皮膚科系

実地医家のための 創傷治療 up−to-date

s00561
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■講師 前川武雄 先生(自治医科大学皮膚科 准教授)
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【セミナー概要】
近年、創傷治療理論の2つの柱として、moistwoundhealing(MWH)とwoundbedpreparation(WBP)の概念が確立されています。MWHとは、創傷を湿潤環境に保つことであり、滲出液に含まれる細胞増殖因子などを創面に保つことにより、創傷治癒を図る方法です。WBPとは、創傷治癒を阻害する壊死、細菌、滲出液、ポケットなどに対して積極的に手を加えコントロールする方法です。この2つの理論に基づいて、創傷治癒を進める必要があります。
一方、創傷の局所治療は主に外用薬、創傷被覆材、陰圧閉鎖療法などにより行われます。特に創傷被覆材や陰圧閉鎖療法は、年々新しい製品が登場し、従来型の欠点を補うような改良が加えられてきています。MWHやWBPを効率良く進めていく上で、局所治療の選択はとても重要です。
本医療技術セミナーでは、創傷の状況を適切に把握した上で、どの局所治療を選択していくかを中心に解説させていただきます。
10:00−12:00
前半:創傷治癒の基本創傷の種類・病態、MWHとWBP、TIME理論
 
12:30−14:30
後半:創傷治癒の実際外用薬・創傷被覆材・陰圧閉鎖療法それぞれの利点と欠点に基づいた使い分け

セミナー要綱

セミナーNO. 561
開催日 2019年7月28日 10:00〜15:00
講師 ■前川武雄 先生(自治医科大学皮膚科 准教授)
診療科目 皮膚科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■7月28日(日)に開催しました第561回医療技術セミナー『実地医家のための創傷(創傷、褥瘡、熱傷)治療Up-to-Date』は盛会裏に終了しました。
講師には、自治医科大学皮膚科准教授前川武雄先生をお招きしました。初めてです。前川先生は、この7月、看護師さん向けのいくつかの雑誌に「創傷治療」について執筆されており、脚光を浴びておられるところかと思います。
創傷治療の領域では、約15年も以前のことになるかと思いますが夏井睦先生や鳥谷部俊一先生により、「開放湿潤療法」が提唱され、本邦でも大きくかつ画期的に治療方法が変わって以来、長い期間を経てようやく定着を見ている状況かと思います。お話を伺って、いっそう進歩している現状が窺えました。
講義の組立ですが、午前中は基本的な2項目について、具体的な内容は以下の通りでした。
1.創傷治癒の基本:創傷の種類・病態
1創傷治癒のメカニズムと創傷治癒過程
2急性創傷と慢性創傷
3治癒過程の問題点と対策
4創傷治癒の障害因子とアセスメントとモニタリング
5慢性創傷の種類とそれぞれの特徴
2.創傷治癒の基本:MWHとWBP、TIME理論
1MWHとWBP
2黒色壊死の治療戦略
3黄色壊死の治療戦略とTIME理論
4肉芽増生、上皮化を目指す治療戦略
午後は、治療で「治療薬と被覆材の紹介と使い分け」でした。
3.創傷治癒の実際
外用薬・創傷被覆材・陰圧閉鎖療法
それぞれの利点と欠点に基づいた使い分け
質疑ですが、治療の基礎の箇所でも、被服材料の箇所でもまんべんなく、次々と質問が続きました。

■講師 前川武雄 先生(自治医科大学皮膚科 准教授)
<専門>
静脈瘤、創傷、皮膚外科、皮膚腫瘍
 
<略歴>
99年3月東京慈恵会医科大学卒業
5月東京大学医学部皮膚科入局
01年4月虎の門病院皮膚科専修医
03年4月東京大学医学部皮膚科助手
06年4月三楽病院皮膚科科長
10年2月自治医科大学皮膚科助教
11年7月自治医科大学皮膚科講師
15年11月自治医科大学皮膚科准教授(現職)
 
<所属学会>
日本皮膚科学会(代議員、創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン策定委員)
日本皮膚外科学会(理事)
日本皮膚悪性腫瘍学会(評議員)
日本褥瘡学会(評議員、栃木支部長)
日本静脈学会など
 
<資格>
皮膚科専門医
皮膚悪性腫瘍指導専門医
がん治療認定医
下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医
下肢静脈瘤血管内塞栓術認定医等
 
<関連著書>
Derma.下肢・足部潰瘍の局所治療、全日本病院出版会、2019
Derma.うっ滞性皮膚炎/下肢静脈瘤で役立つエコー活用術、全日本病院出版会、2019
下腿潰瘍・下肢静脈瘤診療ガイドライン、日本皮膚科学会雑誌、2017
ナーシング.循環器疾患でよくみられる皮膚症状下肢静脈瘤、秀潤社、2016
ほか多数

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