脳神経内科系(神経内科)

脳が持続的に幸福を感じるカギは「Small Ketogenic」(ZOOM)−基礎医学シリーズ2

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ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の奇跡;脳エネルギー革命  認知症、うつ病・・・・の原因

■講師 佐藤拓己 先生(東京工科大学応用生物学部・先端食品 アンチエイジングフード研究室 教授)
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【セミナー概要】
毎日充実した日々を過ごすためには、脳に十分なエネルギー基質を送ることが大切である。ニューロンはエネルギーの要求が高いので、エネルギー不足の影響を受ける。深刻なのは高血糖ではなく、低血糖である。海馬の錐体細胞は低血糖に弱いため、認知能力が影響を受ける。錐体細胞を保持させるには、もう一つのエネルギー基質であるケトン体を恒常的に増加させ(0.2-0.5mM)、脳をハイブリッドで駆動するのがよい。
今回の医療技術セミナーでは、脳を長持ちさせるための手段として「Small Ketogenic」を提案する。ブドウ糖とケトン体のハイブリッドで脳を駆動すれば認知能力を保持できる。脳が幸福感を持続的に感じるカギは「Small Ketogenic」である可能性が高く、長寿村の老人が幸福感を感じながら農作業をする姿はハイブリッド脳に由来するのではないか。  皆さま、奮ってご参加ください。
 
(最新の著書に、講演と同名の『脳の寿命を延ばす「脳エネルギー革命」−ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の奇跡』。
光文社新書 1157 2021年9月30日 1100円 があります。)■講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断りします)
 
13:00-15:00  
 
1.脳のエネルギー問題
2.ヒトの脳エネルギーシステム
3.認知症フリー社会へのコミットメント
4.インスリンは老化ホルモンか
5.健康長寿を達成する脳エネルギーシステム
6.難病から救う脳エネルギーシステム

セミナー要綱

セミナーNO. 710
開催日 2022年4月30日 13:00〜15:00
講師 ■佐藤拓己 先生(東京工科大学応用生物学部・先端食品 アンチエイジングフード研究室 教授)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月30日(土)に開催しました第710回医療技術セミナー『脳が幸せを感じるカギは「Small Ketogenic」』(原題タイトル:『脳エネルギー革命 ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の奇跡;認知症、うつ病の原因 ”脳の”エネルギー不足を防ぐ方法』は盛会裏に終了しました。
 講師には東京工科大学応用生物学部アンチエイジングフード研究室 教授佐藤拓己先生をお迎えしました。初めてのご登場です。佐藤先生は、昨年9月に光文社新書1157『脳の寿命を延ばす「脳エネルギー」革命−ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の奇跡』というご本を出され評判を呼び、主宰子も手にする機会がありました。主張は、ヒトの脳の栄養としてはこれまではブドウ糖(のみ)とされてきたのが、実はケトン体も重要な役割を果たしていたし、そのケトン体こそが脳のエネルギーとしては重要で、エネルギー不足は認知症、うつ病の原因である・・・ということのようです。
 
 当日の講義の組み立ては以下の通りでした。
1.ヒトの脳エネルギーシステム(発生学)
2.Small Ketogenicの提案(実生活)
3.認知症フリー社会へのコミットメント(認知症)
4.脳のエネルギー問題(神経科学)
 
 ただし、下記のご著書の要約が主張が明確です。
1.「脳のエネルギーはブドウ糖だけ」という迷信
2.脳をブドウ糖とケトン体のハイブリッドで駆動するためのケ
  トン体の活用
3.糖質は必要だが、ただ6割は多すぎる。ケトン体が活用でき
  ない。(ケトン体濃度0.1mM)
4.ケトン体を少しだけ増価させれば充分効果(ケトン体0.2-
  0.5mM)
=「Small Ketogenic
 

 講義は、ラットやヒトの胎児の胎盤や脳のエネルギーは最初はケトン体優位で20日を過ぎて30暇で位にブドウ糖優位に置き換わる。しかし、その後は・・・。
 この辺は産婦人科の医師で胎児の脳においてはケトン体で満たされているという「ケトン体は人類を救う」の著者である宗田哲男先生の主張とも一致。関連していく主張としては「妊娠糖尿病」「インスリン学説」「糖質制限」「絶食」「粗食」・・・とこれまでの学説が紹介されました。
 
 問題は、”認知症”です。一番なりたくない疾患ではないでしょうか! 自分のことが分からなくなる・・・、人間性を失ってしまう・・・ことになる疾患ですから。考えただけでもイヤ!
 

 

 スキルアップセミナーでは、これまでに関連して下記の多くのセミナーを開催し続けて参りました。
 
宗田哲男先生(市原市・宗田レディースクリニック 院長)関連
「糖質制限を含む新しい糖尿病治療の最前線」(宗田哲男/水野雅登 #390 2016年10月)
「ケトン体の基礎知識と、それを進化させたビタミン・ケトン療法(VKT)」(宗田哲男/門脇 晋 #416 2017年3月20日)
「糖質制限・ケトン体高値」と「低インスリン療法」(新井圭輔 #437 2017年7月)
「ケトン体に関する新知見とアトピー性皮膚炎の“脱ステロイド診療”」(藤沢重信 #450 2018年3月)
「がんを兵糧攻めにする免疫栄養ケトン食療法」(古川健司 #506 2018年9月)
「ケトン食による高齢者の認知症治療と予防」(功刀浩 #507 2018年9月)
溝口 徹先生(新宿溝口クリニック 院長)
「最強の栄養療法 オーソモレキュラー−がん、うつ、アレルギー発達障害、不妊、慢性疲労・・・等分すべての不調を根本から解決する食事と栄養素の力」(溝口 徹 #544 2019年4月) 
「認知症の治療と予防−いま可能となった予防法と治療法について」(白澤卓二 #669 2021年11月23日)
 
これらの他に『糖質制限』が主張の北里研究所教授の山田悟先生
「科学的根拠に基づけば緩やかな糖質制限(ロカボ)は必然〜ロカボ、こう考える、こう指導する」(山田 悟 2019年8月18日)
他、3回

■講師 佐藤拓己 先生(東京工科大学応用生物学部・先端食品 アンチエイジングフード研究室 教授)
<専門分野>
アンチエイジングフード、神経科学、ケミカルバイオロジー
<略歴>
東京大学農学部畜産獣医学科卒業
京都大学大学院医学研究科修了
博士(医学)京都大学
大阪バイオサイエンス研究所・神経科学部門・研究員
岩手大学工学部応用化学生命工学科・准教授
東京工科大学応用生物学部・教授
バーナム研究所神経科学部門・客員教授

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