循環器科系

深部静脈血栓塞栓症(DVT)と肺塞栓症(VTE)の診断と治療&Xa阻害薬の使い方

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ポータブルエコー機での下肢静脈エコー・弾性ストッキング着用のハンズオンとDダイマー値のPOCT測定実習

■講師 榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
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【セミナー概要】
日本では未だ深部静脈血栓症(DVT)と肺塞栓症(VTE)が増加しています。災害後に発生するVTEはエコノミークラス症候群として有名で熊本地震では52人が発症し少なくとも1人が亡くなっています。入院患者におけるDVTは癌患者、膠原病患者、外科系手術患者などに多く、婦人科患者で特に多い傾向があります。また原因不明のDVTも増加しており、DVTを効果的にスクリーニングするためには血中Dダイマー値による除外診断が有用です。一方、災害時ではDVT陽性診断に使用できることが判明してきており、外来のDVT患者で専門医紹介が必要かどうかをDダイマー値で判断できる可能性があります。そこで外来で簡便に検査でき結果がすぐわかるDダイマー測定装置の使い方を実習していただき、Dダイマー値を日常臨床や災害時に使用できるようにすることを目標とします。またDVTの診断・治療に下肢静脈エコーは欠かせません。
本医療技術セミナーでは受講者にプローブを握っていただき、下肢静脈エコー検査の基礎を体得することを目標とします。特に災害時や外来・在宅診療でも使用できるポータブルエコーによる検査方法を経験していただきます。さらにDVT予防・治療用の弾性ストッキングの基礎知識と着用方法についても実習していただきします。最後に?a阻害薬によるVTE治療について解説します。現在はリバーロキサバン、エドキサバン、アピキサバンの3つの?a阻害薬すべてがVTEの治療に使用できるようになりました。しかし抗凝固作用は類似していても、実臨床では多少異なった結果も得られています。そこで?a阻害薬の使用経験と市販後調査結果、最近可能になった抗?a活性測定などによる分析などから、VTEの病態に合わせた抗?a阻害薬の使い方を供覧いたします。
皆さま、奮ってご参加ください!
10:00-11:30講義深部静脈血栓症(DVT)と肺塞栓症(VTE)
 
11:30-12:30実技触診法、血圧計を用いたABI測定法、下肢動脈
エコー検査法、弾性ストッキング着用法
13:30-15:30講義?a阻害薬によるVTEの治療

セミナー要綱

セミナーNO. 416
開催日 2017年3月26日 10:00〜15:00
講師 ■榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■3月26日(日)に開催しました第416回医療技術セミナー『深部静脈血栓塞栓症(VTE)と肺塞栓症(PE)の診断と治療、Xa阻害薬の使い方−ポータブルエコー機での下肢静脈エコー・弾性ストッキング着用のハンズオンとDダイマー値のPOCT測定実習エコー検査の実習付き』は盛会裏に終了しました。
講師には新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科講師の榛沢和彦先生をお招きしました。榛沢先生は、日本全国での、中越地震、東日本大震災、常総水害、広島災害、熊本地震等の、ひとたび大災害が起これば駆けつけ、避難所での避難住民のエコノミー症候群の検査や予防で大活躍されている方です。今や、全国の自治体の防災施策の一環としての医療で引っ張りだこの先生です。スキルアップでももう何回お呼びしたか数えられなくなりました。
講義の組立は、午前が、タイトル『深部静脈血栓塞栓症(DVT)と肺塞栓症(PE)』で、講義と実技(触診法、血圧計を用いたABI測定法、下肢静脈エコー検査法、弾性ストッキング着用法)でした。
午後は、『Xa阻害薬によるVTEの治療、症例研究』でした。
とにかく、講義の他に、フィリップス社の「エコー検査機」、本多電子社の「ポータブルエコー機」、志成データム社の「電子血圧計」、Dダイマー計測器、靴下の福助(社)の弾性ストッキング、等からの出品展示もあり、会場は展示品であふれ、スタッフであふれる・・・といういつもの情景と、盛りだくさんの企画でした。
榛沢先生は、このセミナー企画を、震災の被災地のたくさんの被災者への救援活動から導き出されておられるのですが、タイトルで「被災地で役立つ」という表現や、「JMATでの地域の医師の役割が変わった」点をもう少し入れたり等で、もっと『災害医療』の観点をタイトルにも入れておけばよかった、と考えます。次回に反映させますね。
あと、一つ一つがもっと奥深いことばかりであることにようやく気が付きました。例えば、弾性ストッキングの履き方をとっても、「手繰って入れてはいけない。2つ折りにして足を入れる・・・」ということも実際にやってみて、ようやく分かった・・・という受講者の声も出ました。靴下のメーカーがそう多くない実情で、ようやく弾性ストッキングの常用性が認識され、製造側も本腰を入れ始めたところ、のようです。
Xa阻害薬のところでは、議論と質問が大いに盛り上がりました。

■講師 榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
<略歴>
89年新潟大学医学部卒業
新潟大学医学部外科入局
90年三条済生会病院外科
91年新潟大学医学部第二外科入局
水戸済生会総合病院外科
92年新潟大学大学院入学
96年県立中央病院胸部外科
97年医学博士号取得
新潟市民病院心臓血管、呼吸器外科
県立新発田病院胸部外科
98年新潟大学第二外科助手
99年新潟大学医学部付属病院集中治療部助手
02年東日本循環器病院心臓血管センター心臓血管外科医長
04年新潟大学医歯学総合病院呼吸循環外科医員
9月新潟大学教育研究院医歯学系助手
06年聖マリアンナ医科大学内科非常勤講師
07年獨協医科大学内科非常勤講師
11年新潟大学災害・復興科学研究所兼任
12年新潟大学医歯学総合病院心臓血管外科講師

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