脳神経内科系(神経内科)

実地医家のためのめまい診療最前線

s00389
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めまいは内耳とは限らない;中枢性めまいを見逃していませんか

■講師 中山杜人 先生(額田記念病院内科)
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【セミナー概要】
従来のめまい診療は内耳が主体となっていますが、危険因子を持つ中高年の人たちは、動脈硬化を背景にして危ないめまいや中枢性めまいを起こしやすい医療環境にあります。
今回の医療技術セミナーでは、まずメニエール病の抗ヘルペスウイルス薬によるもう一つの治療法をご紹介します。また、現在「良性発作性頭位めまい(BPPV)」として診断・治療されていますが、実臨床では高頻度にみかける「中枢性発作性頭位めまい」の定義、機序と症例、さらに、今だ一般に関心の低い首・肩こりとめまいの密接な関連性、危ないめまいと中枢性めまいの症例とMR画像、そしてその見分け方にも触れます。
セミナーでは、めまいという漠然とした症候を具体的症例を通して末梢(内耳)中心の診療思考から視野を広くしていただき、時代の変化に即応した思考プロセスになるような内容を心がけていきたいと思っております。
皆さま、どうぞ奮ってのご参加をお待ちしております。
10:00-12:00
1.末梢(内耳)性めまいにはどんな疾患があるか
2.メニエール病のもう一つの治療
3.中枢性めまいにはどんな疾患があるか
4.危ないめまい、中枢性めまい―具体例とその見分け方―
5.良性発作性頭位めまいと見まがう中枢性発作性頭位めまい
6.日常診療でよくみかける頸椎異常による首・肩こりとめまい
 
13:00-15:00
7.最近増えている持続性めまい・平衡障害
8.めまいの治療
 
以上、なるべく具体的な症例を挙げ、実臨床で役立つお話をして
いきたいと思っております。

セミナー要綱

セミナーNO. 389
開催日 2016年10月16日 10:00〜15:00
講師 ■中山杜人 先生(額田記念病院内科)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■10月16日(日)に開催しました第389回医療技術セミナー『実地医家のためのめまい診療最前線;めまいは内耳とは限らない−中枢性めまいを見逃してはいませんか』は盛会裏に終了しました。
講師には、鎌倉の額田記念病院内科の中山杜人先生をお招きしました。スキルアップではこれまで『めまい』は、ここ最近では横浜の新井基洋先生や城倉健先生等にお願いしてまいりましたが、耳鼻咽喉科や脳神経内科の立場からの方々とは目の付け所と主張が違う(中山先生の言による)内科医の立場からの『めまい診療論』です。
講義の組立は、午前の部では、
?めまいは内耳とは限らない(脳幹、小脳も重要)
?高齢者や危険因子を抱える中年の人のめまいを末梢(内耳)性と思い込まない
?日常のめまいは「良性発作性頭位めまい」が圧倒的に多い−椎骨脳底動脈の血行不良を介した「中枢性発作性頭位めまい」の疾患概念
?首・肩こりとめまいには密接な関連がある
?もう一つのメニエール病治療(抗ヘルペスウイルス薬が効果的)、
午後の部では、
?執拗に続く、持続性のめまい・平衡障害(高齢者は治りにくい、35年続く人もいる)
?めまいの薬物治療(含、抗ヘルペスウイルス薬を用いた治療の具体例)、というものでした。
要するに、現在のめまい診療の実態としては、耳鼻科には比較的若い患者層が訪れ、内科には比較的高齢者の生活習慣病等いろいろな疾患を併せ持った難しい患者層が訪れており、そうした現場で診療をしていると、症状としての「めまい」の奥には、末梢性(内耳)だけでは説明がつかない、血行障害やウイルス等々もう何でも有りなのだ。最初から内耳と決めつけずに患者さんのお話と訴えによくよく耳を傾けると、「ウイルス性のめまい」「ストレスや血行不良の持続による首や肩凝りによるめまい」もたくさんある、診療現場で工夫できることもいっぱいある、という訳です。それらの疾患への対処療法や薬物療法について詳しく解説していただきました。
受講者の中には、「いままでの理論では説明のつかない”めまい患者”さんがいっぱいおられましたが、今日の話をお聞きして大分解決した」という方もおられました。
受講者に、耳鼻科の医師が少なかったのは非常に残念でしたが、これで、スキルアップの”めまい診療”にも新たな1ページが加えられたことになります。

■講師 中山杜人 先生(額田記念病院内科)
<略歴>
71年群馬大学医学部卒業、耳鼻咽喉科に入局し、同大学院修了(学位取得)。
77年武蔵野赤十字病院耳鼻咽喉科副部長。耳鼻咽喉科だけでなく、全身を診られるようになりたいとの思いで、同病院内科へ異動。
82年横須賀共済病院内科へ転勤。耳鼻咽喉科と関連のある呼吸器を専門とした。後年内科部長。この間、埼玉医科大学と群馬大学耳鼻咽喉科で非常勤講師を兼任。
03年同病院退職。以後非常勤としてめまい外来を担当。
05年同病院非常勤も辞した。
 
めまいについては、耳鼻咽喉科入局以来診療に携わり、めまいに悩む患者さんに少しでもお役に立てばとの思いで、87年「めまい外来」を内科に開設。呼吸器内科だけでなく、めまい診療にも従事(単独)。
現在額田記念病院で週2回呼吸器内科とめまいを担当。
<著書>
「アルコールー少量飲酒から健康障害が始まる」(共訳)2004年、シュプリンガー社
「プライマリーケア―医のためのめまい診療の進め方」2005年、新興医学出版社
「画像と症例でみる内科医のための『危ないめまい・中枢性めまいの見分け方」2011年、丸善出版
「脱・思い込みめまい診療−めまいは内耳とは限らない」2015年、新興医学出版社

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