呼吸器科系

肺がん画像読影のポイントと治療の最新情報

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今そこにある臨床の危機;肺がんを見落とさないためにどう読影し、対処するか!

■講師 山田耕三 先生(神奈川県立がんセンター呼吸器科 部長)
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【セミナー概要】
日常診療においてデジタル胸部単純写真(以下胸部写真)は呼吸器領域の病気の診断・治療に活用されるもっとも身近な画像診断です。また、胸部CT検査も、胸部の画像診断においては、現在不可欠な検査です。実際、CT検査は胸部写真で異常陰影が発見された場合は、次のステップとして必ず行う検査であり、呼吸器診療においてこの胸部写真→胸部CTという検査の流れは欠かすことができません。忙しい臨床の現場では、肺がんを胸部写真で見落とすような事象が起こる可能性はいつでもありえます。
そこで、今回は胸部写真や胸部CT画像の基本的な読影の手順、実際の症例を使っての肺がんを見落とさないための『読影のコツ』を主体に、臨床に直結する胸部写真および胸部CT、実際の切除検体も供覧しながら、「今そこにある臨床の危機:肺がんを見落とさないためにどう読影し、対処するか!」について解説いたします。
また今年になって、肺がん治療に免疫チェックポイント治療が加わりました。肺がん治療は大きく変わろうとしています。
今回、皆様に積極的に参加していただくために、肺がんの最新情報をお届けすると同時に、講師と参加者による画像診断演習および肺がん学習のセミナーにしていきたいと考えています。なお、受講者の先生方で、日常の臨床において悩まれている症例等がありましたら、当日お持ちください。私と一緒に答えを出すようにいたしましょう。
皆さま、奮ってご参加ください。●胸部単純X線写真
1.読影の手順
2.肺がんを見落とさない読影
3.肺がんを疑ったら、次の検査は
デジタル胸部写真の読影では異常影だけに目をとらわれずに、胸部写真の全体に描出されている情報を可能な限り引き出し、質的な診断および次につなげるステップに役立てる必要があります。肺がんを見落とさないための読影の「こつ」について解説していきます。
●胸部写真から胸部CTへの広がり
日常の臨床で経験した症例を供覧しながら、肺がんかそれとも様子を見てよい例なのかを見分けるポイントはどこかを読影していきます。ここでは普段の臨床に役立つ胸部の胸部写真読影の『こつ』や『見落とさないためのポイント』、「肺がんに見えない肺がん例」や「肺がんと迷う非がん症例」なども解説します。
●症例検討
実際の肺がん症例を供覧しながら、セミナーに参加した皆様と一緒に事例検討をしていきたいと考えております。また、日常の診療で撮影されているデジタル胸部写真の条件の問題や、読影に疑問を持たれている症例がありましたら、その写真データーをCDなどでご持参下さい。この時間を利用して検討させていただきます。
●最新情報
肺がんの治療が大きく変わってきました。免疫チェックポイント治療が加わり、従来にはなかった治療法が臨床に登場しています。最新の肺がん治療のトピックス=化学療法、放射線治療、手術、免疫治療の最新情報を供覧いたします。

セミナー要綱

セミナーNO. 371
開催日 2016年6月26日 10:00〜15:00
講師 ■山田耕三 先生(神奈川県立がんセンター呼吸器科 部長)
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月26日(日)に開催しました第371回医療技術セミナー『肺がん画像読影のポイントと治療の最新情報−今そこにある臨床の危機;肺がんを見落とさないためにどう読影し、対処するか!』は盛会裏に終了しました。
講師には、神奈川県立がんセンター呼吸器内科部長山田耕三先生をお招きしました。山田先生の読影法(理論)は、日本医科大学の佐藤雅英先生が20年前から提唱されてきた『小三J法』であり、佐藤先生の信奉者ですが、スキルアップになって以降3回目、2012年8月以来3年半ぶりです。他にスキルアップでは2014年1月にはJR東京総合病院副院長の山口哲生先生をお呼びして『”人のハい(肺)”で学ぶ・・・』のお話もお聞きしましたし、滋賀医科大学の長尾大志先生の読影法も学んでまいりました。要するに、肺のX線写真の正常像を理解したうえで、肺のどういうところに癌の発生と見落としが生じやすいのか、どういう順番でチェックするのかの理論というものが、提唱者によって少しずつ表現とともにポイントが違う・・・ということだと理解しております。
一方、肺がんの患者数は、男性ではトップ、女性では4位ですが、死亡率ではどちらも上位で、しかも今後ますます増えていくであろう肺がん患者に対して専門家だけではおっつかず、地域病院や診療所と連携して、診断と治療にあたっていかなければならない・・・ということでした。あと検査法で、診療所の多くが備えているX線装置だけではなくて、拠点病院が持つCT検査の重要性も前にも増して、連携していかないといけない・・・ということもまた強調されました。そのうえで、読影のやり方について、深く学んでいただいた、わけでした。
講義の組立としては、午前が、1.肺がんの基礎知識、2.胸部写真の読み方で、午後が、3.胸部写真からCTへ、4.実際の読影
(肺病変の質的診断と症例の実際、最新の治療情報)というものでした。特に、午後の部では、クイズ形式で、スクリーンに映し出した症例写真を皆で読影する・・・というもので、俄然盛り上がり、山田先生が解答や考え方を解説されるたびに、ああ・・とか、そうだったか・・・とのためいきが出ました。
質疑では、会場受講者からだけでなく、ネット受講者からも質問が多く寄せられ、山田先生は熱心にお答えになっておられました。山田先生はご熱心なんです。
X線写真の読影・・・って、医師にとっては、やはり永遠の課題と言えそうですね。

■講師 山田耕三 先生(神奈川県立がんセンター呼吸器科 部長)
<略歴>
83年長崎大学医学部卒業
83年-87年長崎大学医学部の関連病院
87年-90年国立がんセンター内科レジデント
90年-92年横浜市立市民病院呼吸器科
92年-08年神奈川県立がんセンター呼吸器科医長
08年−現在神奈川県立がんセンター呼吸器科部長
 
学位:1993年に「肺癌のCT診断」で取得

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