感染症科系

予防接種2018アップデート

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今年WHOで変更された狂犬病ワクチンの話、麻疹の話

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
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【セミナー概要】
予防接種といえば、一昔前までは「日本は予防接種後進国だ!」と言われ、特にドラッグラグ(他国で使用できる必要な薬剤が日本では使用できない)が問題とされてきました。
しかし、2018年現在、様々な方の努力で様々な予防接種が使用可能となり、かつ、各種助成も次々と行われるようになってきました。一方、日本では発生が少ない疾患の予防接種については、残念ながら日本では製造されていないものもあります。
今回の医療技術セミナーでは予防接種の基礎と接種方法の簡単な復習から、プライマリケア医の現場で知っておきたい各種助成と推奨の変更、輸入ワクチンの特徴や効果などを含め、お話ししたいと思います。
 
.予防接種の種類と接種方法と接種場所
 
2.定期接種対象A類の予防接種
・麻疹、風疹、水痘などの接種回数とブースターの必要性
・BCGの効果は
・Hibと肺炎球菌13価ワクチンと小児
・日本脳炎ワクチンの効果とプライマリケアで見つけ出したい未接種者
・HPV:効果と有効性
・2018年から追加された助成について
 
3.定期接種B類
・インフルエンザワクチンの患者さんにやさしい接種
・高齢者にどのように肺炎球菌ワクチンを接種するか
 
4.任意接種ワクチンの紹介
・ロタウイルスワクチンの歴史
・ムンプスワクチンの接種回数とブースター
・髄膜炎菌ワクチン:4価ワクチンと輸入血清型Bワクチンのおすすめ
・破傷風のブースターのおすすめ
 
5.渡航外来とワクチン〜未承認ワクチンを含む〜
・日本製A型肝炎ワクチンと輸入A型肝炎ワクチン
・腸チフスワクチンはお勧めか
・狂犬病ワクチン〜WHOの推奨変更と日本製と輸入ワクチンの紹介〜
・ダニ媒介脳炎ワクチン〜製品ごとの違い〜

セミナー要綱

セミナーNO. 496
開催日 2018年7月15日 10:00〜15:00
講師 ■大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
診療科目 感染症科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■7月15日(日)に開催しました第496回医療技術セミナー『実地医家のための予防接種2018update−今年WHOで変更された狂犬病ワクチンの話、麻疹の話、ほか』は盛会裏に終了しました。
講師には、神戸大学医学部付属病院感染症治療内科准教授、付属病院臨床検査部副部長、神戸大学都市安全研究センター准教授であります大路剛先生お招きしました。
今年の4、5月ごろ、沖縄県や愛知県で台湾からの旅行者が持ち込んだ麻疹(はしか)が大流行する・・・という事件がありましたが、分かっているようでも案外アナがあるもののようで、今回は、「麻疹」も取り上げていただきました。
全体の講義の組立ですが、午前の講義の組立は以下の通りでした。
1.予防接種と接種方法と接種場所
2.定期接種対象A類の予防接種
午後の講義の組立は、以下の通りでした。
3.B類
4.任意接種ワクチンの紹介
5.渡航外来とワクチン〜未承認ワクチンを含み〜
講義は、多くの医師が日常の診療で困っておられるはずの「ワクチンの保管」の話から始まりました。ワインと同じで凍結させたらダメになる、とのこと。皮下注射には副作用が多い・・・、生ワクチンの禁忌・・・、HBVワクチンは投与場所を変えると効果が落ちる・・・といった出だしでした。B型肝炎グロブリン、破傷風グロブリン、狂犬病グロブリン、定期予防接種A類、B類、麻疹と麻疹ワクチン、風疹ワクチン、ムンプスワクチン、水痘ワクチン、DTPワクチン(3種混合)、ポリオ、日本脳炎(日本、中国、東南アジア各国)、B型肝炎ワクチン、BCG、Hibワクチン、HPVワクチンと副作用。定期接種B類・インフルエンザ、肺炎球菌ワクチン、PPSV、PCV。任意接種で、髄膜炎菌ワクチン、破傷風。トラベラーズワクチンでA型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病、黄熱病、ダニ媒介脳炎、インフルエンザ。海外旅行先によっての注意、マラリア、・・・という具合に、全面的に取り上げていただき、解説を加えていただきました。
質疑も、会場内からももちろん、ネット受講者からもたくさん来て盛り上がりました。
 
7月6日に起こった、「平成30年7月西日本大豪雨の影響」が広島県や岡山県、愛媛県を中心としてまだまだ続き欠席者も出る中での開催でした。一日も早い復興をお祈りします。

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師兼神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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販売価格  ¥5,500(税込)

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