循環器科系

実地医家のための動脈硬化性疾患の診断と治療

s00459
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頸動脈エコーと下肢動脈エコー、新しい動脈硬化指標AVI(arterial velocity pulse index: AVI)の使い方(各実習付き)

■講師 榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
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【セミナー概要】
新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震等、災害のあった避難所での避難されてきた方々の救援活動で有名な研究者です!!
 
超高齢化社会を迎え、1億総活躍社会が提唱され高齢者も元気に働けることが本人、社会にとっても重要なことです。一方、動脈硬化の最大のリスク因子は加齢であり、加齢は避けることのできない現象であることから高齢者の動脈硬化は避けられないと思われます。しかし動脈硬化のうちで硬化だけであるならば疾病が少ない可能性があり、コレステロールによると考えられる粥状硬化症やプラーク病変を予防または悪化を防げば動脈硬化が進行しても健康寿命をまっとうできる可能性があります。最近の研究によれば心筋梗塞患者や脳梗塞患者においてLDLを低下させればさせるほど心血管イベントが低下することがわかってきています。すなわち動脈硬化が進行していても治療を強化すれば健康寿命をまっとうできる可能性があることがわかってきたのです。しかし動脈硬化も他の疾患と同様に予防と早期発見が重要であり、ある程度の年齢に達したら動脈硬化の検査を行った方が良いと思われます。
今回の医療技術セミナーでは早期動脈硬化の指標である頸動脈エコーにおけるMax-IMTについてハンズオンを行い、その評価法と判断方法を講義する。
また片腕の血圧を測るのと同じ手技で計測可能な新しい動脈硬化の指標であるArterialvelocitypulseindex(AVI)についてもハンズオンと解説を行います。AVIは日本で開発された方法であり保険点数も取れるものです。AVIは大動脈などの中枢動脈の硬化度と関連することが判明しており、さらに大動脈弁狭窄症とも関連する可能性があります。一方、下肢の深部静脈血栓症(DVT)は動脈硬化性疾患と関連することが報告されています。本講義ではDVTの検査法である下肢静脈エコーについてもハンズオンと講義を行い検査方法とその治療について講義します。またXa阻害薬による深部静脈血栓症の治療についても講義します。動脈硬化性疾患だけでなく下肢静脈血栓症も早期に発見することで肺塞栓症や心房中隔の卵円孔開存による奇異性塞栓症を未然に防ぐことで健康長寿をまっとうできるものと思われます。ぜひこの機会に早期動脈硬化と早期のDVTを発見できるスキルを身につけていただき患者さんの健康長寿に貢献していただければ幸いです。
皆さま、奮ってご参加ください!
10:00-11:30講義深部静脈血栓症(DVT)と肺塞栓症(VTE)
 
11:30-12:30実技触診法、血圧計を用いたABI測定法、下肢動脈
エコー検査法、弾性ストッキング着用法
13:30-15:30講義?a阻害薬によるVTEの治療
 

セミナー要綱

セミナーNO. 459
開催日 2017年11月23日 10:00〜15:00
講師 ■榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月23日(木・祭)に開催しました第459回医療技術セミナー『動脈硬化性疾患の診断と治療−頸動脈エコーと下肢静脈エコー、新しい動脈硬化指標AVI(arterialvelocitypulseindex)の使い方、その他』は盛会裏に終了しました。
講師には新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科講師榛沢和彦先生をお招きしました。そう、あの被災地の避難所にこの人あり!と名を馳せられた榛沢和彦先生です。スキルアップでのご講演は、もうすでに10本の指では足りなくなってしまっています。
また、このセミナーでは、ポータブルエコー:本多電子(株)島内義男さん、脈波図のパセーサ(AVI):志成データム(株)斉藤之良さん、Dダイマー測定装置:ロッシュ・ダイアグノスティックス?ラボソリューション事業部POCTグループ薬師寺小百合さんが、「チーム榛沢」として参画していただき、会場にもそろってお出でいただきました。実際はこの他に男性ストッキングの福助?の吉田昭雄さんがおられ、共にチームを支えておられます。
講義の組立は、午前の講義はタイトル『頸動脈エコーと下肢静脈エコー』でした。実際にポータブルエコー機を使いモデルさんを相手に交代でプローベを握っていただきました。
午後の講義は、タイトル『血栓と新しい動脈硬化の指標AVI(arterialvelocitypulseindex)の使い方』ということで、講義の他に、AVI計測器の発明者斉藤様と、Dダイマー測定装置の使用法の説明等ロシュの薬師寺様にプレゼンテーションを行っていただきました。AVIは「新しい動脈硬化の指標」であり、保険適用にもなりましたので、今後の普及というか、医師の方々の診療時の全国共通のモノサシになって欲しいものです。
また、最終時には、榛沢先生が今進めておられる「被災地における避難所環境改善運動について−特に段ボール製簡易ベッドの導入について」の中央省庁や地方自治体までをもを巻き込んだ避難所の環境改善のために、医師会を通じての実地医家各位に協力の訴えがありました。この内容は12月17日に予定されているセミナーで本格的に取り上げられますが、榛沢先生のすさまじいばかりの熱意を感じました。

■講師 榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
<略歴>
89年新潟大学医学部卒業
新潟大学医学部外科入局
90年三条済生会病院外科
91年新潟大学医学部第二外科入局
水戸済生会総合病院外科
92年新潟大学大学院入学
96年県立中央病院胸部外科
97年医学博士号取得
新潟市民病院心臓血管、呼吸器外科
県立新発田病院胸部外科
98年新潟大学第二外科助手
99年新潟大学医学部付属病院集中治療部助手
02年東日本循環器病院心臓血管センター心臓血管外科医長
04年新潟大学医歯学総合病院呼吸循環外科医員
9月新潟大学教育研究院医歯学系助手
06年聖マリアンナ医科大学内科非常勤講師
07年獨協医科大学内科非常勤講師
11年新潟大学災害・復興科学研究所兼任
12年新潟大学医歯学総合病院心臓血管外科講師

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