一般医学系

実地医家のための 栄養の最適化による慢性疾患へのアプローチ

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最強の栄養療法 オーソモレキュラーの臨床導入;うつ、アレルギー疾患からがんまで

■講師 溝口徹 先生(新宿溝口クリニック 院長)
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【セミナー概要】
マスコミやインターネットを通して流される食事や栄養に関する情報は、一般の方々へ強く影響する。患者やクライアントへ接する実地医家はヘルスエキスパートとして自分の専門領域だけでなく、食事や栄養に関して正しい知識を持つことが要求される時代になった。そのために臨床家として栄養や代謝に関する基礎的な理論に精通するとともに、目の前の患者やクライアントにとって、最適な栄養アプローチを選択する能力も必要となる。
本医療技術セミナーでは、海外では50年の歴史がある最適な栄養代謝に整えることにより慢性疾患にたいして治療するオーソモレキュラー療法について紹介するとともに、通常の血液検査データから栄養状態を詳細に評価し患者個別にたいして適切な指導をするために役立つ知識と実際について明日から役立つ内容のセミナーである。
皆さま、奮ってご参加ください。
 

『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』より
光文社新書9362018年3月20日
「はじめに」より抜粋
多くの方にとって、タイトルにある「オーソモレキュラー」という言葉は、聞きなれない単語だと思います。しかし、その「オーソモレキュラー」の考え方を知ることは、必ずや、あなたやsあなたの周りの人々の病気や困った症状を、和らげるための何かを提供してくれることとわたくしは確信しています。
私はこれまで、うつ病と食事の関係、アレルギーとビタミン
D、発達障害と隠れアレルギー、がんと栄養などについて、いち早く注目し、治療に取り入れ、こうしたてーまで本を執筆してきました。そしてお蔭さまでたくさんの方から、慢性化した不調を改善するきっかけになったと、励ましの声をいただいています。
 
「オーソモレキュラー」とは、本文でも詳しく説明しますが、「身体の中の分子(栄養素)の濃度を最適な状態に保つことで、身体の機能を向上させ、病態の改善をする治療法」のことです。患者さんの状態に応じて、生化学や生理学、分子栄養学の膨大な知見や研究成果に裏打ちされた治療を行います。
つまり、「オーソモレキュラー」による治療とは、身体の中の分子レベルで何が起こっているかを理解し、分子レベルのトラブルを補正することなのです。そのためには、食事と栄養の改善が、最も大切な治療手段になります。
 
具体的な診断部分を紹介しますと、血液データを基準値だけで判断する通常医療とは異なり、血液データを多角的に見ることで適切な食事指導及び不足している栄養素をピンポイントで補充することで健康な身体に近づける方法が、オーソモレキュラーならではの治療法10:00-12:00基礎編
1)最強の栄養療法オーソモレキュラー療法についての紹介
2)最適なPFCバランスは三大栄養素からのエネルギー産生について
3)血液検査データの基礎:AST、ALTの値は肝機能だけを示すものではない!
4)血液検査データの基礎:コレステロール値は動脈硬化リスクだけを示すものではない!!
5)血液検査データの基礎:貧血ではないが、鉄が不足している状態を評価する
 
12:30-14:30臨床編
1)多くの症状や疾患リスクになる血糖値スパイクの評価と糖質制限食の指導法
2)アレルギー疾患にたいするオーソモレキュラー療法の実際
3)精神症状にたいする代謝の関与とオーソモレキュラー療法の実際
4)子供、成長期のトラブルにたいするオーソモレキュラー療法の実際
5)その他の疾患にたいするオーソモレキュラー療法の実際

セミナー要綱

セミナーNO. 544
開催日 2019年4月7日 10:00〜15:00
講師 ■溝口徹 先生(新宿溝口クリニック 院長)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月7日(日)に開催しました第544回医療技術セミナー『実地医家のための栄養の最適化による慢性疾患へのアプローチ−最強の栄養療法オーソモレキュラーの臨床導入』は盛会裏に終了しました。
講師には、新宿溝口クリニック院長溝口徹先生をお招きしました。溝口先生は2003年に「栄養療法オーソモレキュラー」を実践すべく最初に藤沢で開業されたのですが、ちょうどその頃、メディカル・コアにご出演いただいたのを記憶しておりますが、当時は変わった考え方と治療法だなとの印象でしたが、今回は”発展を遂げ、強くなって”のご登場です。
ここで「オーソモレキュラー」という言葉についてですが、Orthoは整合(整える)、Moleculeは分子、ということで、無理やり和訳してしまうと『分子整合医療』ということになりましょうかヒトの身体(脳)にある分子(栄養素)を、最適な量を用いることにより、組織(臓器)や細胞の機能を向上させ、病態を改善させる治療法である、というわけです。最初の提唱者は、カナダ・ビクトリアのエイブラム・ホッファー博士や、ライナス・ポーリング博士で、ヨーロッパでの学問的で世界的な広がりを見せ、昨年47回目の国際オーソモレキュラー学会が開催されるとともに、日本では今年の7月にようやく第1回目の学会が開催される運びであるとのことで、遅くはなったようですが、これから大きく発展していくと思われます。
講義の組み立てですが、午前のタイトルは『基礎編』として、
●最強の栄養療法オーソモレキュラーの臨床導入
●血液検査データについて
総論参考基準値について
各論鉄の評価、タンパク質代謝でした。
午後は、『臨床編』として、
●血液検査データについて(続編)
各論血糖調節
●臨床応用について
●症例の検討でした。
講義は、血液検査の数値の読み方、それも通り一遍ではなくて、溝口先生流の深い読み方・解釈の元、各種の栄養素を摂取するための食事法やサプリメントでの補充等を指導する・・・という講義でした。いくつもの症例も紹介していただきました。びっくりしたのは、いろいろな疾患を幅広い視野から検討され、下手すると狭い疾患に押し込められること無く、診断が正しく下されると、まるっきり別方向の疾患としての診たてになり・・・というところでした。とにかく、診断が正しく行われないと、治療の方向が間違ってしまう・・・ということはありがちなことですが、正しい診断を下すことは大事なことです。
質疑は、いろいろと出まして、時間を忘れるほどでした。

■講師 溝口徹 先生(新宿溝口クリニック 院長)
1990年福島県立医科大学卒業
2003年、日本初の栄養療法専門クリニック『新宿溝口クリニック』(http://www.shinjuku-clinic.jp/)を開設。精神疾患、がんやアレルギーをはじめとする多くの疾患の治療にあたると共に、患者や医師向けの講演活動を行い日々栄養療法の普及に努めている。
著書は多数あるが、『「うつ」は食べ物が原因だった!』『「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす』(以上青春新書インテリジェンス)、『お医者さんが教える「女性の脳」からストレスを消す食事』(三笠書房)、『がんになったら肉を食べなさい』(PHP研究所)、『花粉症は1週間で治る!』(さくら舎)、『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』(光文社新書)、『医者が教える日本人に効く食事術』(SBクリエイティブ)など。
最新刊は2018年12月に出版された『【最新版】「うつ」は食べ物が原因だった!』(青春新書インテリジェンス)である。

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