感染症科系

実地医家のための 抗酸菌感染症 update 2019

s00565
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結核菌、ライ菌を含む

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
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【セミナー概要】
結核については、いろいろな場所で話題に上がりますが、抗酸菌には結核以外の様々な抗酸菌が知られています。よく知られているMAC(Mycobacteriumavium/intracellularcomplex)以外にも迅速発育菌と呼ばれる様々な抗酸菌が人に病気を起こします。特に結核も含め肺外の病変の時にどのように疑い、どのように治療するかは意見が分かれるところです。また内科以外の診療科での院内感染の原因としても抗酸菌は有名です。近年まれになったライ菌も含め、抗酸菌のトピックを概説します。
皆様、奮ってご参加ください。
■講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
 
10:00-12:00
・結核の疫学〜日本における変化はあるか〜
・排菌する肺結核の拾い上げと活動性結核の拾い上げ
・結核の検査の解釈の仕方〜T-SPOTからADAまで〜
・結核の治療の基本とトピック〜2019年〜
 
12:30-14:30
・非結核性抗酸菌感染症の分類と同定の基本
・MAC:Mycobacteriumavium/intracellularcomplex
・MACの感受性検査の解釈
・迅速発育菌群〜M.abscessus、M.fortuitum、M.chelonae~
・迅速発育菌群の感受性検査と治療
・美容形成外科と抗酸菌感染症
・M.marinumの治療
・M.bovis〜牛の結核、BCG〜
・日本でもある熱帯潰瘍〜M.ulcerans〜

セミナー要綱

セミナーNO. 565
開催日 2019年10月14日 10:00〜15:00
講師 ■大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
診療科目 感染症科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■10月14日(日)に開催しました第565回医療技術セミナー『実地医家のための抗酸菌感染症update2019−結核菌、ライ菌を含む』は盛会裏に終了しました。
講師には、この領域ですから、神戸大学附属病院微生物感染症治療学准教授、附属病院臨床検査部副部長、神戸大学都市安全研究センター准教授と、多方面で大活躍中の大路剛先生をお招きしました。
講義の組立ですが、以下の通りでした。
午前の部
・抗酸菌の同定の流れ(日本)
・いろいろな抗酸菌
Mycobacteriumtuberculosis
結核〜世界の結核、日本の結核
・結核の診断耐性結核抗酸菌と人の関わり
・結核の治療の基本とトピック〜2019年〜
NTMの臨床像の基本(ハンセン氏病以外)
午後の部
・非結核性抗酸菌感染症の分類と同定の基本
・MAC:Mycobacteriumavium/intracellularcomplexの臨床像
・MACの感受性検査の解釈
・迅速発育菌群〜
・迅速発育菌群の感受性検査と治療
・美容形成外科と抗酸菌感染症
・M.marinumの治療
・M.bovis〜牛の結核、BCG〜
・日本でもある熱帯潰瘍〜M.ulcerans〜
・Mycobacteriumleprae(Leprosy)
お話の中で、基本的で興味深い点をいくつか拾い上げますと、病原微生物の種類と臨床経過として、
・細菌:増殖速度によって症状が異なる
・抗酸菌:ゆっくり増殖。
・真菌:好きな臓器が決まっている。
・ウイルス:宿主のパーツを作って自分を複製:初感染と再活性化の
病型。
・原虫:単細胞。赤痢アメーバなど
・蠕虫:多細胞。nematode、trematode、cestode
さらに、抗酸菌とは、ということで
・微生物の中の細菌
・細菌の中でグラム陽性桿菌の中のグループ
・もともと塩酸酸性アルコールに抵抗性を示すことからこう呼称され
ている。
まず知っておいて欲しいこと、として
・抗酸菌は菌種によって治療薬は全く異なる。
・培養条件・感受性検査は菌種によって異なる。MACの感受性キットは M.abscessusなどには使えない。
 
このセミナーは、もともと9月8日に企画されたものですが、台風15号が関東を直撃して千葉県を中心として大きな被害をもたらしたことにより延期していたものでした。ようやく開催できたものの、この日は、折角の秋の連休でしたが、前日に台風19号により静岡以北の広い東日本各地域で大災害をもたらしました。被害にあわれた方、亡くなられた方々へお見舞いとお悔やみを申し上げるとともに、早急な復興をお祈り申し上げます。

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師兼神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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