慢性便秘・過敏性腸症候群へのアプローチ
■講師 鈴木秀和 先生(東海大学医学部消化器内科 教授)
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■講師 森英毅 先生(国立病院機構東京医療センター消化器科医員)
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【セミナー概要】
本邦では慢性便秘症、過敏性腸症候群の罹患率は10%前後と報告されています。高い頻度で認められるもののその臨床像は多彩であり、病態も複雑であるため、治療に難渋する例も少なくありません。慢性便秘症、過敏性腸症候群の治療法においても最近、新たな薬剤が使用可能になり、使い分けや適応の判断も難しくなってきています。
今回の医療技術セミナーは慢性便秘症、過敏性腸症候群の最新の国内外の知見を元に、体系だった診療のエッセンスを詰め込んだプログラムです。
多くの医師のご参加をお待ちしています。10:00〜12:00慢性便秘症
1.慢性便秘症の病態・基礎
2.慢性便秘症の生活習慣改善
3.機能性便秘の薬物治療
13:00〜15:00過敏性腸症候群(IBS)
4.IBSの病態・基礎
5.IBSとROMEIV基準
6.IBSの治療
セミナー要綱
セミナーNO. | 498 |
開催日 | 2018年7月16日 10:00〜15:00 |
講師 | ■鈴木秀和 先生(東海大学医学部消化器内科 教授) ■森英毅 先生(国立病院機構東京医療センター消化器科医員) |
診療科目 | 消化器科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■7月16日(月・祭)に開催しました第498回医療技術セミナー『実地医家のための慢性便秘、過敏性腸症候群へのアプローチ』は盛会裏に終了しました。
講師には、慶應義塾大学医学部医学教育統括センター教授鈴木秀和先生と、国立病院機構東京医療センター消化器科森英毅先生のお二人をお招きしました。お二人でのセミナーは、「ピロリ菌」、「胃食道炎・逆流症」に続いて3回目でした。
講義の組立ですが、下記の通りでした。
午前の担当の鈴木秀和先生のお話はタイトル『慢性便秘・過敏性腸症候群(IBS)の病態と診断』により
1.便秘の疫学・病態と診断
2.慢性便秘症ガイドライン
3.過敏性腸症候群の疫学・病態と診断
4.過敏性腸症候群のガイドラインというものでした。
午後の担当の森英毅先生のお話はタイトル『慢性便秘・過敏性腸症候群(IBS)の治療・症例』ということで、下記の通りでした。
1.生活習慣、食生活の改善
2.プロバイオティクス
3.下剤(膨張性、浸透圧性、刺激性)
4.粘膜上皮機能変容薬
5.消化管運動賦活薬(5-HT3拮抗薬、5-HT4刺激薬)9.精神、心理療法
10.外科手術
鈴木先生のお話は、排便時の姿勢の話から始まりました。ロダンの「考える人」の姿勢が理想なのだそうです。便秘は女性に多いということは想像がつきますが、最近は高齢者に多い・・・という要素が加わって複雑な問題になってきている、とも。また、最近はダイエットをしている人が増えており、便秘を訴えてきても、「食べていないん
6.漢方薬
7.浣腸、坐剤、摘便
8.バイオフィードバック療法
だから出るわけがない」と指導している・・・とも。
質疑では、会場からもネット受講者からもたくさん出て、時間が足りないほどでした。
4回目の開催は、『酸関連疾患の診断・治療の最新のアプローチ』とのタイトルで、来年2月10日(日)のお二人での開催が決まりました。ご期待ください。
■講師 鈴木秀和 先生(東海大学医学部消化器内科 教授)
専門分野:消化器内科学、消化器内視鏡学、
上部消化管、機能性消化管障害、
専門医教育
<略歴>
89年慶應義塾大学卒業
93年慶應義塾大学博士課程修了
93年カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員
05年北里研究所病院消化器科医長
06年慶應義塾大学内科学(消化器)専任講師
11年慶應義塾大学内科学(消化器)准教授
13年慶應義塾大学病院消化器内科診療副部長
15年慶應義塾大学医学教育統轄センター教授
16年東京歯科大学内科学講座客員教授
17年慶應義塾大学医学部専修医研修センター長
18年日本専門医機構運営委員・共通講習委員長
19年東海大学医学部内科学系消化器内科学教授
19年東海大学医学部付属病院臨床研修部長
19年北京大学医学部客員教授
20年東海大学医学部内科学系消化器内科学領域主任教授
<学会役員、等>
日本微小循環学会理事長、AGA国際委員
日本神経消化器病学会理事、Rome委員会委員
日本潰瘍学会理事、日本高齢消化器病学会理事
日本ヘリコバクター学会理事、
日本がん予防学会理事
■講師 森英毅 先生(国立病院機構東京医療センター消化器科医員)
<略歴>
08年慶應義塾大学医学部卒業
08年平塚市民病院臨床研修
10年慶應義塾大学内科専修医
11年東京都立大塚病院消化器内科
12年慶應義塾大学内科学(消化器)
16年同大学院博士課程修了
16年より国立病院機構東京医療センター消化器科医員
日本メディカルスキルアップは対面形式のセミナー(会場受講)を重視し、2009年4月より計800回以上医療技術セミナーを開催してまいりました。製薬企業とは無縁の独立系セミナーで、臨床現場、専門領域の第一線で活躍する講師の質と圧倒的な学習時間で医療業界に貢献してまいります。消化器科系の他、さまざまなジャンルのセミナーを開催しております。