漢方
コロナ後遺症社消化器症状、EGDの食思不振、高齢者・認知症社の食思不振、高齢者・認知症社の便秘、IBS患者の腹満・ガス、非代償性肝硬変、心窩部痛、心窩部のつかえ・もたれ、平胃散の使い方、しゃっくり、下痢、IBDの治療、NAFLDやNASHに有効な漢方、
●「内分泌内科」のサイエンス漢方
糖尿病患者の各種の神経障害、サルコペニア・フレイル、LOH症候群患者の男性ホルモン補充療法に変わる漢方、下垂体機能低下症者の倦怠感、甲状腺中毒症の漢方、甲状腺疾患者の咽頭違和感・咽頭症状、甲状腺疾患者の筋肉痛・関節痛、漢方薬の副作用、睡眠薬に変わる漢方、
●「血液内科」のサイエンス漢方
化学療法後の味覚障害、ある主の末梢神経障害、終末期の身の置き所のない倦怠感、原因の分からない浮腫、化学療法後のビタミン剤やセファランチンに代わる漢方、骨髄移植後の出血性膀胱炎、白血病・リンパ腫の寛解後の献体か食思不振、骨髄腫等の免疫不全中の帯状疱疹、黄○末が手に入らない時に防巳黄○湯使用の試みへの意見

質疑は、会場受講者の他に、熊本市の皮膚科の医師より何件か質問が届きました。

今回の講義の途中で、日高徳州会病院の近所に、徳州会が企画されている大病院、と言っても「メタバース」を使った病院構想があり、数年後には実現するとのお話がありました。頭の古い主宰子は住民の少ない北海道の日高地方で患者さんの確保をどうするんだろうとつい考えてみたのですが、恐らくIT技術を駆使した仮想空間での診療なので、私の心配は当らないのだと思い当たりました。

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
<略歴>
75年北海道大学医学部卒業。同年北海道大学第一外科に入局し現在同門。医学博士。専門は消化器・一般外科、肝臓移植外科。
88年から3年間、オーストラリア・シドニー大学オーストラリア肝移植ユニットで肝臓移植の臨床および実験に従事。帰国後、独学で漢方治療を本格的に開始。12年にサイエンス漢方処方研究会を設立し、現代医学にのみ立脚した「サイエンス漢方処方」の普及に努めている。
07年より北海道日高郡・医療法人静仁会静仁会静内病院院長。
18年9月1日病院名を医療法人徳洲会日高徳洲会病院に変更。
 
最新刊として『新型コロナと速攻!漢方』(青春出版社;2021.9)が、あります。

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