実地医家のための これでよいのか、運動器の痛みの診断と治療
AKA−博田法を用いてその矛盾を正し、より効果を上げる
■講師 住田憲是 先生(豊島区・望クリニック 院長(日本整形外科学会専門医))
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■講師 住田憲祐 先生(豊島区・望クリニック 副院長)
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【セミナー概要】
AKA―博田法は、関節包の内部の動きを、手技によって改善することを目的として開発された運動療法です。その開発過程で運動器の痛みに著効を呈することが解り、痛みの診断、治療法としても知られるようになってきました。
AKA博田法で反応する痛みは、純粋に関節包内運動の障害からくる痛みであるといえます。画像上の異常を見つけ、その異常を手術で正し痛みを取るという、従来の整形外科的な手法は、MRIの出現により、異常があっても無痛のもの、異常を正しても痛みの取れないものが少なからずあり、矛盾に満ちていることが解ってきました。
AKA博田法で運動器の痛みを診断すると、MRIなどに映る器質的変化に関係なく、いかに多くの痛みがAKAに反応し治っていくかを経験します。AKA博田法を知れば上記の矛盾は氷解し、自信をもって運動器の痛みの患者さんに接することができるようになります。運動器の痛みはプライマリーに受診される最も多い症状です。この機に総合診療科など、他科の先生のご参加も歓迎いたします。
皆さま、奮ってご参加ください。
ご著書
「その痛みはきっと取れる!」
狭窄症、すべり症、ヘルニア、変形性股・膝関節症、等
手術や注射に頼らずに痛みやシビレを治療するAKA-博田法
(中央公論新社)10:00-12:00運動器の痛みの診断、治療の現状。AKA−博田法の概要、実演、練習
A)従来の整形外科による運動器の痛みの診断と治療の概要
B)運動器の痛みの領域における患者さんの動向、社会現象、その原因
C)AKA−博田法とは何か
D)痛みの中心となる仙腸関節とは
E)AKA−博田法の実演ならびに練習
13:00-15:00AKA−博田法の部位別による具体的な用い方。実演、練習
A)従来の整形外科にAKA−博田法を加える
B)整形内科の必要性の提唱
C)腰痛の診断、治療にAKA−博田法を用いる
D)股関節痛の診断、治療にAKA−博田法を用いる
E)膝関節痛、肩こり、上肢痛、下肢痛等にAKA−博田法を用いる
セミナー要綱
セミナーNO. | 429 |
開催日 | 2017年6月18日 10:00〜15:00 |
講師 | ■住田憲是 先生(豊島区・望クリニック 院長(日本整形外科学会専門医)) ■住田憲祐 先生(豊島区・望クリニック 副院長) |
診療科目 | 神経内科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■6月18日(日)に開催しました第429回医療技術セミナー『実地医家のためのこれでよいのか運動器の痛みの診断と治療−AKA-博田法を用いてその矛盾を正し、より効果を上げる』は盛会裏に終了しました。
講師には、豊島区池袋の医療激戦地で望クリニックを開業されておられる院長の住田憲是先生と、そのご子息住田憲佑先生をお招きしました。主宰子が住田憲是先生のお名前を発見したのは朝日新聞の1面下の通称”ヤツサン”と呼ばれる書籍広告の中に『AKA-博田法による腰痛治療』という著書の広告を発見したのがきっかけでしたが、住田先生はその他、「ためしてガッテン」や「NHKスペシャル『腰痛』」等にも多数出演されている評判の医師です。
講義の組立は、午前の講義と実演が、タイトル「運動器の痛みの診断、治療の現状。AKA-博田法の概要、実演、練習」として行われ、下記の内容でした。
1)運動器の痛みに対する従来の診断と治療の概要及びその矛盾
2)AKA-博田法とはなにか
3)運動器の痛みの中心となる仙腸関節とは
4)AKA-博田法の検査の実演、練習
5)まとめ(動画)
で、現状の把握は両下肢のSLR法による検査を基本として行われました。
午後の講義と実技指導は、タイトル「部位別の具体的な用い方;実技指導」として、下記の内容でした。憲佑先生は、腰痛に悩むモデルを相手にした実技指導を、受講者に熱心にご指導いただきました。
1)従来の整形外科にAKA-博田法を加える
2)整形内科的な視点の必要性(AKA−博田法の効果から)
3)AKA-博田法の実演、練習
4)腰痛の診断・治療にAKA-博田法を用いる
5)動画(腰痛にAKA-博田法を用いる実際)
6)股関節痛・膝関節痛に対してAKA-博田法を用いる
7)予防、及び痛みの取れる機序
住田先生によれば、例えば、腰痛の85%は原因不明とされており、脊柱狭窄症や腰椎分離すべり症と診断されている症例のほとんどは仙腸関節にゆるみが無いことによる痛みであり、ここを開離させれば多くの痛みは解消できるという原理を解説されました。講義の中では、どこのクリニックに行ってもどうやっても腰痛が治らない患者さんへの住田先生の治療と指導の様子や、たった5分程度の治療で楽になり明るく帰って行かれる患者さんの例をたくさんお示しいただきました。素晴らしかったです。
実技は、腰痛をもっておられる受講者をモデルに、骨格と腰椎の骨格見本ファントムを傍に置きながら、各自が交代で熱心に取り組まれ、熱気のこもったセミナーになりました。皆さん、納得してお帰りになったようです。
■講師 住田憲是 先生(豊島区・望クリニック 院長(日本整形外科学会専門医))
<略歴>
1968年岐阜薬科大学卒業
1975年東邦大学医学部卒業
同大学整形外科入局
1983年住田整形外科医院院長
1989年望クリニック整形外科院長
2005年東邦大学医学部客員講師
日本AKA医学会理事、専門医、指導医。日本整形外科学会専門医。日本リハビリテーション学会臨床認定医。日本体育協会認定スポーツドクター。
<著書>
?NEWMOOK整形外科17号整形外科プライマリケア(金原出版);分担
?私のすすめる運動器疾患保存療法実践マニユアル(全日本病院出版会);分担
?運動器の痛みプライマリケア腰背部の痛み(南江堂);分担
?運動器の痛みプライマリケヤ頸部、肩の痛み(南江堂);分担
?運動器の痛みプライマリケア肘、手の痛み(南江堂);分担
?痛みの治療革命(冬青社)
?よくわかる最新医学腰痛(主婦の友社)
?整形外科の画期的治療その痛みはきっと取れる(中央公論新社)等多数
■講師 住田憲祐 先生(豊島区・望クリニック 副院長)
<略歴>
2005年帝京大学医学部卒業
同大学整形外科入局
2009年東庄病院家庭医療学専門医コース開始
2012年東庄病院家庭医療学専門医コース修了
日本AKA医学会専門医、指導医。日本プライマリケア連合学会認定医。
日本メディカルスキルアップは対面形式のセミナー(会場受講)を重視し、2009年4月より計800回以上医療技術セミナーを開催してまいりました。製薬企業とは無縁の独立系セミナーで、臨床現場、専門領域の第一線で活躍する講師の質と圧倒的な学習時間で医療業界に貢献してまいります。脳神経内科系(神経内科)の他、さまざまなジャンルのセミナーを開催しております。