脳神経内科系(神経内科)

認知症の治療と予防

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いま可能となった予防法と治療法について

■講師 白澤卓二 先生(お茶の水健康長寿クリニック 院長)
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【セミナー概要】
認知症の大部分を占めるアルツハイマー病は『治らない』『早期発見・治療ができても進行を遅らせるだけ』『数年のうちに寝たきりになる』と言われてきました。
 
最近、東京大学など38の研究機関がまとめた、「認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の6割が3年以内に認知症を発症する」という研究結果が、アメリカの科学誌に発表されました。これは日本人を対象にした調査です。軽度認知障害とわかったとしても、半分以上が3年以内に認知症を発症するということです。では認知症を治す薬はどうかというと、根本的な治療薬は登場していません。こうしたことから、今の認知症に対する一般的なイメージは「なったら治らない」というものでしょう。
 
ところがこの常識をくつがえす画期的な治療法が話題になりました。
アルツハイマー病など神経変性疾患の世界的権威である、デール・ブレデゼン博士が考案した「リコード法」で「9割の症状が改善」「500人以上が回復」など患者様にとって希望となる数字がうたわれています。
ブレデゼン博士の書籍『アルツハイマー病真実と終焉』が大ベストセラーとなり、日本でも翻訳本が発売され、注目を集めました。
私はこの翻訳本を監修しましたが、私が1990年より研究してきたアルツハイマー病はじめ認知症が30年足らずで激増したことの原因を探ってきた結果と重なりました。アルツハイマー病の原因を36項目に分類したことは、ブレデセン博士の大きな功績であり、さまざまなプログラムの効果を医学的に裏付け、補強するものでもあります。
当院ではリコード法(当院では解毒法)を元に、機能性脳波および各種検査を実施し、メキシコLIVANTNeuroRecoveryCenterのDr.LuisAguilarチームとのコラボレーションによって、機能性脳波検査解析による脳神経障害の診断をもとにサプリメント治療を行っております。
 
若年性アルツハイマー病の治療をはじめ、認知症、脳血管性認知症、レビー小体病、前頭葉側頭葉型認知症、パーキンソン病、うつ病、自閉症、統合失調症、アスペルガー症候群、ADHD、脳卒中後遺症、脳挫傷後遺症においても症状が改善しており、その効果を実感しております。
 
実地医家の皆様に今回の医療技術セミナーで、わたくしの経験と知見を詳しくお話し致します。
午前:認知症の予防
午後:認知症の治療神経再生

セミナー要綱

セミナーNO. 669
開催日 2021年11月23日 10:00〜14:30
講師 ■白澤卓二 先生(お茶の水健康長寿クリニック 院長)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月23日(祝)に開催しました第669回医療技術セミナー『実地医家のための認知症の治療と予防−いま可能となった予防法と治療法について』は盛会裏に終了しました。
講師には、お茶の水健康長寿クリニック院長白澤卓二先生を初めてお迎えしました。順天堂大学加齢制御医学講座の教授を退任されたのち、お茶の水健康長寿クリニックでの診療の他に、舘林でResidenceofHopeを主宰され認知症領域での先進的な治療を行っておられます。
白澤先生のクリニックは、登山家の三浦雄一郎さんやタレントの毒蝮三太夫さん等の有名人の高齢者が通われており主治医としても活躍されておられます。
 
講義の組立ですが、午前中は「認知症の予防」と題して生活習慣や摂取する食物の選択について、午後は「認知症の治療」と題して神経再生のお話しでした。
お話しで興味深かったのは、「こうすればアルツハイマー病になれる!」という、生活習慣や摂取する食物の問題でした。
プレデセン博士のリコード法が提唱する3つのキーワードは?炎症、?栄養因子不足、ホルモン不足(cold)、?毒(重金属、カビ)、歯の治療のアマルガムの危険さ、ケトジェネックダイエット、W3たまご、ナッツ類接種、ポリフェノール、スポーツ・・・ですが、朝食に甘いパンやドーナツ、コーヒーに砂糖を摂りグルテンと砂糖で脳に炎症を誘導。胃の薬のプロトンポンプ阻害剤の服用で胃酸を減らし亜鉛やマグネシウム、ビタミンB12などの重要な栄養素の吸収が阻害され、スタチン服用でコレステロールを150以下に下げて脳の萎縮リスクを上げる、深夜の食事はオートファジーを誘導せず脳に蓄積したアミロイドは除去されない。ストレスの蓄積は海馬ニューロンにダメージを与えコルチゾールを産生、車に乗ることで日差しを浴びないのでビタミンD不足、イライラは人との交流を少なくし、白いパン、食塩漬けの鶏肉、水銀漬けのツナ、タバコ、家のカビ・・・、等思い当たることばかりでした。
午後は、「脳へのサイトカインの治療」は、今可能となった先進的な治療だと思われますが、効果を発揮しているとのことです。実は、こういう領域に詳しい医療関係者がクリニックを訪れ、密かに治療される方が多いのだそうです。
 
質疑では、スタチン、アリセプト、最近上市された薬剤の効果の疑問、などたくさん寄せられました。
 
あと、興味深いことが1つ。白澤先生は、玄米食しか召し上がられないということで、当日は、この際受講者にも体験していただこうと「玄米食弁当」をご用意しました。主宰子も食べてみましたが、ご飯が”おこわ”みたくて若干固めでしたが、美味しくいただけました。
 
主宰子も、最近、もの忘れが多くなり、特に人名が出て来なくなり認知症への恐怖を感じておりました。たいへんに、楽しい講義でした。

■講師 白澤卓二 先生(お茶の水健康長寿クリニック 院長)
82年千葉大学医学部卒業
87年ケルン大学遺伝学研究所免疫学教室留学
90年千葉大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了
東京都老人総合研究所・分子病理部門研究員
97年東京都老人総合研究所・神経生理学部門室長
03年東京都老人総合研究所・分子老化研究グループ研究部長
05年東京都老人総合研究所・老化ゲノムバイオマーカー研究チーム
07年順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授
15年米国ミシガン大学神経学客員教授
16年獨協医科大学医学部生理学(生体情報)講座特任教授
新宿白澤記念クリニック最高顧問
17年お茶の水健康長寿クリニック院長
18年ResidenceofHope館林代表
 
<執筆・翻訳>
『解毒・神経再生治療でアルツハイマー病は予防・治療できる』/『認知症への大誤解』/
『アルツハイマー病真実と終焉』/『アルツハイマー革命ボケた脳がよみがえる』/『100歳
までボケない101のレシピ』等著書はこれまでに200冊を超える

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