消化器科系

経鼻内視鏡の進歩と利用法

s00408
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経鼻内視鏡を使った上部消化管検査の実際と諸課題

■講師 川田研郎 先生(東京医科歯科大学医学部消化管外科)
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【セミナー概要】
近年、NBIやBLI・LCIといった画像強調内視鏡や拡大内視鏡の活用により食道表在癌の診断が大きく進歩している。また食道癌のハイリスク症例(大酒家、喫煙歴、アセトアルデヒド脱水素酵素遺伝子多型、中高年男性、やせ型、野菜嫌い、MCV高値、頭頸部癌の既往、咽頭口腔メラノーシス、多発ヨード不染)を中心とした重点的な内視鏡スクリーニングにより多くの頭頸部表在癌が見つかるようになってきた。これらの患者は同時性・異時性に扁平上皮領域の癌が多発するため、永続的な内視鏡による経過観察が必要である。経鼻内視鏡はここ数年で飛躍的な進歩し、従来の「患者は楽だが医者にとっては画質や操作性が悪く、ストレスの多い検査法」という常識はすでに過去のものとなり、最新の経鼻内視鏡では経口内視鏡と遜色ない検査が可能となってきた。さらに「経鼻内視鏡ならでは」の検査法の確立により、頭頸部領域をくまなく観察する事が可能で、ハイリスク症例のとっては大きなアドバンテージとなっています。
胃癌検診に従来のバリウム検査から、内視鏡が推奨され、各自治体でも経鼻内視鏡を積極的に導入する流れがあり、今後苦痛の少なく、受容性の高く、安全にかつ精度の高い検査法の普及が求められます。
今回の講演では経鼻内視鏡のエキスパートが、口腔〜咽喉頭〜食道〜胃を一つの癌危険地帯として、これらを消化器内視鏡医はどう発見し、またそれをどう取り扱うか実地に役立つ検査法のコツについてお話します。「明日から使える経鼻内視鏡活用術」です、
皆さま、奮ってご参加下さい。
10:00〜12:00
1)経鼻内視鏡の実際(麻酔〜検査中〜検査後の注意点)
経鼻内視鏡を使い慣れていない方、これから導入したいが使い方のコツがよく分からないという方に実際の手順や注意点についてお話します。
 
13:00〜15:00
2)ハイリスク症例への検査法
食道癌と頭頸部癌の患者さんはよく似ており、これらの患者さんを効率よく検査を行うコツと実際に拾い上げた画像を見ながら、実地に役立つ診断のコツについてお話します。

セミナー要綱

セミナーNO. 408
開催日 2017年2月12日 10:00〜15:00
講師 ■川田研郎 先生(東京医科歯科大学医学部消化管外科)
診療科目 消化器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月12日(日)に開催しました第208回医療技術セミナー『実地医家のための経鼻内視鏡の進歩と利用法−経鼻内視鏡を使った上部消化管検査の実際と諸課題』は盛会裏に終了しました。
講師には、東京医科歯科大学医学部消化管外科学講師川田健郎先生をお招きしました。ちょうど1年前の『経鼻内視鏡による上部消化管の検査とピロリ菌感染胃炎胃癌、除菌』以来です。
今回は、約10年ぶりに「経鼻内視鏡の進歩と利用法、検査の成果」について取り上げさせていただきました。
講義の組立ですが、午前中にはタイトル『経鼻内視鏡の実際』ということで、下記の内容でした。
?経鼻内視鏡の進歩
?経鼻内視鏡の前処置と挿入時の注意点
?経鼻内視鏡の問診
?経鼻内視鏡による胃内視鏡観察のコツ
?経鼻内視鏡による早期胃癌診断
?経鼻内視鏡の応用
?経鼻内視鏡トラブルシューティング、でした。
また、午後の講義は、タイトル『ハイリスク症例への検査法』ということで、下記の内容でした。
?経鼻内視鏡によるバレット食道癌の診断
?経鼻内視鏡による食道癌診断
?食道癌と頭頸部癌のただならぬ関係
?経鼻内視鏡による口腔咽喉頭食道観察
?経鼻内視鏡による咽頭癌診断、でしたが、素晴らしい内容でした。特に、圧巻はO社とF社の内視鏡の発展経過、特徴と弱点の比較、検査手法による見え方の比較、新たに得られた検査上の成果について・・・等、実地医家各位で、今後の内視鏡の導入構想・計画にも即役立てられる内容でした。また、歯学部を隣に持つ医科歯科大学という研究機関の環境で、歯学部の耳鼻咽喉科との共同研究で、頭頸部腫瘍、とくに上下の喉頭頭の癌の発見の業績が飛躍的に向上した・・・ことです。これらの背景として、経鼻内視鏡が12、3年前の普及し始めた頃と比べて、画質の点でも、視野の上でも、経鼻内視鏡の飛躍的な発展があったことがあるのでしょう。

■講師 川田研郎 先生(東京医科歯科大学医学部消化管外科)
 
 

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