CKDの本質、最先端を学ぶ〜CKD治療の本質を理解し、最新の治療薬をつかいこなす〜
1人でも透析患者さんを減らすためには
■講師 安藤重輝 先生(東北医科薬科大学若林病院腎臓内科 科長/人工透析センター長)
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【セミナー概要】
国民病といわれて久しいCKD(慢性腎臓病;Chronic Kidney Disease)ですが、まさにcommon diseaseの代表疾患であり、末期腎不全に陥らないようにするためには一般の内科医の先生にその診療での注意点をご理解いただき、早期からの予防を見据えた医療介入をしていただくことが肝要です。昨今、腎保護のために有益な新薬が次々に上場されております。腎保護を見据えたCKD診療の基本(腎臓内科への紹介基準など)、そして新薬(特にHIF-PH阻害薬、ARNI)の有効性、具体的な使い方、注意点に焦点を当てながら実臨床に役立つことを念頭に講演させていただきます。最新のCKD診療に興味のある先生方、是非ご参加ください。このセミナーを通じてCKD診療の本質を一人でも多くの先生にご理解いただけることを期待しております。透析導入患者様が一人でも減ることを祈念してやみません。
10:00〜12:00(総論)
①1人でも多くの透析患者を減らすためには・・
〜腎臓内科への紹介基準と新しい腎臓内科の在り方〜
②CKD診療の基本〜まずは何を
〜降圧、血糖管理、尿酸管理、脂質管理、SAS etc〜
12:30〜14:30(各論)
①腎性貧血治療の現状と新しい治療薬HIF-PH阻害薬の使い方
②心腎連関を考慮した最新の治療:ARNIの使い方
セミナー要綱
セミナーNO. | 688 |
開催日 | 2022年11月27日 10:00〜14:30 |
講師 | ■安藤重輝 先生(東北医科薬科大学若林病院腎臓内科 科長/人工透析センター 長) |
診療科目 | 内分泌代謝内科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■11月27日(日)に開催しました第688回医療技術セミナー『CKDの本質、最先端を学ぶ-CKD(慢性腎臓病)治療の本質を理解し、最新の治療薬を使いこなす』は盛会裡に終了しました。
講師には、東北医科薬科大学附属若林病院腎臓内科 科長/准教授、人工透析センターセンター 長であります安藤重輝先生をお招きしました。大学病院からもご本人も初めてでした。また、このセミナーは当初7月3日に設定しておりましたが、講師の希望により延期の措置を執っておりましたが、この領域のセミナーが少なかったので、待望のセミナーでした。なお、病院は仙台市と宮城県南地域の腎臓内科を拠点病院としての機能を発揮されているとのことです。腎臓という臓器は高血圧等の心臓疾患、糖尿病を始め色々な疾患の中心に存在すると考えております。
セミナー当日の講義の組立ては以下の通りでした。
午前の部
第1節 1人でも多くの透析患者を減らすためには・・・腎臓内科への紹介基準と新しい腎臓内科の在り方
腎臓内科の医療改革→Andoism
攻めの姿勢で、患者さんに来ていただける広報と診療を
第2節 CKD診療の基本~まず何を?
・血糖管理(A1C<7.0)
・降圧管理(125.75以下)
・脂質管理(LDL<100、TG<200)
・尿酸値管理(<6.0)
・腎性貧血管理(Hb11~13)
・体液量の管理:利尿剤の容量調整
・CKD-MBD
・電解質管理
・SAS(睡眠時無呼吸症候群)
・患者自身の病識向上
午後の部
各論①腎性貧血治療の現状と新しい治療薬HIF-PH阻害薬の使い方
疫学・診断・課題
各論②心腎連関を考慮した最新の治療~ARNIの使い方~
講義によりますと、CKDの患者さんは全国に1,300万人おられるとのこと。ましてや、CKDは上記のように、糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風などの生活習慣病の主要因となりうる疾患のまっただ中の存在であると感じました。
質疑では、会場からも、ネット受講者からも来て、なかなか盛り上がりました。
■講師 安藤重輝 先生(東北医科薬科大学若林病院腎臓内科 科長/人工透析センター長)
<略歴>
1997年 東北大学医学部卒業
2003年 東北大学大学院卒業(医学博士)
2003年 山形市立病院済生館 内科(腎臓内科)
2008年 仙台社会保険病院(現JCHO仙台病)) 腎センター
2010年 石巻赤十字病院 内科副部長(腎臓内))
2014年 NTT東日本東北病院 内科科長(腎臓内科)
2016年 東北医科薬科大若林病院人工透析センター長
2017年 東北医科薬科大学血液浄化部病院准教授を兼任
<資格>
日本内科学会総合内科専門医
日本腎臓学会専門医・指導医
日本透析医学会専門医
臨床研修指導医