医業経営・法律系

中小病院での経営の極意

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多くの中小病院で経営再建に取り組んできた経験から

■講師 高野良裕 先生(㈳日本医療福祉連盟、井口病院 理事長・院長 )
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【セミナー概要】
今、起業ブームである、若い大学生から70歳を超えた方々が、自分なりに目標を持ち、様々な分野で起業をしている。それは人生100年長寿の賜物や情報技術革新により、起業の必要性を勘案したものと言える。医療関係者も従来の大学病院や大病院で定年を待たず、若い時期に起業される方も増えている。
私は大学の医学部を卒業し、40歳まで都内の小児の専門病院に勤務し、40歳を過ぎ、老人医療を目指し、僻地・地域医療に従事してきた。徳洲会の小中大病院の管理者として日本国中、様々の地域での経営を担ってきた。今は、東京都足立区の井口病院の理事長兼院長をしており、今年から半公的な団体である日本医療福祉連盟の理事長に就任した。そういう意味では、いくつかのステップの中で、特に40歳以降全国の様々の地域の病院の院長をし、病院の再建に携わってきたことが、私の人生にとっての背骨になっている。50歳を超えた頃から、網膜色素変性症・視力障害があり、ハンデキャップを持ちながらでも医療・経営をやり抜いてきた。
「おまえは何をしたら死ねるか、おまえにしかできないことをやれ」。私の恩師、徳田虎雄先生は、会う人ごとにおっしゃっていました。「自分にしかできないことってなんだろう、一生かけて何をするのか、なんだろう」を問い返してきた気がします。「俺は病院を立てることしかできない」と自嘲的に徳田虎雄先生はおっしゃっていました。その意味を問うとき、起業の意味についてなんらかの形で答えを出せるのではないかと思っております。
今は私たちの若かりし頃と違い、時代が急速に変化しております。医療環境は国家財政の破綻をも視野に入れなくてはならない厳しい状況になりました。大病院では、個々の医療者の自由な選択、自由な診療が極めて制限され、まさに管理社会の一部に取り込まれているようです。だからこそ、多くの人たちが管理社会を乗り越えるために苦闘し、起業を志しているのではないかと思っております。皆様が望まれる医療とはなんなのかを考える中から1つの夢ができてくるのかもしれません。私は200床以上の病院で働くことの限界を感じ、街角病院の再生と称し、足立区の53床の小規模病院で医療経営に携わっています。それらの経験や内容を皆様と共有し、少しでも皆様の夢の実現のための助言になれば幸いです。
皆さま、奮ってご参加ください。
 
徳洲会グループの全国の多くの大中小病院の経営再建を果たし“経営の神様”と謳われた高野良裕先生の経験と経営再建の極意をお聞きする
 

セミナー要綱

セミナーNO. 548
開催日 2019年4月28日 10:00〜12:00
講師 ■高野良裕 先生(㈳日本医療福祉連盟、井口病院 理事長・院長 )
診療科目 医業経営系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月28日(日)午前に開催しました第548回医業経営セミナー『中小病院での経営の極意−多くの中小病院で経営再建に取り組んできた経験から』は盛会裏に終了しました。
講師には、現在は北区にあります70床の入院施設を持つ井口病院の理事長/院長で、昨年12月から新しく設立された日本医療福祉連盟理事長に就任されている高野良裕先生をお迎えしました。高野先生は40歳までは都内の小児病院で循環器の医師として過ごされてきたのですが、父親のパーキンソン病の発症とともに、老人医療にシフトを変えられ、徳洲会病院の中でも、19床以下の、多くの中小の病院の経営に携わられ経営を再建された経験を持っておられる方です。なお徳洲会病院勤務の最終盤では徳洲会病院の中でも大きな鎌倉湘南病院の院長も務められた経験も合わせ持っておられます。
なお、高野先生は、若い頃から網膜色素変性症・視力障害があり、このハンディキャップをものともせず、経営再建をニコニコしながらやり遂げてこられたことも、特筆すべきことであります。当日は、付き添いの方に、ぴったりと押されながら、入場されてきました。
お話は、下記のいくつかの点で行われました。
1.徳田虎雄氏との出会いと加計呂麻島を始め徳之島、奄美大島等の小さな徳洲会病院での経営再建の経験
・地域の交通事情をよくよく分析し、新たに病院バスを仕立てて患者の通院を楽にし、患者を増やして経営改善に生かした経験。
・小さな島での商品流通事情に気付き、病院の売店を繁盛させ、経営改善に生かした経験
・奄美大島周辺のいくつかの関連病院において内視鏡検査一本やりのFlyingDoctor後藤利夫先生との出会い。多くの各地の病院に大腸検査法である”水浸法”を広め患者を増やした
2.庄内や上越等の病院での、僻地・寒村の地域住民の生活を知り、地域医療に生かした経験
3.奄美大島時代に自然を活かしながらの老人医療に自動運転システムを考えられた。
4.これから。100床以下の”街角病院”での生きていく方向性として、ヒト=人材不足を乗り切る方向として、ネットワーク作りが肝心。また、「内視鏡検査」は経営の軸になると考えている。
 
その他の話題としては、後藤利夫先生が軸として開発を目指されている、診療しながらのカルテ作成において、「音声入力」システム=電子カルテの導入による製品化の目途が立ちそうであること、が報告された。
 
後日、受講者から、下記のご連絡をいただきましたので、ご紹介します。
高野先生の講演会大変勉強になりました。
Q:後藤利夫先生の電子カルテの会社を教えてください。ぜひ電子カルテができたら導入したいので宜しくお願いします。
A:電子カルテは私の会社オレンジテクノロジーが製造、AmiVoiceのアドバンスドテクノロジーが販売する予定ではありますが、まだ詳細は未定です。すみません。

■講師 高野良裕 先生(㈳日本医療福祉連盟、井口病院 理事長・院長 )
1975年東京大学医学部卒業
 
40歳まで都内の小児の専門病院に勤務。
40歳を過ぎ、老人医療僻地・地域医療を目指し、徳洲会に入る。
日本中の様々な地域の小中大徳洲会病院の院長を歴任し、徳洲会理事、愛心会理事長、徳洲会最高顧問歴任となる。
50歳を超えた頃から、網膜色素変性症で視力障害があるも現在、東京都足立区の井口病院の理事長兼院長、日本医療福祉連盟理事長。
著書に「老健で生きる法―デイケア利用で明るい老後(2000年;小学館文庫)」がある。

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