実地医家のための心電図から読み解く虚血性心疾患、不整脈、心不全 等の診断と治療
“声に出して覚える心電図”の手法活かして−心電図の基本をマスターし診療に活かす
■講師 高沢謙二 先生(東京医科大学病院健診予防医学センター センター長)
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【セミナー概要】
心電図は難しい、わかりづらいという声をよく聞きます。しかしながら循環器疾患の診断に何をおいても欠かせないといったらやはり心電図です。しかも比較的低価格で、場所もとらず患者さんにも苦痛を与えずに記録できる検査とあっては、循環器専門の医師のみならず一般内科医にとっても、あるいは一緒に医療に携わる看護師、検査技師の方々にとっても、どうしても判読をマスターしたい検査といえるでしょう。一方、私が20数年にわたる教育活動等から得た手法として、肝心で重要な事項は永久記憶になるよう”声に出して覚える”手法です。それを実地に活かす。幹さえしっかりしていれば枝葉は後でいくらでもつけられます。必要に応じて専門書からの知識も増やせます。まずは判読の基本をマスターしましょう。
今回の医療技術セミナーの午前中は、声に出して覚える心電図の手法を用いて徹底的に基本的な心電図判読をマスターすることをめざします。そして正常を正常と断定できる能力こそ異常を見逃さない力であることを理解していただきます。午後のセッションでは、基本知識を活かして、虚血性心疾患、不整脈、心不全等の心疾患の診断と治療に関して多くの設問を用意して検討・解説します。また実地医家の方々の関心事項としての薬物治療についても、私の実践をご紹介します。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。
10:00-12:00声に出して覚える心電図の判読手法
基本的な心電図判読手法をマスターすることをめざします。
声に出して覚える心電図/心電図の基礎/各波形の意味と判読の
ポイント/Q波は何故出るのか、ST上昇と低下の意味するところ、等
12:00-13:00昼食・休憩
13:00-15:00判読手法を活かした各種の心疾患の診断と治療
判読手法を活かした虚血性心疾患、不整脈、心不全等の疾患の診断と治療に関して、間違えやすい点および関連した心疾患の治療のポイント等を含めて設問を用意して解説します。
実戦判読と解説/薬物療法
セミナー要綱
セミナーNO. | 342 |
開催日 | 2015年12月20日 10:00〜15:00 |
講師 | ■高沢謙二 先生(東京医科大学病院健診予防医学センター センター長) |
診療科目 | 循環器科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■12月20日(日)に開催しました第342回医療技術セミナー『心電図から読み解く虚血性心疾患、不整脈、心不全等の診断と治療−”声に出して覚える心電図”の手法を活かして−』は盛会裏に終了しました。
講師は、東京医科大学附属病院健診予防医学センターセンター長/教授であります高沢謙二先生をお迎えしました。昨年の4月以来4回目、今年では3回目のご登場です。高沢先生のご著書であります『声に出して覚える心電図』(南江堂)が評判で、依然として売れているのです。
講義の組立は、午前のタイトルが、「”声に出して覚える心電図”の判読手法」で、?声に出して覚える心電図、?心電図の基礎、?各波形の意味と判読のポイント、?Q波はなぜ出るのか、?ST上昇と低下の意味するところ、他でした。午後はタイトルが「判読手法を活かした各種の心疾患の診断と治療」で、いろいろな疾患の心電図例をご提示になり、午前に学んだ知識を活かして判読する、というものでした。
講義では、右手に見立てた心臓と、3本の冠動脈に見立てた左手の3本の指を上からからませる独特の手法とともに、両手足や体の各所に設置した電極との関係の上で、心臓のどこの部位で障害・異常がおこると心電図にはどういう波形が表れてくるか・・・という、臓器と血管の構造・組立による症状や心電図の解説、とっても分かりますいものでした。究められているのでしょう。
会場からもネット受講者からもたくさんの質問が寄せら、高沢先生は丁寧にお答えになっておられました。
受講者の一人は、1年半前にも、高沢先生の同じタイトルでのお話をお聞きしたが、内容もちゃんと変えられており、素晴らしく実践的なお話でした、との声を残して嬉しそうに帰られました。
■講師 高沢謙二 先生(東京医科大学病院健診予防医学センター センター長)
専門分野:
循環器病学、心臓カテーテル、心電図、脈波、高血圧
東京医科大学教授
東京薬科大学客員教授
北京大学客員教授
<略歴>
79年東京医科大学卒業、第二内科入局
81-84年自治医科大学循環器内科(細田嵯一教授)研究生
06年東京医科大学循環器内科教授
<学会活動>
日本心血管画像動態学会理事、日本臨床生理学会理事、国際血管健康学会理事、日本循環器学会評議員、日本心臓学会評議員、日本超音波医学会評議員、日本高血圧学会評議員、日本脈管学会評議員、日本冠疾患学会評議員、他
高血圧治療ガイドライン2014作成委員会委員
血管機能の非侵襲的評価法に関するガイドライン2013班員
<著書>
『あなたの血管年齢は若返る』『血圧革命』『若返り血管を造る生き方』(講談社)、『血管年齢が若返る本』(マキノ出版)、『血管年齢を若返らせる本』(PHP研究所)、『冠内圧:冠動脈狭窄病変の生理学的評価の理論と実際(翻訳)』『声に出して覚える心電図』(南江堂)、『よくわかるモニタ心電図』(秀潤社)、『血管年齢』の考案者。
日本テレビ系『世界一受けたい授業』の講師としても活躍中。