医業経営・法律系

サイエンス漢方処方セミナーⅡ-4 泌尿器科、精神安定・憂鬱解消、外科、未病の概念と漢方

s00651
s00651

漢方薬の作用機序を数理工学で解明− 東洋医学とは本質的に異なる斬新な運用法

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
漢方薬を診療に使いたい医師は多いのであるが、実際に使おうとしたときには、サイエンスに基づかない理解しにくい古典的運用法がネックとなる。歴史的にみると試行錯誤で出来上がった漢方薬が先で、古典的運用法は後付けに過ぎない。古典的運用法によらないで漢方薬を処方することを邪道と非難し認めない漢方の専門家も多い。しかし漢方薬は最近の研究で、薬理学が従来想定していなかった、超多成分の全く新しいタイプの薬剤であると考えないと、漢方薬を服用したあとに患者の中で起こることを説明できないことが明らかになりつつある。これを踏まえて、今回の医療技術セミナー(?)では、サイエンス漢方処方という新しい切り口で漢方薬を認識し、新しい運用法によって全ての医師が漢方薬を的確に処方できるようにしたい。
皆さま、奮ってご参加ください。午前10:00〜12:00
午後12:30〜14:30
 

?泌尿器科領域で役に立つ漢方薬〜泌尿器科医からのお悩みに答えて〜
日高徳洲会病院の泌尿器科非常勤医師太田信隆先生(元東京大学泌尿器科助教授、元上皇陛下前立腺手術医師団長)に泌尿器科外来で日頃から困っていることを伺い、それにお答えする形式をとりました。中でもホットな話題は、アパルタミドの副反応としての皮疹に対して、越婢加朮湯+茵蔯五苓散が奏効したことです。
 
?楽しみや希望を取り戻させようとする漢方薬〜精神を安定させたい憂鬱を抑えたい〜
SEKAINOOWARIのリードボーカルFukaseさんが精神科に入院した経験をもとに作詞した「銀河街の悪夢」の一節です。「精神を安定させるアイツの魔術は苦しみだけじゃなく楽しみも消してく。憂鬱を抑えてくれるアノ子の呪いは絶望だけじゃなく希望も無くしていく(NexTone利用許諾番号:PB000050830)」抗精神薬治療に対する強烈なアンチテーゼ。これに漢方はどう答えるのでしょうか。
 
?外科と漢方
外科で漢方といえば大建中湯ですが、腸閉塞に対する作用機序は、腸管運動亢進、腸管血流量増加、抗炎症作用などによると言われています。腸閉塞治療のエビデンスはあリますが、予防のエビデンスはありませんので、退院時には大建中湯ではなく桂枝加芍薬大黄湯の処方が勧められます。他に、術後せん妄、術後肝障害も取り上げます。
 
?未病の概念と漢方によるアプローチ
健康というと身体には異常がなくて、何となくのほほんとした状態のようにみえますが、実際には外からは病原体、内からは癌細胞などが常に攻撃を仕掛けていますので、それらと戦い続けて勝ち続けている状態が健康なのです。従来、未病とは健康から病気に向かっている状態と定義されていましたが、私は内外の敵と戦う力が少し弱った状態と考え、それに対する漢方治療を提案します。
 

セミナー要綱

セミナーNO. 651
開催日 2021年5月16日 10:00〜14:30
講師 ■井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
診療科目 医療法律系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月16日(日)に開催しました第651回医療技術セミナー『サイエンス漢方?-4泌尿器科、精神安定・憂鬱解消、外科、未病の概念と漢方・・』は盛会裏に終了しました。
講師には、いつものようにサイエンス漢方研究会理事長で、日高徳洲会病院院長であります井齋偉矢先生をお招きしました。
井齋先生におかれては自らのサイエンス漢方処方の領域の研究業績を広い心で惜しげもなく世に広く普及することを希望されて、現在までに32テーマまで、ご自分のホームページ(HP)上で公開されており、スキルアップのHPでも了解を得て公開させていただいておりまして、自由にDLしていただけるようになっております。スライドを見てみると、全ての公開内容がカラフルできれいなイラストで作成され、症状と漢方薬の用法等、きれいにまとめられており、素晴らしい内容です。
1つ目の企画(?)のシリーズでは、すでにに2回開催されております(#5472019年4月28日漢方概論・速効性、多愁訴、#5632019年8月25日風邪・インフル、老年症候群、CommonDisese)。
次に、2つ目(?)の「サイエンス漢方処方」シリーズでは、1回目の企画となりましたのは、#6092020年7月19日『循環器、腎臓、整形外科と痛み』を取り上げました。2回目は、2020年11月8日、#622『消化器科と神経内科、女性特有の疾患と訪問診療』を行いました。3回目の企画は、#614『呼吸器科、耳鼻咽喉科、アレルギー、がん』を取り上げ、2021年2月14日に開催しました。結果的には、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2回と3回の順番が変わってしまいました。
で、今回の4回目の企画では、こらまで取り上げ切れなかった領域と、その後追加された領域の㉚泌尿器科、㉙精神安定・憂鬱解消、?外科、?未病の概念と漢方、について解説をお願いしました。
 
また、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、感染予防・治療と、ワクチン2回接種の際の副作用・副反応への対処法について、取り上げる必要があるということで、これまでの積み残しの領域と共にあと1回開催することとなりました。
皆さま、お楽しみになさってください。
 

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
<略歴>
75年北海道大学医学部卒業。同年北海道大学第一外科に入局し現在同門。医学博士。専門は消化器・一般外科、肝臓移植外科。
88年から3年間、オーストラリア・シドニー大学オーストラリア肝移植ユニットで肝臓移植の臨床および実験に従事。帰国後、独学で漢方治療を本格的に開始。12年にサイエンス漢方処方研究会を設立し、現代医学にのみ立脚した「サイエンス漢方処方」の普及に努めている。
07年より北海道日高郡・医療法人静仁会静仁会静内病院院長。
18年9月1日病院名を医療法人徳洲会日高徳洲会病院に変更。
 
最新刊として『新型コロナと速攻!漢方』(青春出版社;2021.9)が、あります。

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT