循環器科系

見逃してはいけない胸痛の診断と虚血性心疾患の適切な管理

s00449
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■講師 塚原健吾 先生(藤沢市民病院循環器内科 部長)
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【セミナー概要】
実地医家の先生方が日常診療で胸痛を訴える症例を診察する機会は多いと思います。急性冠症候群(ACS)には非典型的な胸痛を主訴とする症例や心電図のST変化が分かりにくい場合も少なくないですが、危ない状況を示唆する所見を見落とすことなく迅速にリスク評価をする必要があります。病歴聴取のポイント、心電図所見、ACS以外の鑑別診断についても症例を提示しながら解説します。
虚血性心疾患において予後改善のためには虚血の評価に基づいた適切な冠動脈インターベンション(PCI)の実施と至適薬物療法(opticalmedicaltherapy)を含む冠危険因子のコントロールが重要です。またPCI後の2剤抗血小板薬併用療法の至適期間や非心臓手術における抗血栓薬の休薬など、日常臨床で直面する難題があります。適切な虚血性心疾患の診療について最新の知見を整理するとともに、専門家ならではのコツを伝授します。
本医療技術セミナーにご参加いただいた先生方の診療技術の向上が患者さまの予後改善につながることができたら幸いです。
皆さま、奮ってご参加ください。問診や心電図の見方を中心に重篤な心血管疾患を決して見逃さない胸痛診断のコツを伝授します。また適切な虚血性心疾患の診療に役立つ最新知識を整理します。
 
10:00〜12:00見逃してはいけない胸痛の診断
・病歴聴取のポイント
・見落としやすい急性冠症候群(ACS)の心電図所見
・心電図から分かるACS以外の胸痛の鑑別診断
・高感度トロポニンとCTを用いた最新の診断法
 
12:00〜13:00昼食・休憩
 
13:00〜15:00虚血性心疾患の適切な管理
・適切な冠動脈インターベンション(PCI)治療の実際
・至適薬物療法(opticalmedicaltherapy)と冠危険因子管理
・PCI後の2剤抗血小板薬併用療法の勘どころ
・非心臓手術における抗血栓薬の休薬について

セミナー要綱

セミナーNO. 449
開催日 2017年9月23日 10:00〜15:00
講師 ■塚原健吾 先生(藤沢市民病院循環器内科 部長)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月23日(土・祭)に開催しました第449回医療技術セミナー『見逃してはいけない胸痛の診断と虚血性心疾患の適切な管理』は盛会裏に終了しました。
講師には藤沢市民病院循環器内科部長塚原健吾先生をお招きしました。初めてのご登場です。
講義の組立としては、午前中がタイトル『見逃してはいけない胸痛の診断』として、
1.病歴聴取のポイント
2.見落としやすい急性冠症候群(ACS)の心電図所見
3.心電図から分かるACS以外の胸痛の鑑別診断
4.高感度トロポニンとCTを用いた最新の診断法
午後は、タイトル『虚血性心疾患の適切な管理』として、
1.適切な冠動脈インターベンション(PCI)治療の実際
2.至適薬物療法(optimalmedicaltherapy)と冠危険因子管理
3.PCI後の2剤抗血小板薬併用療法の勘どころ
4.非心臓手術における抗血栓薬の休薬について
ということでした。
講義は、胸痛の主要原因となる「冠動脈疾患分類」に関する用語の解説から始まりました。「安定狭心症;SAP」「急性冠症候群;ACS」「ST上昇型心筋梗塞;STEM」「非ST上昇型心筋梗塞;NSTEMI」「不安定狭心症;UA」・・・講義全体を通して、略号が頻繁に使われました。胸痛がある・・・ということでは、心臓や血管、肺に関わる狭心症や心筋梗塞、心不全、大動脈解離、肺血栓塞栓症といった疾患等がたくさんあげられ、命にかかわる要素大であり、緊急性があるわけですが、「ST」といえば12誘導心電図の読影、「トロポニン」といえば血液検査、迅速診断キット・・・というように診断アルゴニズム化されたフローチャートの解説が最初にありました。それ以降、いくつにも分かれた個別の症状・疾患について多くの症例を基に解説が続けられました。
午後の「虚血性心疾患」ということは、血液が冠動脈に流れなくなった・・・という現象から生じるもののようで、カテーテルやステントの開発とそれを使った「血行再生術」等の医療技術の発展から語られました。また、なぜ、血管が詰まるのか・・・という点では脂質異常症などの疾患が背景にある・・・ことも語られ脂質低下療法を含め、多くの症例が提示されました。その後も「至適薬物療法」「冠危険因子管理」、「抗血小板併用療法」「抗血栓薬」の休薬についても解説が行われました。
質疑では、薬物療法について盛り上がりました。

■講師 塚原健吾 先生(藤沢市民病院循環器内科 部長)
<略歴>
95年3月横浜市立大学医学部卒
4月横浜市立大学医学部附属病院研修医
97年4月横須賀市立市民病院循環器科
02年4月横浜市立大学附属市民総合医療セン
ター心臓血管センター内科
05年4月同センター助教
12年4月同センター講師
16年4月藤沢市民病院循環器内科部長(現職)

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販売価格  ¥5,500(税込)

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