フィジカルの奥技 partⅡ
明日からすぐに使える診察のエッセンスを伝授します!
■講師 小林裕幸 先生(筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター センター長/総合診療科 教授/水戸協同病院 副院長)
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【セミナー概要】
前回、好評だったフィジカルの奥技PartⅡを開催します。
過去30年のフィジカルの医学生、研修医の教育経験から明日からすぐに使える診察方法を伝授します。
リンパ節触診のコツを伝授し、頸部、腋窩、鼠径リンパ節が触知できるようになります。頸静脈拍動を、肝頸静脈逆流を応用して、優しく判断できるようになります。
甲状腺の正常所見や異常所見がとれる様になります。
スクラッチテストという診察手技を用いて、簡単に肝臓の大きさがわかるようになります。
EKOという録音可能な電子聴診器を用いて、リアルな患者さんの心音や、呼吸音を聞きとることができます。
婦人科診察の双手診をシミュレーターを用いて、子宮筋腫や卵巣嚢腫など異常所見が診察できるようになります。
皆さま、奮ってご参加ください。
セミナー要綱
セミナーNO. | 716 |
開催日 | 2023年2月5日 10:00〜14:30 |
講師 | ■小林裕幸 先生(筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター センター長/総合診療科 教授/水戸協同病院 副院長) |
診療科目 | 総合診療系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■第716回セミナー『フィジカルの奥技Ⅱ』は盛会裏に終了しました。
2月5日(日)に開催しました第716回医療技術セミナー『実地医家のための フィジカルの奥技PartⅡ-明日からすぐに使える身体診察のエッセンスを伝授』は盛会裏に終了しました。
講師には、筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター長/総合病院水戸協同病院 副院長/総合診療科 教授 小林裕幸先生をお迎えしました。『実地医家のための 日常診療で見逃してしまいそうな疾患について考える-問診とフィジカルの奥技』(#697;2022年5月29日)に次いで2回目のご登場です。タイトルから想像が出来るかと思いますが、沖縄に行ってしまわれたドクターGこと徳田安春先生のグループで、この領域の診断技術を本土で引継がれておられる方です。
当日の講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部
・導入
・頸部診察(頸静脈拍動、リンパ節)
・胸部診察(呼吸音)
午後の部
・胸部診察(心音)
・腹部診察
・婦人科診察(シミュレーターによる双手診)
・まとめ
小林先生の持論は、画像診断が普及してしまい、医師の多くは実際の患者さんに触診することなしに診察してしまうようになった,点のようです。ということで、このセミナーのポイントは、診察の仕方を目の前で見せていただけるところかと思いますが、模擬の患者さんを相手に、例えば、リンパ節でしたら頸、腋下、鼠径部までも触って見せられましたし、受講者各位も触って診られました。あと、聴診でも、聴診の部位、ラ音も非連続性ラ音の分類や肺呼吸音の所見等について音声を交えて講義されました。これにはアメリカから個人輸入で入手された録音機能や、スマホへ転送機能のある聴診器を紹介されました。恐らく、数年後には日本でも普及するであろうとのことでした。講義には、受講者各位へのクイズも含めて貴重な経験や考察の機会にもなるようにと配慮されていることが拝察できました。
大変、貴重な素晴らしいセミナーになりました。
■講師 小林裕幸 先生(筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター センター長/総合診療科 教授/水戸協同病院 副院長)
<略歴>
90年 防衛医科大学卒業
93年−96年 カリフォルニア大学ロングビーチ記念病院 家庭医療レジデント
96年 米国家庭医療専門医取得
Resident Teaching Award受賞
98年 防衛医科大学総合臨床部助手、同講師を経て
09年 筑波大学水戸地域医療教育センター/水戸協同病院総合診療科(現職)
<著書>
診断仮説別 病歴と身体所見「聴くべき病歴」と「診るべき診察」
<上級クラス>月刊レジデント6巻4号
内科の視点で診る 手術前後の入院患者管理 レジデントノート増刊 Vol.18
カラー版 国際診療のための内科アトラス大事典 翻訳編集
パワーズ運動生理学 体力と競技力向上のための理論と応用 翻訳編集
<学会活動>
米国家庭医療学会専門医、上級会員日本内科学会プログラム責任者
日本プライマリケア連合学会代議員