一般医学系

タブレット型エコー機”iViz”を活用した外来診療・在宅診療における急性疾患検索

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(”iViz” ®とは富士フイルムのタブレット型エコー機です)

■講師 鈴木昭広 先生(東京慈恵会医科大学麻酔科 教授)
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【セミナー概要】
近年、細かい診断目的とは異なり、病態を把握して即断即決で診療方針を決める、いわゆるポイントオブケア超音波に高い関心が集まっています。演者は麻酔・救急医としてドクターヘリ活動や災害医療などにも携わり、とりあえずエコーをサッとあてて、パッとヤバい病態だけは探す、というスタンスで現場を乗り切ってきました。特に生理学的なABCDの変調にどうエコーでアプローチできるかは重要で、中でも人体最大の臓器である「肺」は観察対象臓器として急速に認知度が高まっています。
今回の医療技術セミナーでは、この肺エコー以外に、気道エコー、ショック検索の心エコー、中枢神経異常を推測するための頚動脈エコーなどの実際を紹介します。面倒な測定などはほとんどなく、「当てて、見るだけ」。一般外来から在宅診療まで、困ったときにちょっと当てて見るきっかけを提供できればと思います。
皆さま、奮ってご参加下さい。
 
10:00−12:00肺エコーと気道エコー(実技デモ+実習つき)
呼吸困難を訴える患者において特徴的な気胸、胸水、間質症候群の見かたを解説します。また、気道エコーでは蘇生ガイドライン2015から採用された挿管確認をはじめ、内科救急指針JMECCなどでも必須手技とされる輪状甲状靭帯穿刺の超音波による部位同定方法などを紹介します。
 
12:00-13:00昼食・休憩
 

13:00−15:00ショック鑑別の心エコー+αと頸動脈エコー(〃)
ショックの鑑別として、やはり心臓をまずは見てみたいと思いますが、細かな計測は一切使わず、形と動きと大きさだけで危険な疾患をルールアウトしましょう。ついでにFASTや血管観察を行います。中枢神経異常を推定する方法として頚動脈の簡単スクリーニングも行います。

セミナー要綱

セミナーNO. 418
開催日 2017年4月29日 00:00〜00:00
講師 ■鈴木昭広 先生(東京慈恵会医科大学麻酔科 教授)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月29日(土・祭)の第416回医療技術セミナー『タブレット型エコー機”iViz”を活用した外来診療・在宅診療−肺・気道・心臓・胃等の異常をエコーで見破る』は盛会裏に終了しました。(”iViz”は富士フィルム社の製品の固有名詞です)
講師には、東京慈恵会医科大学麻酔科教授鈴木昭広先生をお招きしました。鈴木先生には、昨年の10月10日に『肺エコー』をお願いして以来ですが、ケアネットでのご活躍もあってか、『肺エコー』はすっかりトレンドになり、先生ご自身も今年の1月に教授に昇進されておりました。もともとエコーではこれまで見られなかった”肺”を相手に格闘の上見れるようにモノにされて業績を上げられたのですから、素晴らしいですね。
前回は、”肺”を、据え付け型のエコー機でみたのですが、今回の目玉は、タブレット型の小さな器械でみて、そのハンディさや画像の良さを、普通の外来診療だけでなく、在宅診療でも生かそう・・・という目論見です。
鈴木先生の午前の講義の組立ては、タイトル『肺・気道』で、
1)FAST(さわりだけ)
2)肺エコー:FLUS
3)気道エコー:PEAS
4)その他というものでした。
午後の講義の組立は、タイトル『循環・胃・中枢神経など』で、
1)FAST
2)お手軽心エコー:FATE
3)胃のエコー:PEAS
4)その他というものでした。
まず、エコー機を見ると小さい、ほんとにパソコン程度のタブレット型で、リニアー、セクター(コンベックス)のプローブとの組合せで、患者さんの枕元に置いて見れるモノでした。これくらいの大きさでしたら、診察机の片隅にも置いておけるし、画像の細かい点を気にせずに、鈴木先生ご提唱のように「気軽に当てられ、気軽に確認できる・・・」というものです。充電機能も十分だそうです。ただし、今回の実技中は、受講者が交代で長時間にわたって使われるものですから、熱を持ってしまい、ストップする・・という事態が起きましたが、もう少し改良・工夫されれば、便利な器械になると直感しました。
当日の受講者の中にも、導入を決められた方もおられたようです。

■講師 鈴木昭広 先生(東京慈恵会医科大学麻酔科 教授)
<専門>
超音波、気道管理、医学教育と医療安全
<略暦>
1992年旭川医科大学卒業
麻酔蘇生学講座入局。関連施設で研鑽を積む。
2000年米国MedicalcollegeofWisconsinへ基礎研究留学
2002年より旭川医科大学麻酔蘇生学講座に戻る
2008年より同救急医学講座、講師、救命センター副センター長
2013年より同麻酔蘇生学講座講師、
2014年准教授。
2016年1月より東京慈恵会医科大学麻酔学講座准教授
2017年1月より東京慈恵会医科大学麻酔学講座
教授
<学会活動>
ABCDsonography理事長、ポイントオブケア超音波研究会世話人、日本医学シミュレーション医学会理事、日本麻酔科学会評議員
<専門資格>
麻酔科学会指導医、救急科専門医、集中治療専門医、航空医療学会認定指導者、日本ペインクリニック学会専門医
<著書>
「あてて、見るだけ!劇的!救急エコー塾」(羊土社)、「こんなに役立つ!肺エコー」(メジカルビュー)、「救急エコースキルアップ術」(羊土社)、「麻酔の前に知っておきたい手術手順と麻酔のコツ」(羊土社)、ケアネットDVD「すーさん先生の裏ワザエコー」(仮)」(ケアネット)

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販売価格  ¥5,500(税込)

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