脳神経内科系(神経内科)

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(Myalgic Encephalitis/Chronic Fatigue Syndrome:ME/CFS)」―

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脳と中枢神経に影響を及ぼす多系統にわたる複雑な慢性疾患を識ろう

■講師 天野惠子 先生(新座市・静風荘病院女性外来)
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【セミナー概要】
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS;MyalgicEncephalitis/ChronicFatigueSyndrome)の中核症状は、日常生活における最小限の活動や簡単な知的作業などによってさえ、急激に症状が悪化し、身体が衰弱し、回復が非常に困難なことです。中核症状の他にも、睡眠障害、頭痛・筋肉痛、思考力・集中力低下、筋力低下、起立不耐性、体温調節障害、光・音・食物・化学物質等への過敏性などの症状が長期にわたり持続し、社会生活が送れなくなる神経難病です。通常、ウィルス感染後に発症し、機能障害は全身に及び、癌や心臓病、エイズのような他の極めて重症な疾患と同様に、患者の生活の質を著しく低下させます。詳しい病態は未だ不明で有効な治療法もなく、成人が発症前のレベルの身体機能を取り戻す率は0〜6%との報告があります。
今回の医療技術セミナーを聞いてくださることで、この病気と向かい合っていただける医療者が一人でも出てくださることを願います。
皆さま、奮ってご参加ください。1.CFS/ME(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)とは、
2.CFS/MEの歴史、
3.CFS/MEの診断の確立に向けた動き、
4.CFS/MEの治療の展望、
5.CFS/ME診療から新しい脳神経研究が始まる

セミナー要綱

セミナーNO. 583
開催日 2019年12月22日 10:00〜12:00
講師 ■天野惠子 先生(新座市・静風荘病院女性外来)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■12月22日(日)午前に開催しました第583回医療技術セミナー『実地医家のための筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の診断−脳と中枢神経に影響を及ぼす多系統にわたる複雑な慢性疾患を識ろう』は盛会裏に終了しました。
講師には、静風荘病院特別顧問で、女性外来をされている天野惠子先生をお招きしました。天野先生は、昨年の10月21日の『性差医療/アラフォー世代女性に多い冠動脈の微細血管の部分での虚血性疾患の警告』(#516)と、今年の3月10日開催の『更年期の疾患の診断と治療』(#540)以来の、3回目のご登場です。
講義の組立は、以下の通りでした
1.CFS/ME(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)とは(自験例の紹介)
2.筋痛性脳脊髄炎患者会との出会い
3.CFS/MEの歴史
4.CFS/MEの診断確立に向けた動き
5.CFS/MEの治療の現状
WAON(和温)療法、経頭蓋磁気刺激療法、
上咽頭擦過治療(Bスポット刺激)、免疫抑制剤、
そのほかの対症治療
6.CFS/ME診療から新しい脳神経研究が始まる
7.患者会作成のビデオ『知られざる病とたたかう患者たち−この手
に希望を−ME/CFSの真実』供覧
明確な原因究明までにはまだまだのようですが、すさまじい痛みの現状と、治療についてお話をいただきました。特に、治療については
完治は難しいとしても、ある程度のQOLの改善、寛解は出来る治療法の数々が紹介されました。
また、今回の企画は、去った10月27日に開催されました岡寛先生の『線維筋痛症の診断と治療』と同じ日に開催しようとの企画で出発したのですが、先生方がお忙しくて、日程の調整がつかなくて、現状の結果に落ち着いた次第でした。と、そこへ、女性のフリーアナウンサーのYさんが、「線維筋痛症」と診断され、当分休養されるとのニュースが入りました。他所の世界のことではなくて、現実にこうした病に悩まれている方が居られる・・・ことを忘れてはいけないと思いました。
 

■講師 天野惠子 先生(新座市・静風荘病院女性外来)
<略歴>
1967年東京大学医学部医学科卒業
1969年内科レジデント
米国NewYorkInfirmary
1970年循環器フェローカナダRoyal
VictoriaHospital
1974年東京大学医学部第二内科入局
1983年東京大学第二内科助手
1985年東京大学保健センター助手
1988年東京大学保健センター講師
1994年東京水産大学保健管理センター教授・所長
2002年千葉県衛生研究所所長兼千葉県立東金病院副院長
2009年財団法人野中東晧会静風荘病院特別顧問

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販売価格  ¥5,500(税込)

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