眼科系

実地診療に役立つ神経眼科

s00392
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眼から脳と神経を探る

■講師 石川弘 先生(埼玉医科大学眼科学 客員教授)
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【セミナー概要】
12本の脳神経のうち、第?脳神経の視神経から第?脳神経の内耳神経までの7本が眼に関係します。さらに、大脳、脳幹、および小脳に病変がおこると、視野障害や眼球運動障害を始めとする多彩な眼症状が出現します。これらの眼症状は自覚しやすいため、医師に訴えやすいことが特徴です。さらに、特殊な器械を用いなくても、他覚的に容易に観察することが可能です。眼症状を的確に捉えることができれば、神経疾患の診断が飛躍的に向上することは間違いありません。そのためには、まず正確な問診が必要であり、眼と手を駆使した神経眼科的検査を用いて病態を把握することが大切です。しかし、画像診断を含めた医療機器の進歩により、このような基本的な診察が疎かにされている傾向がみられます。画像診断で検出できない神経疾患は多数あります。また、基本的な診察で把握できた病態を考え合わせれば、画像診断などで得られた所見の価値はより高まります。
今回の医療技術セミナーでは、問診の際に注意すべき点、肉眼的な観察の要点、および眼科医以外の実地医家の先生でも可能な、特殊な器械を必要としない基本的な神経眼科的検査の方法についてわかりやすく解説します。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。10:00—12:00神経眼科疾患の診察の要点?
・問診から神経眼科疾患を探すコツ
・診断に役立つ簡便な基本検査の方法
・視神経・視路病変の診察
 
13:00—15:00神経眼科疾患の診察の要点?
・眼球運動障害の診察
・瞳孔異常の診察
・眼瞼異常と眼球突出の診察

セミナー要綱

セミナーNO. 392
開催日 2016年11月6日 10:00〜15:00
講師 ■石川弘 先生(埼玉医科大学眼科学 客員教授)
診療科目 眼科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月6日(日)に開催しました第392回医療技術セミナー『プライマリケア医のための実地診療に役立つ神経眼科−眼から脳と神経を探る』は盛会裏に終了しました。
講師には、埼玉医科大学附属病院眼科学客員教授/日本大学医学部板橋病院眼科学講師石川弘先生をお迎えしました。
このシリーズは、昨年6月から企画されている『プライマリケア医が知っておくべき眼の疾患シリーズ』で、「?眼症状と眼科疾患」、「?眼科の感染症と薬物治療」と続き、今回の最終企画『神経眼科』となりました。
講義の組立ては、午前の部は『神経眼科診察の要点?』のタイトルで、1.問診から神経眼科疾患を探すコツ(?視力低下、?視野異常、?複視、?動揺視、?羞視、?眼瞼下垂、?眼球突出、?眼窩深部痛)、2.診断に役立つ簡便な基本検査の方法(?視神経病変の検査、?視路病変の検査、?眼球運動異常の検査、?瞳孔異常の検査、?眼瞼下垂の検査、?眼球突出の検査)、3.視神経疾患の診察(?発症と経過による鑑別診断)、4.視路疾患の診察(視野異常と局在診断)、というものでした。
また、午後の部は、『神経眼科診察の要点?』のタイトルで、1.眼球運動疾患の診察(?複視の性状、?水平性複視を訴える疾患、?垂直性複視を訴える疾患、?複視の訴えが少ない疾患、?眼筋麻痺様疾患、?動揺視を訴える異常眼球振動)、2.瞳孔疾患の診察(?瞳孔が散大し羞明を訴える疾患、?瞳孔が正常で羞明を訴える疾患)、3.眼瞼下垂の診察(?眼球運動制限、瞳孔散大:運動神経麻痺、?眼球運動制限:重症筋無力症、?瞳孔縮小:ホルネル症候群、?合併症状なし、?眼瞼下垂様疾患)、4.眼球突出の診察(?眼窩腫瘍、?眼窩炎症性疾患、?甲状腺眼症)、5.眼窩深部痛の診察(?視力低下、?眼球運動制限、?眼球運動制限−視力低下、?眼球運動制限−充血)、というものでした。
主宰子は、眼科の疾患というものは、案外、他科の疾患とは無関係に独立した疾患かと思っておりましたが、いやいや密接に関連したものであることを実感しました。それどころか、眼から脳と神経を探るとあるように、眼はいろんなこと、疾患までも語ってくれることが充分分かりました。
質疑は、やはり”どう見つけるか・・・”にあたります「最初の問診から探すコツ」というところで盛り上がりましたので、繰り返していただいたほどです。
受講者の一人は、「内科の周辺領域の分野であり大変参考になりました」「なかなかマニアックな領域で、よく取り上げていただきました。今後も期待しております」というアンケートを寄せられました。

■講師 石川弘 先生(埼玉医科大学眼科学 客員教授)
<略歴>
74年日本大学医学部卒業
78年日本大学大学院修了
78年日本大学医学部眼科学助手
84年日本大学医学部眼科学講師
94年英国国立神経病院クリニカルフェロー
13年日本大学医学部兼任講師
15年埼玉医科大学医学部客員教授
 
<著書>
[単著]神経眼科診療のてびき(金原出版)、疲れ目の改善、視力低下をふせぐ簡単な方法(PHP研究所)
[共著]眼科疾患最新の治療(南江堂)、南山堂医学大事典(南山堂)、神経眼科診断クローズアップ(メジカルビュー社)、眼科学(文光堂)、症候群ハンドブック(中山書店)、今日の治療指針(医学書院)、眼の事典(朝倉書店)、眼科治療薬ハンドブック(中外医学社)、他多数
<学会活動>
日本神経眼科学会名誉会員、日本微量元素学会評議員

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販売価格  ¥5,500(税込)

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