呼吸器科系

サイエンス漢方処方セミナー2 1.かぜ・インフルエンザ、2.老年症候群、3.Common disease

s00563
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漢方薬の作用機序を数理工学で解明− 東洋医学とは本質的に異なる斬新な運用法

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
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【セミナー概要】
漢方薬を診療に使いたい医師は多いのであるが、実際に使おうとしたときには、サイエンスに基づかない理解しにくい古典的運用法がネックとなる。歴史的にみると試行錯誤で出来上がった漢方薬が先で、古典的運用法は後付けに過ぎない。古典的運用法によらないで漢方薬を処方することを邪道と非難し認めない漢方の専門家も多い。しかし漢方薬は最近の研究で、薬理学が従来想定していなかった、超多成分の全く新しいタイプの薬剤であると考えないと、漢方薬を服用したあとに患者の中で起こることを説明できないことが明らかになりつつある。
これを踏まえて、今回の医療技術セミナーでは、サイエンス漢方処方という新しい切り口で漢方薬を認識し、新しい運用法によって全ての医師が漢方薬を的確に処方できるようにしたい。
皆さま、奮ってご参加ください。13:00〜17:30
 
13:00-14:00かぜ・インフルエンザと漢方処方
かぜ・インフルエンザは2、000年前には生死を左右したため、かぜとインフルエンザに対する漢方治療は、一刻も早く患者を回復させるために、炎症の部位、炎症の程度、病悩期間、患者の免疫力により、方剤選択基準が細かく規定されている。インフルエンザはさらに重篤なので、翌日にはほぼ治るような介入法が確立されている。
 
14:30-15:30老年症候群と漢方処方
老年症候群は、お年寄りに多くみられ、治療と同時に介護・ケアが重要な一連の症候を指す。下肢血管障害、起立性低血圧などにより、転倒し骨折すると、場合によっては寝たきりになり、家族に介護負担がのしかかる。老年症候群の症候について、ならないように先手を打つ、なってしまっても何とかするという観点で対策を提示する。
 
16:00-17:00CommonDiseaseに使えるサイエンス漢方処方
日本内科学会発行のコモンディジーズブックにある、commonsymptomとcommondiseaseのうち、現代医学による治療で満足すべき効果が得られにくいものを選んで、効果的な漢方治療を提案する。頭痛、浮腫、胸痛、腰背部痛、しびれ、倦怠感;感染性胃腸炎、機能性ディスペプシア、脳梗塞、偽痛風を取り上げる。

セミナー要綱

セミナーNO. 563
開催日 2019年8月25日 13:00〜17:00
講師 ■井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■8月25日午後から夕刻に開催しました第563回医療技術セミナー『サイエンス漢方処方セミナー2−かぜ・インフル、老年症候群、commondisease;漢方薬の作用機序を数理で解明−東洋医学とは本質的に異なる斬新な運用法』は盛会裏に終了しました。
講師には、サイエンス漢方処方研究会理事長で、日高徳洲会病院院長であります井齋偉矢先生をお招きしました。4月28日の午後に1回目を開催しての、今回は2回目のセミナーです。
講義の組立ですが、3コマ、3つのテーマの概要とその中で取り上げていただきました疾患は以下の通りでした。
第1部かぜ・インフルエンザと漢方処方
かぜ、インフルエンザ、咽頭の炎症、鼻炎・副鼻腔炎、肺炎
第2部老年症候群と漢方処方
転倒・骨折、認知機能障害、うつ、不眠、せん妄、頻尿・尿失禁、誤嚥、便秘、低栄養、貧血、褥瘡、拘縮、廃用症候群
第3部commondiseaseと漢方処方
いろいろな頭痛、硬いに限局した浮腫、腰背部痛、
神経圧迫症状ではないしびれ、急性ウイルス性胃腸炎、
機能性ディスペプシア、急性期脳梗塞、慢性硬膜下血腫、
偽痛風/CPPD沈着症、抗炎症、
 
以上の疾患を語られる中で、驚くようないろいろな裏ワザ等をたくさんたくさん語っていただきました。
受講者の中には、「井齋先生のこの講義は、漢方処方に特有な七面倒くさい前書きが無くて、この疾患にはこの薬、あの疾患にはあの薬・・・、というように明確なところが素晴らしい・・・」とのことでした。明快で分かりやすい!そうかも知れませんですね。

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
<略歴>
75年北海道大学医学部卒業。同年北海道大学第一外科に入局し現在同門。医学博士。専門は消化器・一般外科、肝臓移植外科。
88年から3年間、オーストラリア・シドニー大学オーストラリア肝移植ユニットで肝臓移植の臨床および実験に従事。帰国後、独学で漢方治療を本格的に開始。12年にサイエンス漢方処方研究会を設立し、現代医学にのみ立脚した「サイエンス漢方処方」の普及に努めている。
07年より北海道日高郡・医療法人静仁会静仁会静内病院院長。
18年9月1日病院名を医療法人徳洲会日高徳洲会病院に変更。
 
最新刊として『新型コロナと速攻!漢方』(青春出版社;2021.9)が、あります。

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