内分泌代謝内科系

糖尿病治療の変化

s00435
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栄養学の変遷と薬物療法の展開

■講師 山田悟 先生(北里研究所病院糖尿病センター センター長)
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【セミナー概要】
この10年で栄養学が大きく転回しました。かつて40年以上に及んで世界を席巻していた脂質制限食が意義のないものとされ、逆にかつて民間療法の立場に甘んじていた糖質制限食が医学的に堅い食事法として扱われるようになったのです。この間、極端な糖質制限食が一時的に流行したこともあったのですが、結局は脱落者が多いこともあって十分に世に普及しませんでした。現在、世の中に浸透しつつあるのが緩やかな糖質制限食(ロカボと呼称される)であり、食品業界市場を動かす形で世の中に浸透しつつあります。
本医療技術セミナーでは、食事療法としての糖質制限食の有効性とその機序、簡便な糖質制限食の指導法についてお伝えしつつ、最近の糖尿病薬物療法についての展開についてもお話ししたいと思います。常識に流されずに科学的根拠に基づいて、患者さんに寄り添う診療をしたいと考えている実地医家の先生方にぜひお聞きいただきたく思います。
皆さま、奮ってご参加ください。
10:00〜12:00『糖尿病栄養学の変遷』
1.現在までの糖尿病食事療法の在り方
2.カロリー制限食について検証する
3.脂質制限食について検証する
4.たんぱく制限食について検証する
5.糖質制限食について検証する
 
13:00〜15:00『糖尿病薬物療法の展開』
1.SGLT2阻害薬の躍進
2.メトフォルミン二都物語
3.GLP-1受容体作動薬の可能性
4.不摂生が当たり前の糖尿病治療を求めて
5.おいしく楽しく食べて健康に

セミナー要綱

セミナーNO. 435
開催日 2017年7月16日 10:00〜15:00
講師 ■山田悟 先生(北里研究所病院糖尿病センター センター長)
診療科目 内分泌科代謝系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■7月16日(日)に開催しました第435回医療技術セミナー『実地医家のための糖尿病治療の変化−栄養学の変遷と薬物療法の展開』は盛会裏に終了しました。
講師には、「糖質制限−ロカボ」の運動での旗振り役で、今を時めく北里研究所病院糖尿病センターの山田悟先生をお招きしました。山田先生は4回目、昨年の11月に続いてのご登場で、前回は「ロカボの実際」(ポイントは栄養学の変遷)でしたが、今回のセミナーの発案となったそもそものきっかけは『薬物療法の展開』にポイントがあります。ホントに栄養学はそもそもの理論が覆り、カロリー主義や、脂質の摂取については特に激動しており、パラダイムシフトが進んでおり、「ロカボ」についても着実に進行・定着しつつあると認識しております。
講義の組立は、以下の通りで、午前の講義のタイトルは『糖尿病栄養学の変遷1;栄養学変遷』であり、
1.現在までの糖尿病食事療法の在り方
2.カロリー制限食について検証する
3.脂質制限食について検証する
また、午後の講義の前半の部分のタイトルは『糖尿病栄養学の変遷2;栄養学の変遷(後半)』で、
4.たんぱく制限食について検証する
5.糖質制限食について検証する
さらに、午後の講義の後半の部分のタイトルは『糖尿病栄養学の変遷2;薬物療法の変遷』であり、数多存在します以下の種類の糖尿病治療薬の概説と選択の要点、使用法等について詳細な解説が行われました。
?SGLT2?DPP4?チアゾリジン/
?GLP1受容体作動薬?メトフォルミン
この薬剤療法の領域については、いつもそうで、今回も例にもれず質疑はなかなかに盛り上がりました。特に、メトフォルミンの再評価が進み、SGLT2が当初の構想から大いに見直され、評価が進んでいるようです。
前半の「栄養学の変遷」の中では、カロリー制限という概念がここ10年で覆り脂質に対する見直し(それでも実際の家庭の中や、料理を作る人の頭の中は、そうそう変わっていなくて、難しいものがあるのではないか)は特に大きく違ってきている・・ことを実感しました。
後半の山田先生のお話の中で「欧米の糖尿病患者は概して肥満であるが、日本人の糖尿病患者の半数は肥満だけど、残りの半数は肥満ではない・・・という実態がある」との言葉がありました。日本の、あるいは日本人の糖尿病治療のむつかしさなのでしょうか。

■講師 山田悟 先生(北里研究所病院糖尿病センター センター長)
<略歴>
94年慶應義塾大學醫學部卒業
慶應義塾大學内科入局
96年慶應義塾大學内科研修医修了
東京都済生会中央病院内科・救急部
97年東京都国保南多摩病院
98年慶應義塾大學内科内分泌代謝00年東京都済生会中央病院
01年慶應義塾大學内科腎臓内分泌代謝科
02年北里研究所病院
04年北里研究所病院総合内科医長
07年北里研究所病院腎臓内分泌代謝科副部長
北里研究所病院糖尿病センター長(副部長)
11年北里研究所病院糖尿病センター長(部長)
13年食・楽・健康協会設立(代表理事)
 
<著作>
幻冬舎「糖質制限の真実」
幻冬舎「ロカボで食べるとやせていく」
幻冬舎「ロカボバイブル」
主婦と生活社「北里研究所病院Dr.山田流糖質制限料理教室レシピ」
 

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