脳神経内科系(神経内科)

プライマリケアの日常診療で遭遇する免疫性神経疾患の早期診断ポイント

s00368
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日常診療で見逃さないために

■講師 永田栄一郎 先生(東海大学医学部神経内科 教授)
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【セミナー概要】
重症筋無力症、多発性硬化症、視神経脊髄炎、ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群、慢性炎症性多発神経炎(CIDP)、多発性筋炎などの免疫性神経疾患は、治療困難な神経疾患が多い中で、早期診断と早期治療により予後を大幅に改善することができます。免疫性神経疾患の病態には自己抗体が関与しており、疾患特異的な自己抗体を検出することにより確定診断をすることができます。
本医療技術セミナーでは、代表的な免疫性神経疾患の特徴を提示し、どのような時にその疾患を疑い、どのような検査をすればいいのか、また、どのような場合に専門医に紹介すればいいのかを実際の症例を提示しながらお話しさせていただきます。
皆様、奮ってご参加下さい。
10:00-12:00中枢神経系免疫性神経疾患・末梢神経免疫性神経疾患
中枢神経系免疫性神経疾患として多発性硬化症、視神経脊髄炎、辺
縁系脳炎など、末梢神経免疫疾患として、ギラン・バレー症候群、
フィッシャー症候群、慢性炎症性多発神経炎(CIDP)などにつき、
それぞれの疾患について症例を提示しながら診断のポイント、治療
につき解説します。
 
13:00-15:00神経筋接合部疾患、筋疾患、その他
重症筋無力症、多発性筋炎、クロウ・フカセ(POEMS)症候群、HTL
V-I関連脊髄症(HAM)などにつき、それぞれの疾患について症例を
提示しながら診断のポイント、治療につき解説します。

セミナー要綱

セミナーNO. 368
開催日 2016年6月5日 10:00〜15:00
講師 ■永田栄一郎 先生(東海大学医学部神経内科 教授)
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月5日(日)に開催しました第368回医療技術セミナー『プライマリケアの日常診療で遭遇する免疫性神経疾患の早期診断のポイント−日常診療で見逃さないために』は盛会裏に終了しました。
講師には、東海大学医学部神経内科教授永田栄一郎先生をお招きしました。初めてのお招きでした。
講義の組立は、午前が、「中枢神経系免疫性神経疾患・末梢神経免疫性疾患(Part1)」のタイトルで、A.中枢神経系免疫性神経疾患(
・多発性硬化症、視神経脊髄炎、・辺縁系脳炎)、B.末梢神経免疫性神経疾(・ギランバレー症候群、フィシャー症候群、・慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)、中枢・末梢連合脱髄症(CCPD(combinedcentralandperipheraldemyelination))でした。午後が「神経筋接合部疾患、筋疾患、その他(Part2)」とのタイトルで、C.神経筋接合部疾患(・重症筋無力症、・LEMS)、D.筋疾患(・多発性筋炎、皮膚筋炎、・壊死性筋炎)、E.その他(・POEMS症候群(Crow-Fukasesyndrome)、・HTLV-1-associatedmyelopathy(HAM)、でした。
「免疫性神経疾患」って聞きなれない言葉でしたが、講義の中で主宰子が理解できたことは、リウマチや膠原病等の免疫性の疾患ともオーバーラップして、ほとんどが難病に指定されている疾患群のことで、患者数は現状で18、000名ほど、35年後の2050年には3倍の63、000名にも達しそうな疾患であるとのこと。ほとんどがMRI検査でしか分からない疾患で、頭部MRI画像でみると脳の中央部に近い部位のあちこちで脳梗塞の症状とは明確に違う白いシマが見えるようになり、疾患名としては、多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)、自己免疫脳炎として受容体抗体陽性脳炎、抗体関連辺縁系脳炎、橋本脳炎、傍腫瘍性辺縁系脳炎、等。他にアジア、特に日本で多い神経性脊髄炎(NMOSD)がこれと同じ症状で紛れ込んでくることが多いので除外鑑別を行う必要がある、とのこと。MSはかつてテレビ番組「笑点」で活躍されていた林家こん平さんの病気であったと思い出しますし、自己免疫脳炎の多くは若い女性で、症状は感冒様の症状から始まり、統合失調症様の精神症状を呈するようになり、そのうち痙攣・てんかん症状、を呈するようにも至る、とのこと。
質疑では、ヘルペスが脳に飛び隠れている例の詳細に及んだりもしました。
永井先生の研究グループは、MRI検査を発展させて、全身の抹消神経の系統をみれるように研究を重ねておられるとのことで、最先端の研究の一端もおみせいただきました。素晴らしいですし楽しみですね。

■講師 永田栄一郎 先生(東海大学医学部神経内科 教授)
<専門分野>
片頭痛、神経内科、神経科学、免疫性神経疾患
<略歴>
89年名古屋市立大学医学部卒業
89年慶應義塾大学大学院入学(内科学
(神経内科))
93年大学院修了
慶應義塾大学神経内科助手
99年米国ジョンス・ホプキンス大学医学
部神経科学部門
02年慶應義塾大学神経内科助手
05年さいたま市立病院神経内科医長
06年4月科長
07年東海大学内科学系神経内科・講師
11年東海大学内科学系神経内科・准教授
16年東海大学内科学系神経内科・教授
(現職)
<資格>
博士(医学)、日本神経学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・指導医、日本内科学会認定医・指導医、日本頭痛学会専門医・指導医
所属学会:日本内科学会、日本神経学会(代議員)、日本脳卒中学会(代議員)、日本脳循環代謝学会(評議員)、日本自律神経学会(評議員)、日本頭痛学会(評議員)、日本神経化学会(評議員)、日本神経免疫学会

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