高齢者診療における”喉を鍛える”
■講師 西山耕一郎 先生(横浜市南区・西山耳鼻咽喉科医院 院長、東海大学 非常勤教授)
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【セミナー概要】
日本人の死因第3位にランクインし、着々と死亡者数が増えている肺炎。肺炎で亡くなった人の話を身近で耳にする機会も多く、シニア層にとって肺炎対策はもはや誰もが避けて通れない問題といっていいだろう。だが、医療が進歩した現代社会でなぜ肺炎なのかそこには「のどの老化」が密接に影響していた。
今回の医療技術セミナーでは、のどが老化していく仕組みと、のどの老化が招く「誤嚥性肺炎」、さらに飲み込み力を高める対応法、トレーニング法を具体的にわかり易く紹介する。
皆さま、奮ってご参加ください。
西山耕一郎先生
<著書>
「高齢者の嚥下障害診療メソッド」(2014年/17年2月)
「肺炎がいやなら喉を鍛えなさい」(2017年5月)
?のどが老化していく仕組み
?のどの老化が招く「誤嚥性肺炎」
?飲み込み力を高める対応法、トレーニング法
セミナー要綱
セミナーNO. | 474 |
開催日 | 2018年2月11日 15:30〜17:30 |
講師 | ■西山耕一郎 先生(横浜市南区・西山耳鼻咽喉科医院 院長、東海大学 非常勤教授) |
診療科目 | 耳鼻咽喉科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■2月11日(日)午後に開催しました第474回医療技術セミナー『実地医家が知っておくべき高齢者医療における嚥下障害克服のために”のどを鍛える”−「誤嚥性肺炎」を防ぎ、飲み込み力を高める対応法。トレーニング法』は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市南区の西山耳鼻咽喉科院長西山耕一郎先生をお招きしました。西山先生は、15年11月以来、2回目のご登場です。
講義の組立は、以下の通りでしたが、昨年5月に『肺炎がいやならら喉を鍛えなさい』というご本を出され評判になり、その後テレビの『たけしの・・・』に出られているのが主宰子の目に留まり、お招きした次第です。
1.のどが老化していく仕組み
2.のどの老化が招く『誤嚥性肺炎』
3.飲み込み力を高める対応法・トレーニング法
講義では、テレビ番組とともに、飲み込み時の声帯運動などたくさんの動画を駆使された、詳細な分かりやすい解説でありました。主宰子が理解したのは、嚥下にあたり若干下を向き飲み込む・・・ことです。むせたら喉と食道を横に水平に向くようにする・・・ことです。で、提唱されたものはきぞみ食、とろみ食等の食事準備上の諸工夫・注意とともに、いくつかの運動でした。例えば、頭部挙上訓練、嚥下おでこ体操、顎持ち上げ体操・・・等々でした。素晴らしいものでした。
質問も、たくさんたくさん出てきて、2時間という時間が足りないくらいでした。
なお、Live中継の最後頃、YouTubeを活用して配信している関係上、講義の中で使用した『たけしの・・・』の動画がAIの監視装置に自動的に感知されたのか、あるいはTBSから申し立てが行われた・・・とも告知には出ましたが、配信にブロックがかかり、その後のオンデマンド配信の上でもテレビ番組に重複する部分は削除せざるを得なくなった事情が生じてしまいました。
高齢者の介護にかかわる重要な医学知識の普及に関わることですので、高い立場からの配慮が大いに望まれるところです。
■講師 西山耕一郎 先生(横浜市南区・西山耳鼻咽喉科医院 院長、東海大学 非常勤教授)
<専門分野>
耳鼻咽喉科・気管食道科
<現在の兼職>
東海大学非常勤教授
藤田保健衛生大学客員准教授
横浜市立大学非常勤講師
北里大学非常勤講師
<略歴>
85年北里大学医学部卒業
94年医学博士(北里大学)
95年国立横浜病院(現横浜医療センター)耳鼻咽喉科医長
00年北里大学耳鼻咽喉科講師
03年北里大学耳鼻咽喉科診療助教授
04年横浜市南区西山耳鼻咽喉科医院院長
現在に至る
<学位・専門医>
94年医学博士(北里大学)
「鼻汁中のカリクレイン・キニン系の関与」
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道科学会専門医、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
<学会・研究会等関係>
日本気管食道科学会評議員
日本嚥下医学会評議員
横浜嚥下障害症例検討会世話人代表
日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会理事兼嚥下委員会委員長
東日本音声外科研究会世話人
耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会世話人
2014年第37回日本嚥下医学会シンポジスト
2014年第12回日本耳鼻咽喉科学会嚥下障害講習会講師
2014・2015年PDNVEセミナー講師
2015年10月第60回日本音声言語医学会(名古屋)シンポジスト
2015年11月第29回日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会(札幌)講師
2016年3月第27回日本喉頭科学会(大阪)教育セミナー講師
<受賞等>
2006年14thClinicalVideoForumBestVideoAWorld受賞
2006年第26回横浜市社会福祉大会救急医療事業功労賞受賞