感染症科系

実地医家が 日常診療で遭遇する 結核を含む抗酸菌感染症の診断と治療

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■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
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【セミナー概要】
繰り返し報道される肺結核患者の発生のニュースを見ても日本では決して結核は2017年現在でも過去の病ではありません。また結核以外の抗酸菌感染症もMACだけではありません。様々な抗酸菌が様々な臓器に感染症を起こしますが、特にMACに次ぐ抗酸菌感染症として迅速発育菌群が問題となっています。診断だけでなく、治療も菌種ごとに異なるので簡単に概説します。
また、抗酸菌感染症の中でも社会的に話題になるにもかかわらず、医師の間ではあまり話題に上がりにくいハンセン氏病について概説します。
めくるめく抗酸菌の世界にご招待します。
皆様、奮ってご参加下さい。
お話しする内容
・抗酸菌感染症としての結核
・人に感染する結核の拾い上げ方〜肺結核の拾い上げ〜
・肺結核以外の活動性結核の診断のこつ
・結核の検査の解釈の仕方〜T-SPOTからADAまで〜
・結核の治療の基本とトピック
・非結核性抗酸菌感染症の考え方の基本〜微生物学的分類の基本〜
・Mycobacteriumavium/intracellularcomplex
・MACの感受性検査の解釈
・迅速発育菌群〜M.abscess、M.fortuisum、M.chelonae~
・迅速発育菌群の感受性検査で注意する事〜外注検査で大丈夫〜
・迅速発育菌群の治療
・M.marinum〜海国日本につきものの抗酸菌感染症〜
・M.bovis〜牛の結核、BCG〜
・熱帯でなくともある熱帯潰瘍〜M.ulcerans〜
・M.haemophilum〜見逃されているかもしれない抗酸菌〜
・抗酸菌感染症の王様〜M.leprae~

セミナー要綱

セミナーNO. 425
開催日 2017年5月21日 10:00〜15:00
講師 ■大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
診療科目 感染症科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月21日(日)に開催しました第425回医療技術セミナー『実地医家が日常診療で遭遇する結核を含む抗酸菌感染症』は盛会裏に終了しました。
講師には神戸大学医学部附属病院微生物感染症内科講師/臨床検査部部長/神戸大学都市安全研究センター講師であります大路剛先生をお招きしました。大路先生をお呼びするのは、もう、すでに十本の指では足りなくなったほどの回数です。いつも新鮮なお話をしていただけます。講義の組立は、以下の通りでした。
午前の全体が『結核』で、
1.抗酸菌感染症の分類、
2.結核とは、世界の結核、日本の結核
3.結核の病歴と自覚症状の特徴
4.ADAと結核
5.結核の治療
6.抗酸菌と人との関わり
7.NTMの臨床増の基本
午後が「結核以外の抗酸菌感染症」で、
8.MACの臨床像
9.M.kansasii
10.迅速発育菌
11.M.marinum
12.M.Bovis
13.M.ulcerans
14.M.haemophilum
15.M.leprosy
今回のお話の中で印象に強く残ったのは、?結核は肺に限らず、どこに感染してもおかしくない感染症である、?最近はHIVとの関連で、若いうちに感染していて高齢になってから発症する例が多い。他には、MAC症と、漁師さん等が感染するM.marinum、レプラでした。特にハンセン氏病と呼ばれた、M.leprosy感染症は、世の中から隔離された歴史もありますが、実はそれほどまでに対応する疾患ではなかった・・・という歴史の見直しについても言及されました。
質疑も、会場受講者を中心に大いに盛り上がりました。

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師兼神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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販売価格  ¥5,500(税込)

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