循環器科系

女性の脂質異常症の診断と予防

s00422
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■講師 田中裕幸 先生(医療法人ニコークリニック 理事長)
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【セミナー概要】
冠動脈疾患とLDLコレステロール(LDL-C)の関係には性差があります。2012年のガイドライン改訂では大幅な変更が行われ、一次予防についての薬物療法開始基準はLDL-C180mg/dL以上が続いたときと具体的に明記されました。しかし、診断基準値はこれまで同様男女とも140mg/dL以上となっています。
今回の医療技術セミナーでは血清脂質、脂肪酸および頸動脈IMTによる臨床研究結果をもとに、コレステロールの性差のほか、女性(55歳以上)のLDL-C基準値は180mg/dL以上で良いこと、さらにリノール酸については、これまでの常識ではリノール酸を摂取するとLDL-Cは低下するとされていますが、実際はLDL-Cが高い人ほど血中リノール酸が高いこと、かつ頸動脈プラークはLDL-Cよりリノール酸濃度に依存して厚くなること、またスタチンはリノール酸を低下させることなどを紹介します。
皆様奮ってご参加ください。
10:00−12:00
1.冠動脈疾患とLDLコレステロールの関係に性差
2.女性(55歳以上)のLDLコレステロールの基準値は180以上で良い
3.高LDLコレステロール血症の背景に血中リノール酸高値
4.動脈硬化はLDLコレステロールの値よりリノール酸の影響が大きい
5.スタチンはリノール酸も低下させる
6.ω3はLDLコレステロールの質を良くする
7.リノール酸を低下させLDLコレステロールを低下させる食事療法
 

 

セミナー要綱

セミナーNO. 422
開催日 2017年4月23日 10:00〜12:00
講師 ■田中裕幸 先生(医療法人ニコークリニック 理事長)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■3月23日(日)午前に開催しました第422回医療技術セミナー『女性の脂質異常症の診断と治療−コレステロールの性差のほか、女性(55歳以上の)LDL−C基準値について』は盛会裏に終了しました。
講師には、佐賀県武雄市の医療法人ニコークリニック理事長田中裕幸先生をお迎えしました。この領域で地道にコツコツと研究業績を重ねてこられるとともに、動脈硬化学会、脂質栄養学会を中心に活躍中で、現在銀座のクリニックでも診療を続けておられます。
講義の組立は、
0.糖、脂質の関係
1.冠動脈疾患とLDLコレステロールの関係に性差
2.女性(55歳以上)のLDLコレステロールの基準値は180mg/dL以上で良い
3.高LDLコレステロール血症の背景に血中リノール酸高値
4.動脈硬化はLDLコレステロールの値よりリノール酸の影響が大きい
5.・スタチンはリノール酸を低下させる
6.オメガ3はLDLコレステロールの質を良くする
7.リノール酸を低下させる食事療法
というものでした。
もともと主宰子は『食と健康』というテーマの重要性を見出して、これらのセミナーの企画も続けてまいりましたが、特に興味を抱いたのは、『植物油とコレステロール』という箇所で、動物性ではなくて植物油だから・・・といって無条件に体に良いわけではなくて、油の内容、質、成分構成等が大事で、コレステロールの有無よりも重要である・・・、という点でした。
これらは、一時に気を付ければよいというものではなくて、毎日毎日の食生活、あるいは食習慣の積み重ねが大事で、日常的に注意をすることが必要である、と感じました。
受講者には、医師以外にも、看護師さん、管理栄養士さん詰めかけておられ、具体的な日常での注意事項に関する質問も相次ぎ、盛り上がりました。

■講師 田中裕幸 先生(医療法人ニコークリニック 理事長)
<略歴>
78年長崎大学医学部卒業
九州大学皮膚科入局
79年久留米大学第三内科入局
88年大牟田市立病院循環器科医長
91年春陽会上村病院循環器科医長医学博士
94年ニコークリニック開業
 
<所属学会>
日本内科学会認定内科医日本循環器学会専門医日本皮膚科学会
更年期と加齢のヘルスケア学会認定メノポーズカウンセラー
日本サプリメント学会認定サプリメントアドバイザー
保健同人社電話健康相談事業指導医
日本性差医学・医療学会評議員
更年期と加齢のヘルスケア学会幹事
性差医療情報ネットワーク九州支部世話人
 
著書:
「知って得する女性の医療学講座」(西日本新聞社)、「日本人はコレステロールで長生きする」(PHP研究所)、「男女で違うメタボとコレステロールの新常識」(廣済堂出版)

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