整形外科系

”筋膜リリース”の理論と実際

s00486
s00486

徒手療法とセルフ筋膜リリースの紹介

■講師 竹井仁 先生(首都大学東京 大学院 人間健康科学研究科 理学療法科学域)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
筋膜とは、筋の上を、足先、指先、頭まで全身をボディスーツのように覆うだけでなく、筋の中にも入り込み、1本1本の筋線維を包み込みます。
筋膜機能異常は、過用や不良姿勢、運動不足などで生じ、筋膜の高密度化・基質のゲル化・ヒアルロン酸の凝集化が問題となります。
この筋膜は全身を14通りに配列で包み込んでいますが、そのどれかの配列に沿って、広い範囲で筋膜の機能異常を生じ、その下にある筋の働きが衰えるのです。
この機能異常を解消すれば、疼痛の改善、筋出力・柔軟性の改善、運動麻痺の改善、日常生活活動や運動のパフォーマンスの向上が生じます。
そのために行う理学療法の一つが、”筋膜リリース”です。理学療法士が筋膜リリースで治療した後に、自主トレとして教えるセルフ筋膜リリースも有効です。
今回の医療技術セミナーでは、これらについて概説いたします。
皆さま、是非お聴きいただければ幸いです。
 

<最新刊>
『疲れない体になるには筋膜をほぐしなさい』
筋膜リリースや姿勢改善の本がベストセラーとなっている著者が、医学的理論に基づいた、疲れない体を作る知識とメソッドを紹介されています。
(誠文堂新光社)定価1、100円+税10:00〜12:00
午前:筋膜の解剖・生理学
筋膜機能異常とは
筋膜リリースの理論
 
13:00〜15:00
午後:実際の徒手療法としての筋膜リリースの紹介
セルフ筋膜リリースの紹介

セミナー要綱

セミナーNO. 486
開催日 2018年4月30日 10:00〜15:00
講師 ■竹井仁 先生(首都大学東京 大学院 人間健康科学研究科 理学療法科学域)
診療科目 整形外科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月30日(月・祭)に開催しました第486回医療技術セミナー『プライマリ・ケアのための筋膜リリースの理論と実際−徒手療法とセルフ筋膜リリースの紹介』は、盛会裏に終了しました。
講師には、首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域/健康福祉学部理学療法学科教授竹井仁先生をお招きしました。
竹井先生は、2013年6月にセミナー#196『プライマリ・ケアのためのリハビリテーション』でおいでいただいて以来の2回目です。研究は1995年から始められたとのことですが、約3年前から『筋膜リリース』がテレビ等で取り上げられるようになり大ブレークされ、マスコミ出演は現在までに170回を数えている・・・という程、引っ張りだこでお忙しい状況ですが、今回は幸いなことに、お時間を作っていただき、おいでいただけたのを喜んでおります。
そもそも竹井先生と「筋膜」との関わり合いは、1995年にアメリカに武者修行に行かれるときに『日本では聞いたことがない分野の勉強をしよう』と考えられ、行かれてのことだそうですが、「カンガルーはなぜあんなに高く飛べるのか」「やり投げではなぜあんなに遠くまで飛ばせられるのか」といった事象を解明できる理論のポイントが『筋膜』『筋膜リリース』なのだそうです。日本の医学教育では、解剖の過程で、「筋膜はきれいに剥がしておきなさい」という位しか指導されないそうですが。
ユーモアやテレビ局批判を交えられながらの竹井先生の楽しい講義の組み立ては以下の通りでした。
午前の講義は、『筋膜リリース』の主に理論面のお話で、
・筋膜の解剖・生理学・筋膜機能異常とは・筋膜リリースの理論
でした。
午後の講義は、”『筋膜リリース』その実際”ということで
・実際の徒手療法としての筋膜リリースの紹介
・セルフ筋膜リリースの紹介
という内容で、スライドに基づき、自ら机等をお使いになり正しい姿勢や筋肉を伸ばしたり鍛えるポイントをご紹介いただきました。
ご著書やテキストも数々出されており、講義の冒頭に紹介していただきましたが基本的なのは『姿勢の教科書』のようです。
他に”目からうろこ”だったのは、日本人の悲しい性なのか、講義等では姿勢を固くし、動かずにじっと聞き入る・・・ことが一般的で美徳だと思われているかも知れないけれど、どんな時も少なくとも30分ごとに姿勢を変えたり体を動かしたり・・・、するべきで、欧米ではそれが失礼ではなく、当たり前である・・・という文化ができている、という点の違いを強調されました。
竹井先生ご自身は、診療は千川のある整形外科医院で行われておられるとのことです。また現在はお弟子さんを育成するべく奮闘中である、とのことです。

■講師 竹井仁 先生(首都大学東京 大学院 人間健康科学研究科 理学療法科学域)
87年3月東京都立府中リハビリテーション専門学校理学療法科卒業
87年4月東京都職員共済組合清瀬病院リハビリテーション科勤務
93年3月青山学院大文学部第二部教育学科卒業
97年3月筑波大学大学院修士課程修了
96年4月東京都立医療技術短期大学理学療法学科講師
98年4月東京都立保健科学大学理学療法学科講師
02年10月学位(医学博士)取得(東邦大学)
05年4月首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域准教授
首都大学東京健康福祉学部理学療法学科准教授
12年4月首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域教授
首都大学東京健康福祉学部理学療法学科教授、現在に至る
 
<著書>
触診機能解剖カラーアトラス上下巻(文光堂).系統別・治療手技の展開第3版(協同医書出版).運動機能障害症候群のマネジメント(監訳)、続・運動機能障害症候群のマネジメント(監訳)(医歯薬出版)・筋膜マニピュレーション理論編・実践編(単訳)(医歯薬出版)・内部機能障害への筋膜マニピュレーション理論編(監訳)(医歯薬出版)・運動療法・徒手療法ビジュアルポケットガイド(単訳)(医歯薬出版).人体の張力ネットワーク膜・筋膜最新知見と治療アプローチ(監訳)(医歯薬出版).たるみリセット、不調リセット(ヴィレッジブックス).肩こりにさよなら!(自由国民社).「顔たるみ」とり(講談社).自分でできる!筋膜リリースパーフェクトガイド(自由国民社).肩こりの9割は自分で治せる(イースト新書Q).日めくりまいにち、筋膜リリース(扶桑社).やせる!筋膜リリース(自由国民社).キレイ!筋膜リリース(自由国民社)、疲れない体になるには筋膜をほぐしなさい(誠文堂新光社).他多数.
 
<学会活動>
日本理学療法士協会運動器分科学会副代表、徒手理学療法部門代表運営幹事
日本徒手理学療法学会理事長、東京都理学療法士協会副会長
専門理学療法士:運動器・基礎系・内部障害系、認定理学療法士:徒手理学療法
千川篠田整形外科非常勤
 
<マスコミ>
「中井正広の金曜日のスマイルたちへ」、「中井正広のミになる図書館」、「世界一受けたい授業」、「所さんの目がテン!」、「主治医が見つかる診療所」、「あさイチ」、「健康カプセル!ゲンキの時間」、「ためしてガッテン」、「林修の今でしょ!講座」、「ジョブチューン」、「チョイス@病気になったとき」など.

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT