消化器科系

膵胆癌の疫学、診断、治療、予防

s00707
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■講師 鈴木秀和 先生(東海大学医学部消化器内科 教授)
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■講師 森町将司 先生(東海大学医学部消化器内科 助教)
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【セミナー概要】
胆道癌は、胆道にできるがんの総称で、発生部位で分類される。胆管癌は、癌発生部位により肝内胆管癌と肝外胆管癌に分類される。さらに、肝外胆管癌は肝門部胆管癌と遠位胆管癌に分類される。胆嚢癌は全国で年間
約 8200人が診断され、女性にやや多い。肝外胆管癌と十二指腸乳頭部癌は、全国で年間約 14500 人が診断される。
一方、膵臓癌は膵臓にできる癌で、多くは膵管細胞から発生する。その他膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN:ntraductal Papillary Mucinous Neoplasm)、神経内分泌腫瘍などがある。2018 年に全国で膵臓癌と診断されたのは約 42500 人である。胆道癌のうちでも肝外胆管癌や十二指腸乳頭部癌は、黄疸などの症状がみられることがあるも、肝内胆管癌や胆嚢癌、さらに膵臓癌は、早期には症状が出ないことが多く、早期発見は簡単ではないため、ステージが進んだ時点で診断されることが多い。
今回の医療技術セミナーでは、胆膵癌の疫学・病態、診断、治療、予防について、概説する。
皆さま、奮ってご参加下さい。午前:鈴木秀和
1.胆道と膵臓の解剖
2.胆膵癌の分類・病態
3.胆膵癌の疫学・統計
4.胆膵癌の予防
 
午後:森町将司
1.胆膵癌の診断
2.胆膵癌の内視鏡
3.胆膵癌の治療(非外科的)

セミナー要綱

セミナーNO. 707
開催日 2022年10月16日 10:00〜14:30
講師 ■鈴木秀和 先生(東海大学医学部消化器内科 教授)
■森町将司 先生(東海大学医学部消化器内科 助教)
診療科目 消化器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■10月16日(日)に開催しました第707回医療技術セミナー『実地医家のための胆膵がんの疫学、診断、治療、予防』は盛会裏に終了しました。
 講師には、東海大学医学部内科学系消化器内科 教授 鈴木秀和先生と東海大学医学部内科学系消化器内科 助 教森町将司先生をお招きしました。鈴木先生は10回目で、森町先生は初めてです。
 鈴木先生には、前回『胃がんと大腸がん』を取り上げていただきましたし、今回は消化器系のがんの中でも”一番やっかい”といわれる『胆道がんと膵がん』を取り上げていただきました。

 今回のセミナーの講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部「胆膵がんの疫学と予防」 鈴木秀和先生
胆道がん(疫学、予防)
1.胆道の解剖
2.胆道がんの分類・病態  
3.胆道がんの疫学・統計  
4.胆道がんの予防
膵がん(疫学、予防)
1.膵臓の解剖  
2.膵がんの分類・病態  
3.膵がんの疫学・統計 
4.膵がんのリスク因子・予防  
5.IPMN  
午後の部「胆膵がんの診断、治療」 森町将司先生
1.胆膵がんの診断  
2.胆膵がんの内視鏡  
3.胆膵がんの治療  
4.その他の膵腫瘍

 患者本人や家族、受講者にとっても、一番興味があるのは罹ったとしても、どういう兆候や症状が出るのか、何とか気づいて早期発見・早期治療に繋げられないかです。胆嚢や胆道の場合、黄疸、腹痛、全身倦怠感、体重減少等の兆候で、胆道結石は別の疾患のようです。
 特にやっかいなのが”膵がん”ですが、一般に気がついた時には手遅れで、進行が早く、手術の適応例は20%で、あっという間に死に至ると言われておりますが、こちらの兆候は腹痛、食欲不振、腹部膨満感、体重減少、下痢、黄疸等とのこと。
 で、リスクファクターとしては、家族歴(遺伝性)、喫煙、飲酒、血液型(O型)、B型肝炎ウイルス、pylori菌、肥満、糖尿病等であり、検査は腫瘍マーカー、エコー、CT、MRI。なお、膵臓はエコーで描出しようとしてもなかなか見えない場所にあるとのこと。検査では「造営ダイナミックCT」が力を発揮するとのことでした。治療は、手術適応20%、化学療法が主で、2年生存率17.5%が現在の到達点だそうです。

 質疑ですが、会場受講者からも、ネット受講者からもたくさん質問が来て,盛り上がりました。

■講師 鈴木秀和 先生(東海大学医学部消化器内科 教授)
専門分野:消化器内科学、消化器内視鏡学、
     上部消化管、機能性消化管障害、
     専門医教育
<略歴>
89年 慶應義塾大学 卒業
93年 慶應義塾大学博士課程修了 
93年 カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員
05年 北里研究所病院消化器科医長
06年 慶應義塾大学内科学(消化器)専任講師
11年 慶應義塾大学内科学(消化器)准教授
13年 慶應義塾大学病院消化器内科診療副部長
15年 慶應義塾大学医学教育統轄センター教授
16年 東京歯科大学内科学講座客員教授
17年 慶應義塾大学医学部専修医研修センター長
18年 日本専門医機構運営委員・共通講習委員長
19年 東海大学医学部内科学系消化器内科学教授
19年 東海大学医学部付属病院臨床研修部長
19年 北京大学医学部客員教授
20年 東海大学医学部内科学系消化器内科学領域主任教授
21年 慶應義塾大学医学部内科学客員教授

<学会役員、等>
日本微小循環学会 理事長、AGA国際委員
日本神経消化器病学会 理事、Rome委員会委員
日本潰瘍学会 理事、日本高齢消化器病学会 理事
日本ヘリコバクター学会 理事、
日本がん予防学会 理事

■講師 森町将司 先生(東海大学医学部消化器内科 助教)
<略歴>
15年 日本大学医学部 卒業
   相模原協同病院 臨床研修医
17年 東海大学医学部消化器内科 臨床助手
21年 東海大学大学院 博士(医学)取得
   静岡がんセンター レジデント
22年 東海大学医学部消化器内科 助教

<所属学会>
日本内科学会
日本臨床腫瘍学会
日本消化器内視鏡学会
日本消化器病学会
日本ヘリコバクター学会

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