コロナの次の波 の到来と、with coronaの時代の感染対策と診療
アフターコロナの時代における診療現場での感染対策
■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
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【セミナー概要】
2019年12月ごろに中国の武漢から流行しはじめたCovid-19(新型コロナウイルス)は、当初は中国国内だけでとどまることを期待されていましたが、韓国、日本から、更には欧州と北米に伝搬していきました。特に欧州、北米と南米では猖獗を極めており、多数の死者を出しています。
日本においてもクルーズ船でのアウトブレイクから始まり、その後欧州からの第二波が襲来したのが4月と5月でした。日本は早期の休校処置と自粛措置で乗り切ってまいりましたが、今後の再流行は必須でしょうがどのような規模で来るか分かりません。今後はwithcoronaの時代になることは必定です。
現時点でプライマリケアの現場でできること、病院でできることを具体的に、実際に考えていきながら、今回はいつも以上に臨床の疑問点を共有していきたいと思います。
通常の受講料を半額にして特別料金を設定しました。
奮ってご参加ください。
10:00-12:00
1、新型コロナウイルスに対して分かっていること
2、新型コロナウイルスの臨床症状
3、新型コロナウイルスの診断にはクリニックで使えるものはあるか
4、新型コロナウイルスの治療法はあるのか
12:30-14:30
1、新型コロナウイルスの時代の発熱患者の診療
2、ゼロリスクは無理でも、リスクを下げる現場での感染対策
3、クラスター対策班に学ぶ、リスク行動とそこからのwithcoronaの時代の診療
セミナー要綱
セミナーNO. | 628 |
開催日 | 2020年6月14日 10:00〜14:30 |
講師 | ■大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授) |
診療科目 | 感染症科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■6月14日(日)に開催しました第628回医療技術セミナー『コロナの次の波の到来とwithcoronaの時代の感染対策と今後の診療』は盛会裏に終了しました。
講師には、神戸大学大学院微生物感染症治療学准教授/附属病院感染制御部副部長/神戸大学都市安全研究センター准教授(担当:新世紀都市学研究ユニット)であります大路剛先生をお招きしました。新型コロナウイルス感染拡大の問題では、3月8日に、『VPAD』と『破傷風』を開催した際に、『新型コロナウイルス感染拡大と対策について』約1時間お話をいただいておりましたが、次は2波3波の波の到来を見据えて、9月21日に次のセミナーをお願いしておりましたところでで、「緊急事態宣言」の解除に続いて「東京アラート」の解除を受け、ご無理をお願いして急遽6月に標記のタイトルでの今回の開催を企画させていただいた次第です。
講義の組立ですが、午前の部では下記の通りでした。
1.新型コロナウイルスに対して分かっていること
2.新型コロナウイルスの臨床症状
3.新型コロナウイルスの診断には
クリニックで使えるものはあるのか
4.新型コロナウイルスの治療法はあるのか
また、午後の部は、下記の組立でした。
1.新型コロナウイルスの時代の発熱患者の診療
2.ゼロリスクは無理でも、リスクを下げる現場での感染対策
3.クラスター対策班に学ぶ、リスク行動とそこからの
withcoronaの時代の感染対策と日常診療
4.医療機関でのコロナ感染管理の方針
開始冒頭のお話は、”スペイン風邪”の際の衝撃的な写真や新聞報道を例にとり、話を始められました。お話しの中では、高温多湿の中では世界の流行地域は北緯・南緯30度線以内なのではロシアでの感染者・死亡者数はもっと多く公表されていないのではの他には、特に今秋・冬にはインフルエンザの流行の動きも相まって、「発熱患者」への難しい対応、対策についても詳細に解説が行われました(後日、熱中症との兼ね合いも出てきたようです)。他には、クリニックの医療スタッフさんが消毒用のアルコールで頻繁に手指消毒をされることになり、手が荒れてしまう・・・というご不満があるようですが、gojo社の荒れないアルコール消毒剤をご紹介いただきました。
今回の企画は、topicsであり時を得た企画だったようで、Live配信時にネットで受講された方が瞬間風速的人数としては20名の記録が何回もあり、累計数的には約30名には達したと思われました。スキルアップ始まって以来の記録的な事態です。この事実に即して、ネット受講者からの質問例えば「ADEについて説明して」とか「0.05%次亜鉛素酸ナトリウムは手指消毒に使えますか」「コロナウイルスは腎臓に影響を及ぼすと思いますが、なぜ尿に出てこないの」「便意コロナウイルスは排出されるのに、胃腸炎を来さないのはなぜ」「一般のクリニックでは飛沫を伴うような検体採取は出来にくい状況ですが、秋冬になりインフルが流行するシーズンになった時期の対応ですが、N95マスクや長袖ガウンは用意できない可能性がありますが、キャップとともに必須なものですか」」とか、たくさん来て15件に及び、大路先生も張り切られてかつうれしそうにお答えになっておられました。
■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師兼神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)