皮膚科系

見逃して欲しくない皮膚疾患1(2回シリーズ)

s00595
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デルマドローム;皮膚は内臓の鏡である

■講師 片桐一元 先生(獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科 主任教授)
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【セミナー概要】
「皮膚は内臓の鏡」と言われる様に、癌を含めたさまざまな全身疾患の存在を示す皮膚症状が知られています。現在は、さまざまな雑誌や書籍があり、このような疾患についての情報も比較的容易に入手できます。しかし、非常に多彩な症状が存在すること、多くの患者を診る中で遭遇する頻度は高くはないこと、などから、見逃しやすい所見とも言えます。
本医療技術セミナーでは、実際に患者を見る際に、どこに着目し、どの様に考えながら診断していくか、などの観点を含めて、多くの症例を紹介・解説したいと思います。
「デルマドローム」は日本で独自に発展した概念で、皮膚以外の疾患に由来する皮膚病変は、「skinmanifestationsofinternaldisorders」と表現されています。この概念が日本で独自に進化し、診断に役立つ皮膚症状、意外な皮膚症状が「デルマドローム」と呼ばれています。一度診れば診断しやすい疾患も多く、皮膚科医だけでなく、多くの医師に知って欲しい疾患・症状であり、奮ってご参加いただきます様お願い申し上げます。
デルマドローム
1.角化性病変:Leser-Trelätsign、Acanthosisnigricans、
Tripepalm、掌蹠角化症、Bazex症候群、後天性魚鱗癬
2.紅斑:葡行性迂回状紅斑、環状紅斑、壊死性遊走性紅斑
3.血管炎:Mycobacterium感染に伴う非定型血管炎、Trousseau’s
syndromeトルーソー症候群
4.帯状疱疹
5.多形慢性痒疹、結節性痒疹、皮膚掻痒症、Insectbitelikereaction
6.皮膚筋炎
7.粘膜類天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡
8.好中球性皮膚症:Sweet症候群、壊疽性膿皮症
9.AngioimmunoblasticTcelllymphoma(AITL)、再発性多発軟骨炎
 

2回/2回シリーズ
間違いやすい・注意すべき皮膚疾患
1.アナフィラキシーを生じやすいコリン性蕁麻疹
2.冬なのに苦痛の強い後天性無汗症
3.正しく診断できない多形慢性痒疹
4.かぶれにより誘導される結節性痒疹
5.顔面・頭部の注意すべき皮膚疾患:酒皶・毛包虫性ざ瘡・接触性皮膚炎・血管肉腫・異型白癬・好酸球性膿疱性毛嚢炎、尋常性乾癬
6.乾癬と間違いやすいい菌状息肉症、体部白癬
7.掌蹠膿疱症と汗疱状湿疹、dyshidrosiformpemphigoid
8.全身性強皮症と汎発性斑状強皮症
9.新生児の膿疱:一過性膿疱性メラノーシス・新生児中毒性紅斑
10.蛇行性穿孔性弾力線維症とDLE、hypertrophicDLE
11.深在性エリテマトーデスと悪性リンパ腫
12.様々なリンパ腫様丘疹症
13.環状肉芽腫・サルコイドーシス・ルポイド類壊死
14.難治性皮膚潰瘍
15.蜂窩織炎との鑑別が必要な疾患
16.DDSとミノマイシンの副作用。
 

セミナー要綱

セミナーNO. 595
開催日 2020年2月2日 10:00〜15:00
講師 ■片桐一元 先生(獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科 主任教授)
診療科目 皮膚科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月2日(日)に開催しました第595回医療技術セミナー『実地医家のための見逃してほしくない皮膚疾患−デルマドローム;皮膚は内臓の鏡である』は盛会裏に終了しました。
講師には、獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科主任教授片桐一元先生をお迎えしました。片桐先生は、昨年5月26日の大きな評判を呼びました『なかなか治せないアトピー性皮膚炎と痒疹の治療』(#552)以来、2回目です。
講義の組立ですが、片桐先生が、前職の大分医科大学皮膚科、現職の獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科(埼玉に赴任してからは患者さんも症例数も一段と多くなった・・・との事でした)での診療を通じて経験されたたくさんの症例を写真ともども集められての(ご準備いただきましたスライドデータは400枚に及びました)、盛りだくさんの講義となりました。
午前の部では以下の通りでした。
デルマドロームの考え方−世界と日本
内臓悪性腫瘍を合併する皮疹
転移性皮膚病変群
腫瘍随伴性皮膚病変群
皮膚病変を伴う先天異常で悪性腫瘍を生じやすい症候群
発癌物質暴露による皮膚病変
免疫不全による皮膚病変
また、午後の部では、以下の通りでした。
腫瘍随伴性天疱瘡
水疱性類天疱瘡、丘疹-紅皮症、血管炎、
帯状疱疹と悪性腫瘍、皮膚白血病、他
「デルマドローム;皮膚は内臓の鏡」であるとの事ですが、内臓に腫瘍や疾患があると、あるいはそれが進行してくると、その反映として皮膚にも何らかの症状・現象が現れる・・・というモノのようです。写真をこれでもかこれでもか・・・というようにたくさんご供覧いただきまして、受講者の記憶に焼き付けていただきました。
片桐先生には、あと1度、『見落としてほしくない皮膚疾患』の後半部分の講義おご予定いただいております。楽しみです。
 

■講師 片桐一元 先生(獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科 主任教授)
専門:皮膚の免疫学、アトピー性皮膚炎、
円形脱毛症、肥満と免疫、女性ホルモンと皮膚、痒疹治療アルゴリズム、など
略歴:
85年大分医科大学医学部医学科卒業
87年健和会大手町病院皮膚科医長
88年大分医科大学医学部附属病院皮膚科助手
96年大分医科大学医学部附属病院皮膚科講師
99年HarvardMedicalSchoolSchepensEye
ResearchInstituteResearchfellow
01年大分医科大学医学部皮膚科学助教授
09年大分大学医学部皮膚科学准教授
10年獨協医科大学越谷病院皮膚科主任教授
17年獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科(改
称)主任教授
著書:
・皮膚科領域におけるマクロライド系薬の可能性痒疹、肉芽腫性疾患への応用.アレルギー・免疫(1344-6932)21巻4号Page698-704(2014.03)
・【最近のトピックス2014ClinicalDermatology2014】皮膚疾患治療のポイント多形慢性痒疹治療アルゴリズム.臨床皮膚科(0021-4973)68巻5号Page94-98(2014.04)
・【皮膚科日常診療レベルアップエッセンス】(II章)治療疾患痒疹.皮膚科の臨床(0018-1404)55巻12号Page1706-1711(2013.11)
・ステロイド治療を総括するアトピー性皮膚炎の長期予後.皮膚の科学(1347-1813)13巻Suppl.21Page11-1441-52(2014.12)
・【アトピー性皮膚炎Update】診断・治療アトピー性皮膚炎の生活指導外用治療のこつと悪化因子対策.医学のあゆみ(0039-2359)256巻1号Page113-119(2016.01)
・【かゆみ治療薬を使いこなす知識とノウハウ】この薬はいつどの患者でどう使う外用剤.薬局(0044-0035)69巻6号Page2420-2427(2018.05)
(最新の5編)

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