脳神経内科系(神経内科)

実地医家のための見逃してはいけない神経内科領域の疾患とその症状・病態8

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フローチャートで迫る神経内科領域の疾患

■講師 眞鍋雄太 先生(神奈川歯科大学横浜センター総合内科 教授)
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【セミナー概要】
実際の診療場面では、誰が診ても正診に至るだろう教科書的な症例から、“最後に診た医者が名医”という言葉に表される非典型的な症例、はたまた全く正体の掴めない稀な症例まで、バラエティーに富む症例を経験する。そうした中、プライマリー対応として大切なことは、丁寧な診察と各医療機関レベルに応じた鑑別を行い緊急性の高い疾患を見落とさないこと、専門性の高い疾患が想定された場合、然るべき専門診療科へ紹介することではないだろうか。
 今回の医療技術セミナーでは、一般臨床でしばしば遭遇する歩行障害やふらつきといった症候、頭痛や振戦等の症状を呈する実際の症例を供覧しながら、脳神経内科疾患と思われても、実際にはその他身体臓器疾患であるケースや、矢張り脳神経内科領域の疾患である場合など、鑑別診断のポイントを解説しながら、当該症例の治療やtopicsなどを解説したく思う。
 皆さま、奮ってご参加ください。

セミナー要綱

セミナーNO. 706
開催日 2022年12月18日 10:00〜14:30
講師 ■眞鍋雄太 先生(神奈川歯科大学横浜センター総合内科 教授)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■12月18日(日)に開催しました第706回医療技術セミナー『実地医家のための見逃してはいけない神経内科領域の疾患とその症状・病態8−フローチャートで迫る神経内科領域の疾患』は盛会裏に終了しました。
 講師には、神奈川歯科大学臨床科学系医科学講座認知症・高齢者総合内科教授で、横浜新都市脳神経外科病院内科認知症診断センターセンター長であります眞鍋雄太先生をお招きしました。他にも、中部国際空港のクリニックにも出ておられていたと記憶しておりますが、最近の母校であります藤田医科大学の動きでは、先日発表された羽田国際空港近くに総合医療センターの設置構想が公表されましたが、そちらではなくて老舗百貨店の本店にクリニック開設のプロジェクトを担当しているとのことでした。大学のクリニック設置競争も全国的に入り乱れて戦国時代の様相を呈しているようです。
 今回は8回目で、原点に返り、これまできちんと取り上げてこなかったパーキンソニズム、とりわけレビー小体型認知症を取り上げるとのことです。

 セミナー当日の講義の組立ては以下の通りでした。

?臨床でよくみる症候:意識障害
70歳 男性 右手利き 認知機能低下  
82歳 女性 右手利き 認知症症状の悪化
  74歳 女性 右手利き 異常行動   
82歳 男性 右手利き 疎通性低下/何が何だか分からない
? 臨床でよくみる症候:認知機能障害 1
  57歳 男性 右手利き もの忘れ      
64歳 女性 右手利き 不安・焦燥
  54歳 男性 右手利き 物忘れが激しい  
70歳台後半 女性 右手利き 物忘れが気になる
午後の部
? 臨床でよくみる症候:認知機能障害2
74歳 女性 右手利き 物忘れ        
  78歳 女性 右手利き 物忘れ
  70歳代後半 男性 右手利き もの忘れ  
  82歳 女性 右手利き 幻視
  80歳代前半 女性 右手利き 幻視  
?臨床でよくみる症候:パーキンソニズム
  80歳 男性 右手利き 易転倒性     
  72歳 男性 右手利き 歩き難い、易転倒性  
  75歳 男性 右手利き 歩けなくなった  
  76歳 女性 右手利き 左手が振るえる

 質疑では、ネット受講者からの質問がいくつか届きまして、丁寧にお答えいただきました。

 ところで、認知症薬の開発の件ですが、ちょうど一年前に某製薬企業から承認申請が出されました”アジュメマブ”ですが、予防薬としての評価はありましたが、治療薬としては承認が下りなかった経緯がありました。今年も、”レカネマブ”の申請が間もなく出るそうですが、眞鍋先生はこれらの薬剤の開発や臨床治験に関与されておることが、スライででも紹介されました。早く良い薬が上市され、多くの患者さんの福音になるとよいですね。

■講師 眞鍋雄太 先生(神奈川歯科大学横浜センター総合内科 教授)
<専門>
神経変性疾患、認知症性疾患、内科一般
<略歴>
01年3月 藤田保健衛生大学医学部医学科を卒業
07年3月 同大学院内科系医学研究科を卒業
4月 藤田保健衛生大学一般内科入局(現、救急総合内科)
09年4月 東京都精神医学総合研究所(現東京都総合医学研究所)神経病理部門に国内留学。
11年4月 藤田保健衛生大学病院総合診療内科(現、救急総合内科)講師に就任。
12年4月 順天堂東京江東高齢者医療センターPET-CT認知症診断センター准教授および藤田保健衛生大学総合診療内科(現、救急総合内科)客員講師に就任。
13年4月 横浜新都市脳神経外科病院 内科認知症診断センター部長および藤田保健衛生大学救急総合内科客員准教授に就任。
18年4月 神奈川歯科大学附属病院内科診療科
     教授 就任(現職)
<学会活動等>
日本認知症学会/ 専門医、指導医
レビー小体型認知症研究会世話人/同推奨医師
レビー小体型認知症サポートネットワーク東京顧問
NHKクローズアップ現代、フジテレビ直撃LIVEグッディ!等に出演 
<著書>
1.もの忘れ外来( 同文書院)
2.レビー小体型認知症の診断と治療(harunosora,分担執筆、小阪憲司編)
3.前頭側頭型認知症の臨床像と診断:認知症の方の在宅医改訂2版(南山堂、分担執筆、苛原 実編)

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