脳神経内科系(神経内科)

コモンな神経疾患の諸症状4 糖尿病による神経合併症、他(新春記念セミナー1)

s00639
s00639

■講師 福武敏夫 先生(亀田メディカルセンター脳神経内科 部長)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
神経診断の仕方の中で、神経症状の診かた・考えかたについて、これまで、3回に分けて「頭痛」「めまい」「しびれ」という三大神経症状と、「(非典型的)脳梗塞」「デメンチア(認知症)」「パーキンソン病」「心因性と紛らわしい疾患」「ふるえ・せん妄」「精神症状・一過性意識障害」等について解説してきました。
これらのお話のキモは病歴聴取にあり、<知識と観察、そして推理>を<情熱>をもって進めていくことの大切さを訴えてきました。実地医家が日常遭遇する脳神経がらみの症状はまだまだあり、残念ながら見逃されてきていることを痛感しています。
今回の医療技術セミナーでは、残されているテーマの中で、「てんかん」「肩こり」「金属」「糖尿病」を取り上げ、日常診療に少しでも還元していただければと考え、解説します。
皆さま、奮ってご参加ください。
 
なお、当日は、このセミナーが終わったより後、15:30より
最上康生先生による『糖尿病の最新の薬物療法』についての2時間のセミナーの開催を予定しております。このセミナーの受講料は、昼間のセミナーに出ておられれば、夕刻のセミナーの受講料を50%の割引を申し上げます。
10:00−11:00知っておきたい「てんかん」の現代的問題点
「てんかん」は実地医家にとって縁遠いもの、見たくないものという印象があるのではないか高齢者の「てんかん」は増えていて、しかも「非典型的」で気づかれにくい。中でも、「非けいれん性てんかん重積」は認知症と容易に診断されてしまう。これに加え「脳卒中後のてんかん」と「免疫性脳炎によるてんかん」について学びましょう。
 
11:00−12:00「肩こり」は万病のもと!
「肩こり」は「座りっぱなしの生活スタイル」に起因し、脳神経内科の外来で遭遇する最も多い病態であり、様々な疾患の背景をなしている。肩こりは「緊張型頭痛」だけでなく、「片頭痛」の頻度も増やし、「連日型頭痛」や「薬剤依存性頭痛」を作る。さらに「浮動性めまい」の最多の原因であり、「表現しがたい不調」や「軽度のうつ状態」などもきたしている。ここでは「肩こり」の診断と治療について学びましょう。
 
12:00−12:30昼食
 
12:30−13:30日常に潜む「金属」由来の神経症状
各種金属はヒトにとって重要な働きをしているが、その過量や欠乏は思わぬ神経症状を起こしている。鉄、銅、亜鉛、マグネシウム、マンガン、鉛などを取り上げ、症例解説と診断のヒントを解説する。
 
13:30−14:30糖尿病による神経障害−末梢神経篇−
糖尿病は高血圧に次いで最もありふれた内科疾患である。代謝異常と血管障害により、様々の神経障害が発生するが、今回は末梢神経障害に焦点を絞り、「脳神経障害」、「体幹ニューロパチー」、「有痛性腰仙髄神経根症」、「自律神経ニューロパチー(起立性低血圧など)」などを取り上げる。

セミナー要綱

セミナーNO. 639
開催日 2021年1月10日 10:00〜14:30
講師 ■福武敏夫 先生(亀田メディカルセンター脳神経内科 部長)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月10日(日)に開催しました第639回医療技術セミナー『増加中のコモンな神経疾患4てんかん、肩こり、金属由来の神経症状、糖尿病による神経障害等の疾患を知ろう』(新春記念セミナー1)は盛会裏に終了しました。
講師には、亀田メディカルセンター脳神経内科部長であります福武敏夫先生をお招きしました。このシリーズ、標記の通り4回目の開催です(#542、#575、#621)。これまで、頭痛・めまい・しびれ・非定型脳梗塞(1回目)、デメンチア(認知症)・パーキンソン病・心因性神経症状(2回目)、ふるえ・けいれん・せん妄と精神症状・意識障害(3回目)と、取り上げていただいて来ました。
今回の講義の組立は以下の通りでした。
1.知っておきたい「てんかん」の現代的問題点
2.「肩こり」は“万病”のもと
3.日常に潜む「金属」由来の神経症状
4.糖尿病による神経障害−末梢神経篇
 
1は、けいれん発作の鑑別、高齢者てんかん、脳卒中後のてんかん、アルツハイマー病とてんかん、非痙攣性てんかんの重積、自己免疫性てんかん、心因性非てんかん、抗てんかん薬の皮膚・精神医学的副作用等について解説していただきました。
2は、「肩こり」は定義不能英訳できるか片頭痛、緊張性頭痛、浮動性めまいなど、いろんな疾患の原因になりえる。
3は、鉄欠乏と超負荷、鉛中毒、マグネシウム血症、亜鉛欠乏、銅欠乏、マンガン中毒、ヒ素中毒、など
4は、しびれ、痙攣(こむら返り)、糖尿病性ニューロパチ―(外転神経麻痺・筋委縮)、糖尿病性眼筋麻痺(動眼神経麻痺、重症筋無力症、眼瞼下垂)、手根管症候群、体幹ニューロパチー、腰仙髄神経根神経叢症・神経根神経叢症、二律神経性ニューロパチー、偽性脊髄症、一過性遠位感覚性のしびれと疼痛、などを取り上げていただきました。
質疑は、特にネット受講者から相次ぎ、盛り上がりました。

■講師 福武敏夫 先生(亀田メディカルセンター脳神経内科 部長)
<略歴>
東京大学理学部数学科中退、医学系予備校講師を経て、
1981年3月、千葉大学医学部卒業
同年5月、千葉大学神経内科に入局
千葉県救急医療センター、鹿島労災病院勤務の後、
2000年6月、千葉大学神経内科助教授
2003年4月、亀田メディカルセンター神経内科(2018年10月脳神経内科に改称)部長、現在に至る(内科チェアマン兼任)。
この間千葉大学・徳島大学・福島県医大・亀田医療大学非常勤講師なども歴任
 
<著書>
単著「神経症状の診かた・考えかた−GeneralNeurologyのすすめ−、第2版」(医学書院)、「脊髄臨床神経学ノート」(三輪書店)
編著「Dynamicdiagnosisに必要な脊椎脊髄の神経症候学」(三輪書店)、「しびれ感」(日本神経治療学会;医学書院)

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT