実地医家のための 明日から役立つ上部消化管内視鏡診断
令和の時代の 咽頭・食道の診断学/ 胃の診断学
■講師 川田研郎 先生(東京医科歯科大学医学部消化管外科)
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■講師 平澤俊明 先生(がん研究会有明病院上部消化管内科胃担当)
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【セミナー概要】
コロナ禍においては検診受診率の低下も問題となり、患者のニーズに合わせた検査法も求められております。最新の経鼻内視鏡はNBI/TXI/BLI/LCIといった新しい画像強調法の導入により、早期の咽頭、食道癌の拾い上げも容易になりました。濃厚な飲酒喫煙歴のある食道癌ハイリスク例には「のども診てほしい」という患者のニーズにも応える必要があります。前半は咽頭・食道癌の拾い上げにおける最新の経鼻内視鏡活用法を中心に解説します。
令和の時代になり、日本人の胃も以前から様変わりしています。ピロリ菌現感染は大幅に減少し、ピロリ菌未感染、除菌後の胃が多くを占めるようになりました。胃癌も胃底腺型胃癌、ラズベリー型胃癌などピロリ菌未感染の胃粘膜から発生する特徴的な癌を時々見かけます。また、胃炎に類似して発見が難しい除菌後胃癌には頭を悩ませていることかと思います。最近のトピックスとしては、Deep learningによる技術革新により、胃癌の診断にもAIが導入されようとしています。後半は明日から役立つ実践的な胃内視鏡診断と近未来の内視鏡診療についてスペシャリストが分かりやすく解説します。
皆さま、ふるってご参加下さい!10:00-12:00
1. 令和時代の咽頭・食道の診断学
〜明日から役立つ咽頭・食道の内視鏡診断のコツとピットホール について分かりやすく解説します
12:30-14:30
2.令和時代の胃の診断学
〜明日から役立つ胃の内視鏡診断のコツとピットホールについて分かりやすく解説します
セミナー要綱
セミナーNO. | 695 |
開催日 | 2022年9月4日 10:00〜14:30 |
講師 | ■川田研郎 先生(東京医科歯科大学医学部消化管外科) ■平澤俊明 先生(がん研究会有明病院上部消化管内科胃担当) |
診療科目 | 消化器科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■9月4日(日)に開催しました第695回医療技術セミナー『食道頭頸部癌と胃癌の診断、治療の最前線(上部消化管検査と診断、治療の最新潮流)』は盛会裏に終了しました。
このセミナーは、8月21日に開催しました『大腸内視鏡検査法の最新潮流』(池松弘朗先生;#696)と対の企画ですが、講師には、東京医科歯科大学医学部附属病院光学医療診療部消化器外科 講師 川田研郎先生、癌研究会有明病院上部消化管内科 副部長 平澤俊明先生をお招きしました。”大腸内視鏡領域”と併せて東京医科歯科大学、癌研究会有明病院、国立がん研究センター東病院といった施設や研究者等、日本の最先端の施設と研究者によるセミナーですが、全体的なアレンジは川田先生にお願いしました。
川田先生は4回目、平澤先生は初めてです。以下、川田先生のこれまでのセミナーのご紹介を記しますが、第1回目は、『経鼻内視鏡による上部消化管の検査とピロリ菌感染胃炎と胃癌、除菌−経鼻内視鏡を用いた咽頭、食道、胃の観察。特殊光を用いた観察とピロリ菌感染と胃炎、胃癌除菌の実際』(#353;2016年2月;東京都がん検診センター消化器科 小田丈二先生と共同で)、2回目は『実地医家のための経鼻内視鏡の進歩と利用法−経鼻内視鏡を使った上部消化管検査の実際と諸課題』(#408;2017年2月)、3回目は『実地医家のための食道頭頚部の癌の診断、治療の最前線−内視鏡検査と診断』(#504;2018年9月;国立がん研究センターの吉永繁高先生と共同で)、でした。
当日の講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部 川田研郎先生
『令和の時代の咽頭・食道の診断学〜明日から役立つ咽頭・食道の内視鏡診断のコツとピットフォール〜』
午後の部 平澤俊明先生
『令和の時代の胃の診断学〜明日から役立つ胃の内視鏡診断のコツとピットフォール〜』
質問は、ネット受講者から、実際の現場での検査法や諸課題についての解決法に関する質問等が相次ぎました。
お二人のお話や質疑をお聞きしていて、これまでの染色色素や光を使った検査法の開発・進歩が、内視鏡体や検査法の識別に人工知能AIが使用されるようになっている・・・という驚くべき進歩だ・・・というのが感想です。偉大なる進歩です。
■講師 川田研郎 先生(東京医科歯科大学医学部消化管外科)
■講師 平澤俊明 先生(がん研究会有明病院上部消化管内科胃担当)
専門分野:胃病変の内視鏡診断・治療
<略歴>
99年3月 高知医科大学卒業
99年4月 聖路加国際病院臨床研修医
02年4月 千葉大学付属病院第一内科研究生
10月 国立横浜東病院内科医員
03年3月 聖隷横浜病院内科医員(国立横浜東病院の委譲により)
4月 君津中央病院消化器内科医員
04年4月 東葛辻仲病院消化器内科医員
06年3月 がん研有明病院消化器内科シニアレジデント
09年4月 がん研有明病院消化器内科フェロー
10年4月 がん研有明病院消化器内科医員
12年4月 がん研有明病院消化器内科副医長
16年4月 がん研有明病院消化器内科医長
17年12月 がん研有明病院上部消化管内科副部長
15月5月 がん研有明病院上部消化管内科 胃担当部長
<資格>
99年 医師免許取得
02年 日本内科学会 認定内科医取得
07年 日本消化器内視鏡学会 専門医取得
09年 日本消化器病学会 専門医取得(専門医)
09年 日本消化器内視鏡学会関東支部会評議員委嘱
11年 日本消化器内視鏡学会指導医取得
13年 日本消化器内視鏡学会学術評議員委嘱
18年 日本胃癌学会代議員委嘱
19年 日本内科学会総合内科専門医取得
<活動学会>
日本内科学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会、日本胃癌学会
<受賞・委員会>
10年 Nishi Memorial Award in Gastric Cancer 受賞 (未分化型胃癌の転移のリスク因子についての論文)
10年 Travel Grants 受賞 (UEGW2010)
13年 Poster of Excellence受賞(UEGW2013)
15年 日本消化器内視鏡学会 学会賞 受賞 (噴門部のLECSの論文)
16年〜 日本消化器内視鏡学会 「早期胃癌の診断のガイドライン」作成委員
16年〜 東京都江東区胃がん検診運営委員
17年〜 Gastroenterological Endoscopy 和文査読委員
18年 ESGE days Best abstract award 受賞 (AIによる胃癌診断についての発表)
19年 Nishi Memorial Award in Gastric Cancer 受賞 (AIによる胃癌診断の論文)
20年〜 日本消化器内視鏡学会 内視鏡スクリーニング認定医制度委員会委員