脳神経内科系(神経内科)

認知症予防ナウ

s00444
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■講師 朝田隆 先生(メモリークリニック御茶ノ水 院長/東京医科歯科大学 特任教授)
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【セミナー概要】
高齢化社会の進行に伴って、認知症予防の重要性がさらに認識されつつある。認知症予防を考える上では3つのポイントがある。まず危険因子などの疫学事項である。次に予防介入の実際として、運動、栄養、休養に加えて社会・知的刺激の理解である。そして認知症あるいはその予備軍の人々の心である。
一方で老化による認知機能低下や認知症の背景となる認知機能と高齢者の特徴と鍛え方を知る必要がある。
本講座ではこれらについて、イラストや図を多用してわかりやすい解説をする。
皆さま、奮ってご参加ください。午前(10:00〜12:00)
認知症の危険因子。予防介入としての運動、栄養、休養、社会・知的刺激
 
午後(13:00〜15:00)
認知症あるいはその予備軍の人々の心、高齢者の認知機能低下や認知症の背景と特徴
 

当日のお話の章立てについてのご連絡をいただきましたので、告知させていただきますね。(8/28)
 
認知症予防ナウ:認知症予防を中心に
 
1.軽度認知障害の位置づけ;疫学事項など、チェックリスト開発
2.治療薬とは、新規治療薬開発の現状
3.予防
総論
各論
運動
認知トレーニング:ゲーム
睡眠
生活習慣病
4.改訂道路交通法
 

セミナー要綱

セミナーNO. 444
開催日 2017年9月3日 10:00〜15:00
講師 ■朝田隆 先生(メモリークリニック御茶ノ水 院長/東京医科歯科大学 特任教授)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月3日(日)に開催しました第444回医療技術セミナー『実地医家のための認知症予防ナウ』は盛会裏に終了しました。
講師には、筑波大学名誉教授、東京医科歯科大学脳統合機能研究センター特任教授、メモリークリニック御茶ノ水院長であります朝田隆先生をお招きしました。朝田先生は、現在、いろんなテレビ等にご出演で、引っ張りだこの先生です。
講義の組立は以下の通りでした。午前の講義は、下記の7項目、
1.疫学と予防2.認知症の予防
3.アルツハイマー病の薬物治療
4.軽度認知障害5.認知症予防としての運動
6.認知機能障害危険因子としての生活習慣病
7.認知トレーニングの現状と効果
午後の講義は、下記の2項目
8.認知症と睡眠薬の関連
9.運転という大問題でした。
講義は、認知症の疫学・統計から始まりました。2017年現在での患者数は550万人以上、予備軍470万人以上と想定され、65歳から有病率は5歳刻みで倍増する。全患者の8割は80歳以上で、そのまた8割は女性(女性の方が平均年齢が高いというか長寿であることと関係する)。患者数は85-89歳でピーク。その原因疾患は、アルツハイマー、脳血管障害、レビー小体型・・・と各種あり、増加中で予防が重要で、予防の効果も期待できる。認知症に関連する年間の医療費は4兆円・・・というところか。
予防、防御因子として挙げられたのは、栄養面では、食事・アルコール、薬剤の要素、医薬品の面としては高血圧・血管因子、ライフスタイル、各種疾患(うつ病、頭部外傷、職業的暴露)への対処、社会・経済・行動要因としては、社会経済的要因、高等教育、知的活動であり、予防として肝心なのは、運動、認知トレーニング・・・であるとのお話をみっちりお聞かせいただきました。
全体が興味あるものでしたが、特に興味を惹いたのが、生活習慣病との関係で、生活習慣病にきちんと取り組めば、認知症対策にもなること、他には、睡眠との関係、薬剤との関係でしたが、ここ最近は新しい薬剤は上市されていないが、これまでの薬剤の活用・使用方法について解説していただきました。
最後の興味あるテーマとして、認知症患者、あるいは高齢者の自動車運転と医療者としての関わりに関する問題について、詳細な解説が行われ、質疑も大いに盛り上がりました。
あと一つ、睡眠に関する質疑の中で、昼休み時に”15分間の昼寝の時間”をとる久留米市の明善高校の話題が出ました。久留米大学医学部の精神科の先生の指導によるもので、成果が出ているのだそうです。この睡眠は、15分であって、それより長くても短くても効果が薄い…とのことでした。何を隠そう、実はこの明善高校は、主宰子の母校であります。もちろん、私の在学中は、これはなかったですが。
今回も素晴らしいお話でした。

■講師 朝田隆 先生(メモリークリニック御茶ノ水 院長/東京医科歯科大学 特任教授)
専門分野:
アルツハイマー病の臨床一般、研究面では認知症の早期診断法・予防
<略歴>
82年3月東京医科歯科大学医学部卒
82年11月石川県芦城病院勤務(救急医療など)
83年6月東京医科歯科大学神経科精神科勤務
83年10月甲府市立病院神経内科勤務
84年10月山梨医科大学精神神経医学講座
86年4月同科助手
88年6月イギリスオックスフォード大老年科留
学(GreenCollegevisitingMembership)
89年4月帰国し、山梨医科大学精神神経科勤務
93年6月山梨医科大学精神神経科講師
95年9月国立精神神経センター武蔵病院精神科勤務(医長)
00年1月国立精神神経センター武蔵病院リハビリテーション部長
01年5月筑波大学精神医学教授
14年7月東京医科歯科大学特任教授
15年3月筑波大学退職
15年4月メモリークリニックお茶の水院長
(現職)
<学会活動・社会的活動>
日本老年精神医学会副理事長、日本認知症学会理事、日本神経精神医学会理事、日本認知神経科学会理事、生物学的精神医学会理事、日本老年医学会理事
<著書>
『まだ間に合う!今すぐ始める認知症予防軽度認知障害(MCI)でくい止める本』(講談社、2014)、『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房、2016)、『ウルトラ図解認知症』(法研、2016)

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